理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

刑事事件

刑事事件-引き続きの国選弁護人担当は難しい。

はじめに 以前に、下記の記事で、一審ないし控訴審の国選事件を担当した国選弁護人が、引き続き、(上級審である)控訴審や上告審で担当できるか、という点について記事で書きました。 原則的には、国選弁護人は、審級毎(一審、控訴審、上告審)に、それぞ…

刑事事件-否認事件の悩ましい問題

はじめに 今回は、否認事件(=無罪を主張する事件)の悩ましい問題について記事にしたいと思います。 否認事件 「それでも僕はやっていない。」 痴漢をした身に覚えがないのに、痴漢の犯人と間違われて逮捕されてしまう、そういうことも、世の中では無くは…

刑事事件-喧嘩両成敗?

はじめに 今回は、喧嘩による傷害事件などについて、私が担当した過去の刑事事件の経験も踏まえてご説明したいと思います。 喧嘩両成敗ではない! 子どもの喧嘩 たとえば、小学校や中学校などで、生徒同士が喧嘩したとします。エスカレートして、双方怪我を…

ブログを始めて半年が過ぎました。

ライン川クルーズ(30代前半、2006年頃) はじめに ブログを始めてから半年が過ぎました。 ちょっと振り返ってみたいと思います。 冒頭の写真は、30代前半のころの私です。ドイツのライン川下りでの一枚です。 その後、ドイツに留学するとは思っても…

刑事事件-フィリピンの被疑者・被告人

はじめに 前回は、ベトナム人の被疑者・被告人について紹介しましたが、今回はフィリピン人の被疑者・被告人です。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com フィリピン人の被疑者・被告人 外国人の事件の中で、フィリピン人の事件は比較的多いです。 一昔前は、…

刑事事件-ベトナム人の被疑者・被告人

はじめに 今回は、ベトナム人の刑事事件について、ご説明したいと思います。 外国人の被疑者・被告人 逮捕・勾留され、被疑者になり、起訴された被告人となるのは、日本人だけでなく、外国人も同様です。 噂では、国選・当番事件で、外国人の事件が配点され…

刑事事件-窃盗「返せばいいだろう」「そういう問題ではない」

はじめに 今回は、下記記事の窃盗の刑事事件についてご紹介したいと思います。 news.yahoo.co.jp 被疑者(以下分かりやすく「犯人」といいます。)が、早朝、他人の郵便受けから朝刊とスポーツ紙を盗んだという窃盗の疑いで逮捕されたそうです。 犯人は、 「…

刑事事件-再逮捕・再勾留からの起訴

はじめに 刑事事件の手続きは慣れてるかなぁと思っていましたが、たまにイレギュラーな件がくると、そもそも正しい手続きを知らなかったり、忘れてしまっていることもあります。調べたりしても分からないこともあります。 今回は、備忘録として、再逮捕・再…

刑事事件-東京新聞で紹介されました!(持続化給付金の不正受給の自首支援)

東京新聞2020年11月6日(日刊)23面(高い報酬には疑問も)より(記事の一部) はじめに 以前投稿した下記記事に関して、冒頭のとおり、東京新聞で本日記事にして頂きました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com 自首支…

刑事事件-自分の正義を振りかざすと・・・

はじめに 自分が正義だと思うことを、他人に要求してしまったことで、犯罪被害者になってしまったり、加害者(被疑者)となって逮捕されてしまう、という事件は結構多いです。 今回は、そのようなことで、刑事事件に関わってしまわないようにと思い、記事に…

刑事事件-情状証人

はじめに 今回は、起訴された(=裁判になった)自白事件(=被告人が罪を認めている事件)において、被告人の妻や親などが、裁判において、「今後、被告人を指導監督する旨を誓約する」情状証人について記事にしたいと思います。 情状証人の役目 薬物事件(…

刑事事件-被告人の親は、自分を責めるべきか?

はじめに 今回は、「被告人の親は、自分を責めるべきか?」というタイトルの記事を書きたいと思います。 ご両親の協力 一般的な自白事件(=被告人が罪を認めている事件)の場合、裁判に臨むにあたって重要なのは、被害者がいる場合の示談はもちろんですが、…

刑事事件-警察官による「やらせ」(犯罪の作出)について

はじめに 今回は、下記の記事について取り上げたいと思います。 news.yahoo.co.jp 事案 記事によれば、ある巡査部長が、交番勤務だったときに、知人男性に覚醒剤が付着したビニール袋を準備させ、岡崎市内で職務質問を受けるように依頼した上、自ら職務質問…

刑事事件-上告審での保釈決定!

はじめに 今回は、控訴審で保釈されていた被告人(在宅事件)について、残念ながら(一審の実刑判決を維持する)控訴棄却判決がなされたところ、上告して再び保釈が認められたという事件について、備忘録も兼ねて記事にしたいと思います。 保釈請求 被告人が…

刑事事件-還付金詐欺(電子計算機使用詐欺)

はじめに 以前の記事で、特殊詐欺(オレオレ詐欺、振り込め詐欺、還付金詐欺など)は、受け子などの末端者であっても、そして、前科・前歴がなくても、皆さんが思っている以上に、ものすごく重い罪になってしまう、ということを説明しました。 masakazu-koba…

刑事事件-お店にいちゃもんをつけてしまうと・・・

はじめに あるユーチューバーが、衣料品店で買ったブランドのシャツが偽物だったと店員に迫り、店の業務を妨害し、ユーチューブにその様子を動画でアップして店の信用を毀損した、という容疑で逮捕されたそうです。 www.sankei.com 今回の事件は、前に紹介し…

刑事事件-上告棄却決定に対する異議申立て

はじめに 今回は、上告棄却決定(刑事事件が最高裁まで行ったが、無罪や量刑不当の主張が認められなかった場合)が出てしまった後の、不服申立ての手段である異議申立てについて紹介したいと思います。 私が、刑事事件の上告審を積極的に担当していることに…

刑事事件-酒気帯び運転(道路交通法違反事件)

はじめに 最近は、自動車事故に関する刑事事件がよく話題になっていますね。 他の同種事案に比べて軽すぎるのではないか等、SNS上で話題になっています。 今回は、私が、過去に担当した私選の道路交通法違反事件(酒気帯び運転)について紹介します。 知…

刑事事件-悉く更生を妨げる風潮

はじめに 以前に、下記記事で、「いずれ復帰する(ことを妨げられない)権利」について書きました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 犯罪をしてしまった人も、(死刑ではない限り)いずれは社会に復帰します。 してしまった犯罪に対しては、適正な刑事罰…

刑事事件-引き続き、同じ国選弁護人を選任してもらえるか?

はじめに 今回は、国選事件で、一審ないし控訴審を担当した弁護人を、引き続き、控訴審ないし上告審を担当してもらえるか、についてご説明したいと思います。 私は、刑事の控訴審、上告審を扱っていますが、以前下記の記事に書きました。 masakazu-kobayashi…

刑事事件-持続化給付金の不正受給も弁護士を伴って自首すべき?(その2)

はじめに 最近、びっくりするくらいアクセス数が多いので、ついに私も、特許弁護士、あるいは、少なくともビール弁護士として世の中に認知されてきたかなぁと喜んでいました。 が、しかし・・・。アクセス解析なるものを見てみたら、グーグル検索から、下記…

刑事事件-嬉しいこと、嫌なこと(その2)

はじめに 以前に、刑事事件をやっていて、嬉しいことと嫌なことについて、下記の記事を書きました。 今回は、そのパート2です。食べ物編です。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 国選事件で嫌なこと 国選事件の担当は、所定の待機日に電話がかかってきて…

刑事事件-「いずれ復帰する(ことを妨げられない)権利」

はじめに 「いずれ復帰する(ことを妨げられない)権利」・・・ そういう権利が、適切に認められればなぁと最近思います。 大麻取締法違反、酒気帯び運転、最近、芸能人の方が逮捕されていますね。 ① 大麻は取り締まるべきか否か、 ② 飲酒運転は単に軽率な行…

刑事事件-タトゥー裁判、国家権力は文化を抹消する力をもっている

はじめに タトゥー掘り師が、客にタトゥーを入れたとして、医師法違反の罪(刑事事件)に問われていた事件で、最高裁で、無罪が確定したそうです。 ちなみに、 一審(地裁)で「有罪」 → 二審(高裁)で「無罪」 → 最高裁で「無罪」 でした。 www3.nhk.or.jp…

刑事事件-持続化給付金の不正受給も弁護士を伴って自首すべき?

はじめに 前回、「児童ポルノ所持罪で、弁護士を伴って自首すべきか?」という記事を書きました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 犯罪の性質は全く異なりますが、同じく、自首をめぐって、持続化給付金の不正受給も問題になっていますね。 www.jizokuka…

刑事事件-児童ポルノ所持罪で、弁護士を伴って自首すべきか?

はじめに 下記のニュースを見ました。 www.asahi.com 海外にサーバのある児童ポルノサイトの捜査が困難だったようですが、(コロナの影響による)サイト運営者の帰国に伴い、強制捜査を実施し、2万人分の会員名簿等が押収されたそうです。 捜査機関が、児童…

刑事事件-大麻取締法違反 & 飛行機内でのマスク拒否

はじめに 今回の芸能人の大麻取締法違反の逮捕・勾留を受けて、かつてないほど大麻取締法の見直しの是非が議論されていますね。 今回は、大麻取締法違反と、これに関連して飛行機内でのマスク拒否について記事にしたいと思います。 大麻取締法の見直しの是非…

刑事事件-外国人の被疑者・被告人(英語編2)

はじめに 前回の下記記事では、 外国人の刑事事件において、通訳の方と日程の都合がつかない場合などに、英語を話す外国人の被疑者・被告人とのコミュニケーションのための英単語を記事にしました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 今回は、初回接見(=…

刑事事件-外国人の被疑者・被告人(英語編1)

はじめに 今回は、被疑者・被告人が外国人の刑事事件についてご説明したいと思います。 具体的には、外国人とのコミュニケーション(英語)についてです。 外国人の被疑者・被告人が大変なこと 国選刑事事件で、被疑者・被告人が外国人である場合があります…

刑事事件-一審無罪なのに控訴審で有罪を前提に弁護?

はじめに 今日は、下記の記事について書こうと思います。 最初、ニュースのタイトルを見たとき、誤記かと思いました。 一審無罪も「弁護側」が有罪主張へ ??? news.yahoo.co.jp 事案と第一審判決 私も、ニュース記事でしか事実関係を知りませんので、詳し…