理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

刑事事件

刑事事件-情状証人

はじめに 今回は、起訴された(=裁判になった)自白事件(=被告人が罪を認めている事件)において、被告人の妻や親などが、裁判において、「今後、被告人を指導監督する旨を誓約する」情状証人について記事にしたいと思います。 情状証人の役目 薬物事件(…

刑事事件-被告人の親は、自分を責めるべきか?

はじめに 今回は、「被告人の親は、自分を責めるべきか?」というタイトルの記事を書きたいと思います。 ご両親の協力 一般的な自白事件(=被告人が罪を認めている事件)の場合、裁判に臨むにあたって重要なのは、被害者がいる場合の示談はもちろんですが、…

刑事事件-警察官による「やらせ」(犯罪の作出)について

はじめに 今回は、下記の記事について取り上げたいと思います。 news.yahoo.co.jp 事案 記事によれば、ある巡査部長が、交番勤務だったときに、知人男性に覚醒剤が付着したビニール袋を準備させ、岡崎市内で職務質問を受けるように依頼した上、自ら職務質問…

刑事事件-上告審での保釈決定!

はじめに 今回は、控訴審で保釈されていた被告人(在宅事件)について、残念ながら(一審の実刑判決を維持する)控訴棄却判決がなされたところ、上告して再び保釈が認められたという事件について、備忘録も兼ねて記事にしたいと思います。 保釈請求 被告人が…

刑事事件-還付金詐欺(電子計算機使用詐欺)

はじめに 以前の記事で、特殊詐欺(オレオレ詐欺、振り込め詐欺、還付金詐欺など)は、受け子などの末端者であっても、そして、前科・前歴がなくても、皆さんが思っている以上に、ものすごく重い罪になってしまう、ということを説明しました。 masakazu-koba…

刑事事件-お店にいちゃもんをつけてしまうと・・・

はじめに あるユーチューバーが、衣料品店で買ったブランドのシャツが偽物だったと店員に迫り、店の業務を妨害し、ユーチューブにその様子を動画でアップして店の信用を毀損した、という容疑で逮捕されたそうです。 www.sankei.com 今回の事件は、前に紹介し…

刑事事件-上告棄却決定に対する異議申立て

はじめに 今回は、上告棄却決定(刑事事件が最高裁まで行ったが、無罪や量刑不当の主張が認められなかった場合)が出てしまった後の、不服申立ての手段である異議申立てについて紹介したいと思います。 私が、刑事事件の上告審を積極的に担当していることに…

刑事事件-酒気帯び運転(道路交通法違反事件)

はじめに 最近は、自動車事故に関する刑事事件がよく話題になっていますね。 他の同種事案に比べて軽すぎるのではないか等、SNS上で話題になっています。 今回は、私が、過去に担当した私選の道路交通法違反事件(酒気帯び運転)について紹介します。 知…

刑事事件-悉く更生を妨げる風潮

はじめに 以前に、下記記事で、「いずれ復帰する(ことを妨げられない)権利」について書きました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 犯罪をしてしまった人も、(死刑ではない限り)いずれは社会に復帰します。 してしまった犯罪に対しては、適正な刑事罰…

刑事事件-引き続き、同じ国選弁護人を選任してもらえるか?

はじめに 今回は、国選事件で、一審ないし控訴審を担当した弁護人を、引き続き、控訴審ないし上告審を担当してもらえるか、についてご説明したいと思います。 私は、刑事の控訴審、上告審を扱っていますが、以前下記の記事に書きました。 masakazu-kobayashi…

刑事事件-持続化給付金の不正受給も弁護士を伴って自首すべき?(その2)

はじめに 最近、びっくりするくらいアクセス数が多いので、ついに私も、特許弁護士、あるいは、少なくともビール弁護士として世の中に認知されてきたかなぁと喜んでいました。 が、しかし・・・。アクセス解析なるものを見てみたら、グーグル検索から、下記…

刑事事件-嬉しいこと、嫌なこと(その2)

はじめに 以前に、刑事事件をやっていて、嬉しいことと嫌なことについて、下記の記事を書きました。 今回は、そのパート2です。食べ物編です。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 国選事件で嫌なこと 国選事件の担当は、所定の待機日に電話がかかってきて…

刑事事件-「いずれ復帰する(ことを妨げられない)権利」

はじめに 「いずれ復帰する(ことを妨げられない)権利」・・・ そういう権利が、適切に認められればなぁと最近思います。 大麻取締法違反、酒気帯び運転、最近、芸能人の方が逮捕されていますね。 ① 大麻は取り締まるべきか否か、 ② 飲酒運転は単に軽率な行…

刑事事件-タトゥー裁判、国家権力は文化を抹消する力をもっている

はじめに タトゥー掘り師が、客にタトゥーを入れたとして、医師法違反の罪(刑事事件)に問われていた事件で、最高裁で、無罪が確定したそうです。 ちなみに、 一審(地裁)で「有罪」 → 二審(高裁)で「無罪」 → 最高裁で「無罪」 でした。 www3.nhk.or.jp…

刑事事件-持続化給付金の不正受給も弁護士を伴って自首すべき?

はじめに 前回、「児童ポルノ所持罪で、弁護士を伴って自首すべきか?」という記事を書きました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 犯罪の性質は全く異なりますが、同じく、自首をめぐって、持続化給付金の不正受給も問題になっていますね。 www.jizokuka…

刑事事件-児童ポルノ所持罪で、弁護士を伴って自首すべきか?

はじめに 下記のニュースを見ました。 www.asahi.com 海外にサーバのある児童ポルノサイトの捜査が困難だったようですが、(コロナの影響による)サイト運営者の帰国に伴い、強制捜査を実施し、2万人分の会員名簿等が押収されたそうです。 捜査機関が、児童…

刑事事件-大麻取締法違反 & 飛行機内でのマスク拒否

はじめに 今回の芸能人の大麻取締法違反の逮捕・勾留を受けて、かつてないほど大麻取締法の見直しの是非が議論されていますね。 今回は、大麻取締法違反と、これに関連して飛行機内でのマスク拒否について記事にしたいと思います。 大麻取締法の見直しの是非…

刑事事件-外国人の被疑者・被告人(英語編2)

はじめに 前回の下記記事では、 外国人の刑事事件において、通訳の方と日程の都合がつかない場合などに、英語を話す外国人の被疑者・被告人とのコミュニケーションのための英単語を記事にしました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 今回は、初回接見(=…

刑事事件-外国人の被疑者・被告人(英語編1)

はじめに 今回は、被疑者・被告人が外国人の刑事事件についてご説明したいと思います。 具体的には、外国人とのコミュニケーション(英語)についてです。 外国人の被疑者・被告人が大変なこと 国選刑事事件で、被疑者・被告人が外国人である場合があります…

刑事事件-一審無罪なのに控訴審で有罪を前提に弁護?

はじめに 今日は、下記の記事について書こうと思います。 最初、ニュースのタイトルを見たとき、誤記かと思いました。 一審無罪も「弁護側」が有罪主張へ ??? news.yahoo.co.jp 事案と第一審判決 私も、ニュース記事でしか事実関係を知りませんので、詳し…

刑事事件-嬉しいこと、嫌なこと

はじめに 刑事事件を担当していると、嬉しいことと嫌なことがあります。 今回は、このテーマで記事を書きたいと思います。 嬉しいこと(釈放された後に、電話をくれること) 私が、刑事事件をやっていて良かったと思うことの一つは、身柄が釈放され、被疑者…

刑事事件-地裁で保釈許可決定!

はじめに 昨日、私が担当している地裁(第一審)の刑事事件で、無事、保釈許可決定が出ました。 下記記事でご紹介したように、8月7日に、高裁で保釈許可決定をもらっていますので、今月2回目です。調子良いですね。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 別…

刑事事件-取調べの際の弁護人の立ち合い

はじめに ネットで、被疑者の取調べの際の弁護人の立会いについての下記記事を読みました。 今回は、このテーマについて、ちょっと書きたいと思います。 japan-indepth.jp 被疑者の取調べの際の弁護人の立会い 上記記事にあるように、現実的に、警察官や検察…

刑事事件-エコバッグ万引き

はじめに スーパーでの万引きといえば、以前に、スーパーで会計前に商品を食べてしまう件を取り上げました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 今回は、エコバッグをめぐる万引きのトラブルです。 レジ袋の有料化が始まってから、エコバッグなどのかばんを…

刑事事件-性交等についての同意

はじめに 今回は、性交等についての犯罪である強制性交罪(昔は、被害者が女性に限定された強姦罪と言われていました。)について取り上げようと思います。 これも、定期的に、芸能人等の事件で話題になりますね。 強制性交罪 この犯罪が成立する要件は、 ① …

刑事事件あるある(その3-困ってしまうこと)

はじめに 久しぶりに「刑事事件あるある」を記事にしたいと思います。 前回と前々回の「刑事事件あるある」は、下位の記事です。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com 菓子折り・コーヒー 私選(=被疑者・被告人との直接…

刑事事件-弁護士に対する不信感

はじめに 今回は、国選の刑事事件を担当していると度々出くわす国選刑事弁護人に対する不信感について書きたいと思います。 初回接見にて 被疑者国選事件(勾留決定された被疑者に対して、本人の希望で選任される国選事件)で初回接見(=面会)に行くと、結…

刑事事件-高裁で保釈許可決定!

はじめに 本日、高等裁判所に係属中の刑事事件で、保釈許可決定が出ました。 最近は、第一審では、昔よりは保釈許可決定が出るようになってきたように感じますが、控訴審(高裁)では、第一審判決が実刑判決であることが前提なので、なかなか保釈を認めても…

刑事事件-大阪拘置所へ行ってきた

大阪拘置所 はじめに 被告人との面会のために、大阪拘置所へ行ってきました。 ちなみに、最後に、少し、ビールも登場します。 なぜ、大阪拘置所に行ったか? 東京駅からですと、 ① 新幹線で新大阪駅まで行き(約2時間半)、 ② 新大阪からは、大阪メトロで、…

刑事事件-被疑者の話をきちんと聞くということ

はじめに 今回は、被疑者(被告人も)の話を聞くということについてご説明したいと思います。 被疑事実と全く関係のない話を始めるが・・・ たとえば、万引き(窃盗)で逮捕された被疑者から話を聞くことを想定します。 弁護士になりたての頃は、警察署で逮…