理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

自己紹介(理系弁護士)

 

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ザルツブルグのカフェ・モーツアルトにて

 

 東京で弁護士・弁理士をしている小林正和です。

 

 人生半ばに入り、2020年のコロナ危機も経験し、いろいろと思うところもあって、ブログを始めることにしました。

 ブログを書く目的は、自分がこれまでどう生きてきて、これからどう生きていくのかを記録しておくこと。私も、(コロナに限らず、いろんな事情で)突然死んでしまうかもしれませんので、自分の記録を残しておきたいと思いました。

 

 ですので、内容としては、あまり人の役に立つ記事はないかもしれません。

 

 しかし、私のような仕事にご興味があったり、特許知財)関係の仕事をされていたり、ビール宇宙が異常に好きだったり、不運にも刑事事件に関与することになった方(加害者、被害者、関係者)にとっては、もしかしたら、何かお役に立つこともあるかもしれません。

 

 どうぞよろしくお願いします。

 

 以下、簡単な自己紹介。

 

 <趣味>

 タイトルのとおりですが、一番はビールです。どちらかというと、おとなしく飲むのが好きです。

 宇宙も好きですが、主には、スタートレックStarTrek)です。

 特許も、長年やっているので、仕事ですが、まぁまぁ好きです。

 刑事事件は、実は、結構好きです。帰国後は、諸事情で受任件数を減らしています。

 

 <職歴・経歴>

 ・三重県松阪市立第二小学校

 ・私立三重中学校(平成2年卒)

 ・私立三重高等学校(平成5年卒)

 ・東京大学 工学部 航空宇宙工学科 卒業

 ・東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 修了 

 ・特許庁審査官を7年半。その間、夜間の筑波ロースクール修了。弁理士試験合格。

 ・司法試験合格後、退職し、司法修習を経て、2009年から弁護士。その後、弁理士も登録。

 ・2年間ドイツ・ミュンヘンに留学。マックスプランク研究所付設のLL.M.を修了し、その後、ミュンヘンにある法律事務所・特許事務所で研修して、帰国。

 ・2019年からは、母校の筑波ロースクールで、知財法演習の非常勤講師も担当。

 

 <主な仕事>

 自分のバックグラウンドや興味やご紹介の関係で、以下の4種類の仕事が多いです。

 

 ・知財事件(特に、特許紛争)やその他の技術が関連する紛争・契約等

 ・学校・企業の不祥事、コンプライアンス、ハラスメント事案の三者委員

 ・知財(特に)特許関係の講義やセミナーの講師

 ・刑事事件 ※既に10年で200件くらいやりましたが、現在は諸事情により件数を減らしました。

 

 ごく普通の企業法務や民事事件(家事含む)も結構扱っています。

 

 詳細は、http://www.nakapat.gr.jp/ja/professionals/masakazu-kobayashimr/

 

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特許実務 - 進歩性の基本的考え方(プレゼン資料)【全くの私見】

www.slideshare.net

 

はじめに

 

 予告しましたように、進歩性に関するプレゼン資料(進歩性の基本的考え方【私見】)をアップしてみました。

 

 

作成した経緯

 

 私は、特許審査官を7年半やって、その後、知財系の弁護士・弁理士になり、今でも、進歩性の判断(特許クリアランス)をはじめとした特許実務に関わっています。

 

 進歩性というのは、特に弁理士さんの仕事としては、おそらくは最も重要で理解すべき項目でありながら、いつまで経っても良く分からない(=進歩性の有無を判断できない)捉えどころのないもののようにも思われます。

 

 私も、かれこれ20年近く特許実務をやっていますが、正直よく分かりません。

 逆に、「進歩性を完全に理解した!」という人がいれば会って問い質してみたいくらいです(笑)。

 

 ということで、一番重要かつ頻出する進歩性ではありますが、私個人としては、他人様に対して、進歩性について説明するという出過ぎた真似はできないと思っていました。

 

 ところが、ある企業で、知財部の方の進歩性(というか、特許クリアランス)の判断が、知財部員により差があるため、全体の底上げをしたいというご要望があり、進歩性について、基本的なところから解説して欲しいと言われました。

 

 最初は「うーん、進歩性は無理!」と思い、審査基準を解説して、高石先生の本を読んでくれと言い、あるいは、いくつかの裁判例を解説して逃げようかと思いましたが、一度はちゃんと進歩性について、基本的なところから考えて見て、その検討結果を残しておきたいと思い、90分程度のプレゼンに収まるようなプレゼン資料を作成しました。

 

 作成してみて、いろいろ分かったこともあり、増々分からなくなったこともありました。

 

プレゼン資料の内容

 

 冒頭から、進歩性の判断は「どちらにも転がせる。」というのは、判断者(審査官・裁判官)に対して失礼な物言いかもしれません。しかし、進歩性判断の枠組みからすれば、そのようになっていると思います(もちろん、ご批判は承りたいと思います。)。

 

 各スライドについては、今後、個別に、このブログ内で詳しく解説しています。

 既に、このブログで、いくつかのスライドについて解説をしています。

 

 進歩性判断のポイントは、なるべく簡潔に言うと、

 

 ① 各論理付け要素(判断要素)と、その関連性の抽象度・具体度合いを見定め、

  総合的に判断する。

   ※判断要素が多く、その抽象度・具体度合いまで見るので、

    進歩性の判断は、「総合的に」判断するので、どちらにも転がせる(てへ)。

 

 ② プロパテント以降、本件発明の課題を判断に取り入れている。

  ※動機付け要素に、更に、もう1つの判断要素が増える。

  ※おそらくは、主引例の適格性の問題に帰着するかもしれない。

 

 ③発明の効果も(特に化学分野で)重要で、最高裁も出ている。

  ※特に化学分野で重要な、もう一つの判断要素ですね。

  ※ただし、発明の効果については、私まだ理解が十分ではなく勉強中。

   事務所のプレゼンでごまかし、偉い先生に指摘されてしまいました(笑)。

 

 ④イメージとして、発明は、「構成」が原則としても、「課題」も見るので、

  発明は、スカラー量ではなく、ベクトルとして捉えよう

  ※構成が近いものだけでなく(スカラー量)、(課題の方向が似た)

   ベクトルが近い引用例を探そう。

  また、本件発明の「課題⇒構成⇒効果」と、進歩性否定のロジックは、

  山登りに例えられる

 

と言ったところでしょうか。

 

最後に

 

 私はもともと機械系の出身なので、どうしても、機械・電気を念頭に置いた説明になってしまいます。

 一方で、審査官時代にも経験しましたが、化学・薬学分野では、進歩性についても、だいぶ考え方が違うことは承知しており、前述の「発明の効果」については、考慮要素としての位置付けや、考慮の仕方などをもっと勉強しなければとも思っています。

 

 今後の一応の目標として、裁判例にたくさんあたって(あるいは、ちょっとサボって)高石先生の本を読んで、進歩性についての考え方を改めたりしながら、詰めて行こうかと思っています(時間があれば)。

 

 

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特許実務 - 特許法・実用新案法と実務(プレゼン資料)

www.slideshare.net

 

はじめに

 

 久しぶりのブログですね。

 この最近は、知財関連のプレゼンを行うことが多くて、スライドをブログで共有したいなぁと思っていたところ、ツールを発見したので、試しにアップしてみました。

 

 今回のプレゼン資料は、某大学で実施した特許法・特許実務に関するセミナーの資料です。

 おそらくは、一番基本的な内容のものだと思います。

 

今後のプレゼン資料

 

 実は、最近、進歩性に関するプレゼンを私の所属する事務所(中村合同特許法律事務所)内で実施した(正確にはさせられた)ところ、思いのほか好評でした。

 もともとは、某企業の知財部の方向けに実施したものですが、アレンジしました。

 

 このような時期なので、事務所内とは言え、ウェブでプレゼンしたのですが、何十人という弁護士・弁理士先生に参加頂きましたし、セミナー後は、廊下ですれ違ったたくさんの弁護士・弁理士先生に(はじめてお話しした先生もいました!)、「先生、凄い分かりやすいですね。」と言って貰えました。

 

 普段仕事をしていて(本格的に)褒められることは無いので(怒られることもありませんが)、ちょっと嬉しいですね。

 

 進歩性のプレゼン資料は既にできており、一部は、このブログでも解説記事とともにスライドを載せていますが、まもなく、まとまったプレゼン資料をアップしようと思います。

 

 あとは、間接侵害・共同侵害サポート要件数値限定発明のそれぞれに関するプレゼン資料もあるので、今後アップしたいと思います。

 

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起訴後の勾留取消請求

 

はじめに

 

 今回は、起訴後の身柄釈放の手段としての勾留取消請求について、最近の事件でやってみたので、忘れないように残しておこうと思います。

 

 ちょっと専門的なところがあるので、一般の方が読んでも分かりにくいところがあるかもしれませんが、本記事は、私の備忘録ということで、何卒ご容赦ください。

 

 逆に、専門家(弁護士など)の方、もし、間違っていれば(弁護活動として適切ではない点があれば)、こっそり教えてください。

 

起訴後の勾留取消請求

 

起訴前(捜査段階)

 

 弁護人は、起訴前(捜査段階)は、勾留されないよう、あるいは、勾留延長されないよう活動します。

 されてしまうと、裁判所に対して、準抗告特別抗告をして、争います。

 

起訴後

 

 一方、起訴された後は、身柄釈放の手段としては、通常、保釈請求をします。

 

 保釈というのは、皆様よくご存じのとおり、お金を積んで、釈放してもらいます。案件によりますが、一審だと150万円~です。

 

起訴後の勾留取消請求

 

 一方で、勾留取消請求というのもできますが(保釈と違い、お金は積まなくてよい。)、保釈と違い、実務上、なかなか認められません。

 

事案

 

 (窃盗や詐欺などの)財産犯の事件で、起訴はされましたが、執行猶予が見込まれる事案でした。

 結果的に、執行猶予で終わっています。

 

 起訴された後、保釈請求をしたかったのですが、身元引受人保釈金が準備できない事案でした。

 

 なお、保釈金が用意できない場合でも、たとえば、日本保釈支援協会を利用して立て替えてもらう方法もあるのですが、諸事情により、本件では利用できませんでした。

 

 ですので、保釈は諦めていました。

 

 第1回公判期日が終わり、検察官から言及があり、追起訴予定ということでした。

 

 追起訴というのは、既に起訴された事件(本件では、財産犯)とは別の事件(実は、これも同じような財産犯でした。)をこの裁判で一緒に扱ってしまう制度です。

 

 検察官が、後に、追起訴をし、請求予定の証拠が開示され、その後、第2回公判期日となります。

 

 しかし、1か月待っても、2か月待っても追起訴はされませんでした。被告人は、(拘置所に移送されることなく)警察署の代用監獄で待たざるを得ない状況でした。

 

 つまり、第2回公判期日がずっと開かれず、いわば放置状態になっていました。

 

 検察(公判)に問い合わせたのですが、「追起訴はまだのようです。捜査の方の検事(起訴検事)に聞いてみてください。」と、東京ならではの役所のたらい回しに会い、捜査の方の検事に聞いてみても、「まだ、警察から送致されて来ないんすよね。」と言われました。

 

 ん-、ちょっと待たせすぎ。というか、追起訴予定だったんじゃないの?

 

 実刑であれば、公判で待たされた分は、未決勾留期間で考慮してもらえる可能性があるのですが(罰金であれば満るまで)、執行猶予が見込まれる事案は、待たされれるだけで無駄な期間になってしまいます。

 

 そこで、被告人と相談し、勾留取消請求をすることにしました。

 

 普通の身柄拘束では、逮捕・勾留で20日ちょっとの期間制限内で起訴されるのに、本訴を利用した追起訴の取調べが2か月近くに及んでいるのは、明らかに不当だと思いました。

 

 別件(本訴の事件)の身柄拘束を利用した別件(追起訴しようとしている事件)の取調べですよね。

 

勾留取消請求の懸念と本件の内情

 

 もっとも、勾留取消請求をして、

 

 ① 検察官が、別件について改めて被告人を逮捕・勾留したら、却って勾留期間が

  長くなってしまうのではないか、

 

 ② 公判で2つの別々の事件として扱われたら、追起訴により一緒に2件を扱う

  場合に比べ、量刑で(1.5倍ではなく、足し算になってしまい)

  被告人に不利になるのではないか、

 

という懸念があったのですが、被告人に事情(リスク)を説明し、それでもこれ以上追起訴をたされるのは嫌だということなので、勾留取消請求に踏み切りました。

 

 実のところ、被告人が警察に聞いた話によると、追起訴予定の事件は、当初事件化(追起訴)する予定はなかったそうです。

 ところが、異動により新しい担当検察官に変わり、前任が事件化する予定がなかったのに、一から捜査し、追起訴をすることを警察に指示したようです。

 警察の捜査担当が、被告人に愚痴っており、被告人に申し訳ない、と言っていたそうです。

 

 そういうことを聞くと、弁護人としては、ちょっと「んー。」と思い、普段やらない勾留取消請求をしたくなった次第です。

 

 事前に、裁判所に電話をし、「追起訴が大変遅いようですが、検察から何か伺っていますか?」と伺ったところ、書記官の方が「裁判官も認識しております。大変申し訳ありません。検察官に確認してみます。」とおっしゃっていたので、追起訴が遅く、被告人が不当に長く拘束されていること自体に問題意識はあるようでした。

 追起訴が未定であるにも関わらず、とりあえず、12月に公判期日が指定されました。

 

勾留取消請求

 

 具体的な追起訴予定はなかったようなので、勾留取消請求をしました。

 

 通常の勾留の理由・必要性に加え、(追起訴待ちで)不当に身柄が長く拘束されていることに言及しました。憲法問題を持ち出して、特別抗告(最高裁)までやるつもりでした。

 

 結果は、残念ながら(というか、案の定)、却下決定(却下の理由は、具体的に書かれない)で、勾留の取消は認められませんでした。

 

 すぐに、高裁に抗告申立てをしました。

 

 高裁でも、抗告は棄却(つまり、勾留は取り消さない。)されました。

 理由が付されていたのですが、「11月中には追起訴がなされる見込みであることがうかがえる」との一文もありました。おそらく担当部の地裁(地裁の担当書記官から担当検察官)に確認したのでしょう。

 しかし、結果的に、11月中に、追起訴はされませんでした(おいおい)。

 

 すぐに、最高裁特別抗告の申立てをしました。

 

 しかし、抗告は棄却され、結果として、勾留取消は認めらえませんでした。

 

 久しぶりに、不当な身柄拘束について、憲法違反をしっかり書いたのですが、「実質は法令違反の主張であって」と判示され、「いや、明らかに憲法違反ですよ。」と言いたくなりました(笑)。

 

 なお、残念ながら、合議体の中に宇賀裁判官の名前はありませんでした。

 

その後の訴訟進行

 

 ということで、残念ながら、というか、予想通り、勾留取消は認められなかったのですが、その後の訴訟進行は驚くほど早かったです。

 

(高裁が言及した11月中には追起訴されませんでしたが、)12月初めに追起訴されました。

 

 第2回公判期日(追起訴の予定を確認する期日)では、裁判官が、公判廷で、追起訴が遅くなった原因を検察官に問い詰めていました。起訴検事(捜査担当)と立会検事(公判担当)が異なる東京では、ちょっと立会検事がかわいそうな気がしましたが。

 

 その後の証拠開示も驚くほど早く、追起訴の審理のための第3回公判期日も12月中になされ、しかも、その第3回公判期日後に即日判決(審理終結後、ただちに判決)でした。

 

 無免許や速度超過などの自白事件であれば、即日判決はあるのですが、財産犯では、初めてでした。

 

 通常であれば、判決まで1~2週間あるので、本件の場合、年を跨ぐことは覚悟していた(覚悟するように被告人に伝えていた)のですが、年内に、無事、執行猶予判決で釈放されました。

 

 勾留取消自体は、功を奏しませんでしたが、結果として、驚くほど早く訴訟進行がなされ、被告人にひどく感謝されました。

 

 「先生の名刺ください。友達に配ります。」

 

と言われました・・・。いや、友達の刑事事件は、やりたくないよ。

 

最後に

 

 あまりやったことのない、起訴後の勾留取消請求の事案でした。

 

 ネットで色々調べると、検察官請求証拠の取調べが終わった後(自白事件であれば、通常、第1回公判期日後)、ある裁判官は、執行猶予が見込まれる事件について、勾留取消請求を促していた、という記事を発見しました。もちろん、実務にはなっていませんが・・・。

 

 また、ネットで発見した中園江里人先生の「連続的犯罪行為に関する刑事手続上の問題点」が大変参考になりました。ありがとうございました。

 

 

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刑事事件を扱うようになったきっかけ

はじめに

 

 今回は、私が、刑事事件を扱うようになったきっかけを書いて残しておこうと思います。

 

 ご存じかもしれませんが、全ての弁護士が刑事事件を扱っているわけではありません。私の事務所の弁護士でも、私を含め、多分2、3人しか刑事弁護をしていません。

 

 弁護士になるための司法試験では刑事系科目(刑法、刑事訴訟法)は必須ですし、修習生(=法曹になるための研修生)の最後の試験(2回試験)でも、刑事裁判・検察・刑事弁護の3つの試験(起案)があります。

 

 しかし、一旦弁護士なってしまうと、刑事弁護をしない弁護士が圧倒的に多いと思います。

 

 私は、刑事系科目は(民事系科目に比べて憶えることが少ないので)好きでしたし、他の科目よりは得意ではありましたが、司法試験に合格した時点では、刑事弁護をやるつもりは全くありませんでした

 

修習生時代

 

 全ては、約1年間の修習生時代(約1年間の弁護士等の法曹になるための研修生期間)の「出会い」がきっかけでした。

 

弁護修習

 

 弁護修習(法律事務所での研修)で、立川にある多摩パブリック法律事務所に配属になりました。公設事務所で、当時は10人ほどの弁護士がいらっしゃって、どの先生方も刑事弁護に熱心に取り組んでいらっしゃいました。

 

 おそらく、他の事務所に配属された修習生よりも、何倍もたくさんの事件を見せてもらい、法廷や接見(=被疑者、被告人との拘置所や警察署での面会)に立ち会わせて頂き、書面も起案させて頂きました。

 

 弁護士が参加する弁護法廷技術の研修に(修習生の身分で)参加させて頂き、ボロクソに批評されたのを覚えています(笑)。

 

 10年も前のことですので、今は、多摩パブリック法律事務所には、当時お世話になった先生は一人もいらっしゃいませんが、多摩地区で独立されたりして活躍されていらっしゃいます。

 

 刑事弁護は面白いと思いましたが、同時に、(どなり散らす被疑者と、堂々と面会している先生を見て、)ひどく大変な仕事だとも思いました。

 

刑事裁判修習

 

 東京地裁の刑事4部に配属されました。

 

 裁判長(部長)は、大量殺人事件や、アイドルの薬物事案や、政治家の汚職事件、再審事件等、著名な事件を担当された方でした。

 

 部長は、一言で言うと、一件一件の事件に、物凄くしっかりと向き合う方でした。

 

 私が、当時は珍しく理科系出身の修習生であったため、私にも色々興味も持ってくださり、熱心にご指導頂いただけでなく、飲み会やカラオケに連れていってもらいまいした。本当に楽しい修習でした。

 

 部長は、昨年末に、定年退職されました。 

 私は、定年退職される前に、ご挨拶をと思い、12月の初めに、大阪高裁までご挨拶に行ってきました。

 

 その際に、運よく部長の法廷(高裁判決)を拝見することができました。

 

 部長は、判決(控訴棄却なので、被告人には有罪の結果が維持された内容でした。)を単に読み上げるだけでなく、読み上げた後に、被告人に話しかけ、判決がどのような内容かを嚙み砕いて被告人にご説明されていました。がっつり、被告人と向き合っていました。

 

 私は、東京高裁で何十件も控訴審の判決を見ましたが、判決を読み終えるとそそくさと法廷を後にする裁判官が多い中、そのときの部長の判決を見て、やっぱり、一件一件に物凄く向き合っていらっしゃるのだなぁと思い、感動しました。

 

 法廷を拝見した後、ご挨拶に伺い、お話することができました。10年以上前でしたが、私のことを覚えていてくださり、当時は、私の起案(書面)を見て、(「良い意味で」だとおっしゃっていましたが、)「これが、理系の文章か。」と印象に残っていたそうです(どんな意味なんでしょう???)。

 

 刑事裁判修習の成績は、Aを頂きました。

 

 修習生時代に部長とお会いし、ご指導頂けたことも、弁護士になってから刑事弁護をやろうというきっかけとなりました。

 

 私は、国選の上告事件(最高裁)を結構担当していましたので、実は部長が大阪高裁でされた事件を上告審で担当したことがありました。

 

 判決の内容が(他の裁判長の判決と比べ)これでもかというくらい言葉多く具体的に判示されていました。ある意味では、徹底的に書いてあるので、これを覆すのは難しいなぁと思うと同時に、言葉多く具体的に判示されているので、反論は書きやすい判決でした。

 

検察修習

 

 検察修習は嫌いでした。

 

 私は特許庁で役人経験があったので、検察庁の役人の際たる感じを察知し、(「特許庁辞めたのに、またかよ。」と言う感じで、)非常に違和感がありました。

 

 修習生になって最初の修習が検察修習で、これが嫌だったんのであまり熱心に取り組まなかったのですが、後に、弁護修習や刑事裁判修習で、刑事弁護を志すようになったわけなので、そうであれば、(相手方となる)検察のこともよく見ておけばよかったと今は後悔しています。

 

最後に

 

 そうは言っても、私の事務所は専門が知的財産ですし、これから立場上どんどん忙しくなってしまうと、いずれは刑事事件も扱えなくなってしまうのではないかとも思っています。

 

 しかし、証人尋問など、知財の事件では経験値が得られない(ある意味で)弁護士本来の法廷技術を保持するためにも、たとえ年1件であっても、できる限り取り組みたいなぁと思っています。

 

 もっとも、国選で、あまりにも不合理な被疑者・被告人に会うと、もう刑事弁護は辞めようかと思うこともしばしばですが・・・。

 

 ちなみに、私、いわゆる人権派弁護士でも、特定の思想をもった弁護士でもありません。

 実際、それほど、被疑者・被告人に同情したりもしません。

 実は、死刑反対でもありません。

 

 (刑事事件全般で言えることですが、)圧倒的に不利な状況で、相手(検察や裁判所の判決)に逐一反論したり、様々に設けられた手続きを駆使して、有利な結果を導き出すよう一人で色々と考えて実行に移すことが、好きなだけです。

 

 気の弱い私ですが、年齢と経験とともに、ちょっと度胸もついてきますしね。

 

 

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2021年の総括

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ミュンヘンオリンピック(1972年)のマグ

 

はじめに

 

 もう2021年が終わりそうですので、去年のように、今年を振り返っておこうと思います。

  事務所は12月28日(火)が仕事納めでしたが、私は積み残しがあったので、30日(木曜日)が仕事納めでした。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

健康(40点) ※去年70点

 

 完全に不合格点です。今年、2度ほど、腰痛で立てなくなりました。

 朝、寝た状態から立ち上がれなくなるんですね。辛いです。

 

 (+)コロナには罹患せず。    ※少なくとも、症状なし。

 (+)尿酸値は8.7だった。   ※去年よりだいぶ上がった。

 

 (-)腰痛が悪化した。      ※柔道整復師さんのところに通い始めた。

 (-)ストレスによる体の異変が結構出た。

 

仕事(85点) ※去年80点

 

 今年は、コロナにも関わらず、激務でした。

 おかげで、事務所の景気も、自分の景気も良かったです。ありがたいことですね。

 しかし、事務所仕事は、少数の大きい案件を扱っており、仕事のバラエティはあまりありませんでした。

 

 (+)某大企業知財での契約審査業務終了(1~6月)。

    ※去年に続き、色々勉強できた。もう、終わってしまいましたが。

 (+)某巨大特許関連訴訟について、何とか処理できた。

    ※今年だけで、準備書面1000頁は書いた(笑)。

 (+)刑事事件も、概ね良く対応できたし、新しい試みで勉強にもなった。

    ※東京拘置所以外では、高松刑務所、大阪拘置所、大阪医療刑務所

     埼玉拘置支所を訪問。

 (+)(恥ずかしながら)始めて、破産事件の申立てを処理した。

    ※しかし、裁判官面接も含め、トラブルなく終了した。

 (+)憧れのエンタメ仕事もした。

 (+)ウェブでの特許のプレゼンの機会が多かった(企業、大学、外部セミナー)。

 

 (-)某巨大特許関連訴訟で時間を取られ、多様な事件が出来なかった。

 (-)特許関連事件が多く、商標・著作権関係の事件が少なかった。

 (-)宇宙関係のことは、あまりできなかった。

 (-)ちょっと厄介な訴訟案件を受けてしまった。

 

娯楽(60点)

 

 まぁ、コロナなので、ドイツも行けず、沖縄も行けず。もう少しの我慢でしょうか。

 その代わり、日本の(地)ビールを色々と楽しめて満足でした。

 

 (+)日本の地ビールを色々味わえた。懐かしきドイツビール(輸入)も堪能した。

 (+)八蛮など、居心地の良い場所を見つけ、時々訪れることができた。

 (+)大阪・京都クラフトビール店など)を訪問できた。

 (+)初の四国(香川)訪問。

 (-)ドイツへ行けなかった。沖縄へ行けなかった。

 

プライベート(20点)

 

 去年に引き続き、非常に悪かったです。

 まぁ、人生こんなもんですね。何もかもうまくいくわけではありません。

 お金で解決できることは多いですが、全部ではありませんね。

 来年は、少しでも向上すると良いのですが、状況的には無理かもしれません・・・。

 まぁ、ひたすら耐えていくのでしょうね。もっと辛い思いをしている人は多いはず。

 

 (-)人間関係

 

その他

 

 ・今年の洋楽("Tonight United" by Duran Duran

  ※こんなんで良いんだよ曲。お互いだいぶ歳を取りましたね。

 

 ・今年の邦楽(「僕は僕を好きになる」 by 乃木坂46

  ※「最後のTight Hug」にすべきかもしれませんが、こちらにさせてください。

 

 ・良かったクラフトビールKyoto Beer Lab各種、THE軽井沢ビール各種)

 

最後に

 

 今年も、総じて悪い年でしたが、いくつか良いこともありました。

 良いことを積み重ねて、何とか生きている価値を見出すのでしょう。

 しかし、将来に明るい見通しがある感じは、全くしません。

 

 でも、好きなご飯を食べて、生きていられるだけでも感謝しないと、ですね。

 

 私の今年の漢字も、「」です。 ※毎年同じ漢字になりそうですが・・・。

 

 今年の総合点は、55点でしょうか。去年は50点なので、ちょっとだけアップ。

 

 ブログをあまり更新できませんでしたが、私のブログを読んでくださった方、ありがとうございました。

 来年も、頑張りましょう。

 来年も、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

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ビール紀行(銀座・八蛮)緊急事態宣言解除後

はじめに

 

  やっと、外で堂々と飲めるようになりましたね。

 いつもの八蛮にやってきました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

ビールと料理

 

 ビールはもちろんなのですが、料理が美味しいです。

 今日は、料理を中心に紹介します。

 

ヴァイツェン

 

 まずは、何も言わなくても、ヴァイツェン(白)が来ます。エール(黒)もあります。

 写真のマグは、マスターが私専用で使わせてくれるマグです。素焼きで口当たりがよく、ドイツではメジャーですね。写ってませんが、蓋が付いています。

 

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ヴァイツェンとあん肝

 

 私がビールをたくさん飲むことはマスターはご存じなので、デカいのできます。

 

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ヴァイツェン

 

 ちなみに、基本、飲み放題、料理お任せです。

 なお、ちょい飲みもできます。

 

あん肝

 

 なんと、あん肝が最初に出ました。普段食べることのないものが出て来るのが八蛮の良いところです。ビールに合いますが、日本酒にはもっと合うでしょうね。

 

オードブル

 

 定番化しているオードブルです。①ジャーマンポテト、②タラマとフランスパン、③こんにゃく煮です。

 ちびちび食べながら、ビールを消費していきます。

 

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オードブル

 

生ハムのサラダ

 

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生ハムのサラダ

 

 健康的ですね。さっぱりします。見た目も綺麗ですね。生ハム、レタス、豆腐、トマト、胡椒、レモンと組合せ抜群です。

 

銀杏

 

 次は何と銀杏。料亭とかに行ったときに、少し付いている銀杏は食べたことがありますが、こんなにたくさん食べたのは初めて。やわらかくて美味しいのですね。

 

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銀杏

 

おかわりビール

 

 既にだいぶビールのおかわりが進んでいます。

 

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おかわりビール

 

 残った泡も綺麗ですね。

 

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ビールの泡

パスタ

 

 ラム肉とソーセージと茄子とその他野菜と、ショートパスタが入ったシチューです。

 見た目どおりの絶品でした。

 

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ラム肉やソーセージの入ったショートパスタのシチュー

 

つまみ

 

 その後も居座り続けたら、ミミガーミックスナッツが出てきました。

 

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ミミガーとミックスナッツ

 

 そういえば、エストニアのビール醸造所では、ミミガー(揚げたやつ)をつまみにビール飲みました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

最後に

 

 八蛮、ほぼ満席でした。活気が戻ってきたようで良かったです。

 この調子で、コロナが息を吹き返さないことを祈りたいと思います。

 今回ご紹介したように、ビール飲めなくても、大丈夫です。

 日本酒、焼酎、ワイン等もあります。

 お酒飲めなくても大丈夫です。ソフトドリンクもあります。

 ビールではなく、料理を目的に来てもよいくらいです。

 女性には、たまにプレゼントがあります。

 さぁ、八蛮へ、行ってみましょう。

 

 

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