理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

自己紹介(理系弁護士)

 

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ザルツブルグのカフェ・モーツアルトにて

 

 東京で弁護士・弁理士をしている小林正和です。

 

 人生半ばに入り、2020年のコロナ危機も経験し、いろいろと思うところもあって、ブログを始めることにしました。

 ブログを書く目的は、自分がこれまでどう生きてきて、これからどう生きていくのかを記録しておくこと。私も、(コロナに限らず、いろんな事情で)突然死んでしまうかもしれませんので、自分の記録を残しておきたいと思いました。

 

 ですので、内容としては、あまり人の役に立つ記事はないかもしれません。

 

 しかし、私のような仕事にご興味があったり、特許知財)関係の仕事をされていたり、ビール宇宙が異常に好きだったり、不運にも刑事事件に関与することになった方(加害者、被害者、関係者)にとっては、もしかしたら、何かお役に立つこともあるかもしれません。

 

 どうぞよろしくお願いします。

 

 以下、簡単な自己紹介。

 

 <趣味>

 タイトルのとおりですが、一番はビールです。どちらかというと、おとなしく飲むのが好きです。

 宇宙も好きですが、主には、スタートレックStarTrek)です。

 特許も、長年やっているので、仕事ですが、まぁまぁ好きです。

 刑事事件は、実は、結構好きです。帰国後は、諸事情で受任件数を減らしています。

 

 <職歴・経歴>

 ・三重県松阪市立第二小学校

 ・私立三重中学校(平成2年卒)

 ・私立三重高等学校(平成5年卒)

 ・東京大学 工学部 航空宇宙工学科 卒業

 ・東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 修了 

 ・特許庁審査官を7年半。その間、夜間の筑波ロースクール修了。弁理士試験合格。

 ・司法試験合格後、退職し、司法修習を経て、2009年から弁護士。その後、弁理士も登録。

 ・2年間ドイツ・ミュンヘンに留学。マックスプランク研究所付設のLL.M.を修了し、その後、ミュンヘンにある法律事務所・特許事務所で研修して、帰国。

 ・2019年からは、母校の筑波ロースクールで、知財法演習の非常勤講師も担当。

 

 <主な仕事>

 自分のバックグラウンドや興味やご紹介の関係で、以下の4種類の仕事が多いです。

 

 ・知財事件(特に、特許紛争)やその他の技術が関連する紛争・契約等

 ・学校・企業の不祥事、コンプライアンス、ハラスメント事案の三者委員

 ・知財(特に)特許関係の講義やセミナーの講師

 ・刑事事件 ※既に10年で200件くらいやりましたが、現在は諸事情により件数を減らしました。

 

 ごく普通の企業法務や民事事件(家事含む)も結構扱っています。

 

 詳細は、http://www.nakapat.gr.jp/ja/professionals/masakazu-kobayashimr/

 

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ビール紹介(DA-1840-EU from クロアチア)&(Vizir Honey Ale from スロベニア)

 

はじめに

 

 今回のビール紹介は、クロアチア共和国スロベニア共和国のビールです。 

  

www.google.de

www.google.de

 

 私は、ドイツ・ミュンヘンで2年間の留学・研修している間に、これまでビール紀行で紹介しているものも含めて、ヨーロッパ21カ国を訪問しました。

 

 ミュンヘンにいる間にしか行く機会のないような国は、是非行っておこうと思ったからです。

 

 たとえば、以前に記事したマルタ共和国などは、日本から直行便がないので、帰国してしまうと、なかなか行く機会がありません。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com  

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 ところが、残念なことに、今回紹介するクロアチアスロベニアは、日程と予算の関係で、訪問することができませんでした。

 

 ミュンヘンからは、電車で、乗り換えなしで、南に向かって、オーストリアを通過し、スロベニアの首都のリュブリャナ、更に、クロアチアの首都のザグレブに行くことができるので、是非行ってみたかったのですが・・・。

 

 そこで、この2か国のビールについては、「ビール紀行」ではなく、「ビール紹介」で記事にしたいと思います。

 

クロアチアのビール

 

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DA-1840-EUクロアチア・ビール)

 

 「DA-1840-EU」という変わった名前のビールです。

  

 アルコール度数は4.9%で、濁っていますね。

 アンバーに近い色合いです。

 大麦麦芽とホップのみのしっかりとした苦味で、正統派ビールです。

 泡立ちも十分でした。

 

 このビールは、 Adria Trade株式会社が、輸入・販売しているようです。

 有楽町駅(有楽町線の地下)で(いつもではありませんが)時々売っています。

 

www.facebook.com

 

 値段が結構高かったような気がしたので、まぁ、お試しで飲む程度でしょうか。

 

スロベニアのビール

 

 同じくAdria Trade株式会社が輸入販売しているスロベニアVizir醸造のビールです。

 

www.belakrajina.si

 

 Vizir醸造所のホームページによれば、様々なビールを醸造しているようですが、私が購入して、飲んだのは、Honey Aleです。その名のとおり、蜂蜜が入っています。

 

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Vizir Honey Ale(スロベニアのビール)

 

 濁ったアンバー色のビールですが、先に紹介しあクロアチアのビールとは大分違い、アルコール度数は6.3%と高めですが、蜂蜜入りで甘みがあり、思ったよりも飲みやすかったです。

 

 確か600円以上したので、なかなか手が出ませんが・・・。

 

 ところで、ビールの中には、蜂蜜が入っていないのに蜂蜜の味がしたり、ヴァイツェンのようにバナナが入っていないのにバナナの風味がしたりするので、不思議で楽しいですね。

 

 あと、スロベニアはあまり馴染みがないかもしれませんが、以前に紹介したスロバキアとは違う国です。

 

 スロバキアは、下記記事で紹介したように、実際に訪問して、各種ビールを飲んできました。チェコの隣なので(昔は、チェコスロバキアという1つの国でしたよね。)、ビール醸造がさかんですしね。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

最後に

 

 今回は、訪問したことのない2つの国のビールを紹介しました。

 

 将来、行けると良いなぁと思っています。

 観光で行くとすると、クロアチアドゥブロブニクスロベニアブレッド湖でしょうね。

 

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刑事事件-被告人の親は、自分を責めるべきか?

 

はじめに

 

 今回は、「被告人の親は、自分を責めるべきか?」というタイトルの記事を書きたいと思います。

 

ご両親の協力

 

 一般的な自白事件(=被告人が罪を認めている事件)の場合、裁判に臨むにあたって重要なのは、被害者がいる場合の示談はもちろんですが、あらゆる事件に共通して、被告人自身が反省し、更生へ向けて具体的な行動を示すことです

 

 更に、その更生を手助けする身元引受人監督者)として、被告人のご両親(あるいは父・母のいずれか)に協力を頂くことが非常に多いです

 

 (慣れないことですし、辛いとは思いますが、)裁判(公判)に来て証言台に立ってもらい、被告人を今後、指導・監督して頂くことを誓約してもらったりします

 

 仕事などでどうしても裁判に出席できない場合でも、「被告人を今後、指導・監督する」旨の身元引受書を、事前に作成して頂き、裁判所に提出したりします。

 

ご両親の対応

 

 事前に、被告人のご両親(典型的には母親)と電話で連絡をとったりすると、ほとんどの場合、相当に悩まれて、

 

 「私の教育が悪かったからでしょうか・・・。これからどうしたらいいいか、分かりません。

 

と言った発言でご自分を責めたり、あるいは、裁判で証言をして頂いた後に、終わってから、同様に、

 

 「私の教育が悪かったからでしょうか・・・。これからどうしたらいいいか、分かりません。

 

とおっしゃって、泣き崩れる方も多いです。

 

ご両親への回答

 

 私は、教育の専門家ではありませんし、被告人が犯罪に至ってしまったことについて、ご両親にどれだけの責任があるのかは、事情もある程度しか分かりませんので答えられません。

 

 しかし、黙っているわけにも行きませんので、いつも以下のように答えるようにしています。

 

 特に、薬物事犯(大麻覚醒剤)、窃盗の事件が大半ですが、

 

 「ご自身を責めないようにしましょう。それは偶々、悪い友達を作ってしまったからかもしれませんし、ご両親の知らない様々な悪影響があったのかもしれません。」

 

 「また、お子様(被告人)を過度に責めるのも止めましょう。ご両親の元から去ってしまい、ますます悪い道へ進んでしまうかもしれません。」

 

<たとえば、薬物使用の場合>

 

 「 薬物の使用などは、病気になってしまったのだと思ってください。

  しかも、薬物の誘惑に自分の意志では抗えない依存性のある怖い病気です。

   『お子さんが悪いことをした。』と思うのではなく、不運な悪環境の下で、

  病気になってしまったのだと考えてください。その悪い環境というのは、

  必ずしもご両親のせいではありません。ご両親の知らないところで、あるいは、

  手の届かないところで、お子さんの周りに悪い環境ができてしまったのです。

   更生するというのは、治療するのと同じです。薬物治療のお医者さん、

  ダルクなどの施設に頼りましょう。

   依存性がある以上、1人にしておくと、また薬物に手を出してしまいます。

   24時間とはいかないまでも、なるべく誰かが見ていなければなりません。

  是非、ご両親にその役割をお願いしたいと思います。被告人と同居してください

  放っておくと、また、自然と薬物に向かってしまいます。依存性がありますから。

   ご自身の子どもは悪い病気にかかってしまった。なので、ずっと見守る必要

  があるのです。幸い、お子様には、ご両親がいらっしゃいます。独り身だとしたら

  どうしようもないのです。そういう意味で、お子様は、ご両親がいるというだけで

  も大変な幸運です。しかも、こうやって、裁判にまで来てくれたわけですから。

   お子様の年齢は(30代でも40代でも)関係ありません。子どもであることは

  一生変わりはありませんから、ずっと見守ってあげてください。」

 

 窃盗の場合も、ほぼ同様です。

 

 要するに、ご自身の教育の仕方などを責めるご両親に対しては、そうではなく、不運にも、悪い環境に身を置いてしまったお子様(被告人)が、犯罪という病気にかかってしまった。

 だから、治療(更生)が必要で、それには、ご両親の協力が必要である。

 

 そんな感じで、泣き崩れたのを何とか立ち直ってもらいます。

 

 過去(教育)を責めるのではなく未来(更生=治療)を見てもらうのです

 過去も、未来も、親子関係は変わりませんからね。

 

最後に

 

 まぁ、両親にお願いしても、「もう、勘当だ!」、「二度と会いたくない」と被告人と断絶を宣言する方は多いです。

 

 それに比べると、身元引受人として一筆書いてくれたり、ましてや、法廷にまで来て泣いてくれるご両親がいることは、それだけで相当に幸せなことです。

 

 犯罪をしてしまった後には、何より、家族のサポートが一番大事です。

 

 特に、薬物事犯や、万引きといった、繰り返し犯してしまう類型の犯罪の場合は、そう言えると思います。

 

 

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特許入門21-発明をしてみよう(発明の発掘・創出)

 

はじめに

 

  最近、「特許実務」記事ばかりで、やや実務的、専門的に過ぎたので、久しぶりに、「特許入門」記事を書いてみようと思います。

 

 テーマは、「発明の発掘・創出」です。

 

発明の発掘・創出

 

 発明といっても、「エジソンなどの凄い人でないと発明なんてできない!」というわけではありません。

 

 以前に、下記記事で、小学生が発明をして特許をとったという記事も書きました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 巷の発明は、一から何か画期的なものを発明したというよりは、圧倒的に、既存の物を改良したという発明がほとんどです。

 

 画期的な発明で、世の中が一気に進歩するというよりは、そうした改良発明の積み重ねで、技術が日々進歩しているというイメージです。

 

 ちょっとしたアイデアで、特許とれます!

 

 「必要は発明の母

 

と言いますが、「必要」→「発明」(課題→具現化)へはどのような要素で実現していくのか、というのはなかなか分かりません

 

 私は、7年半くらい特許庁の審査官(機械分野)をしていましたので、たくさんの発明(ほとんどが改良発明)を見てきました。

 

 そこで、どのように発明が生まれてくるのか、という共通項的なものが私の頭の中にあるのですが、それをちょっと具体化してみたいと思います。

 

機械(構造)・電気分野に共通するアイデア

 

(1)従来、別体だったものを一体化する、あるいは、逆に、一体だったものを別体化する。 例)鉛筆付き消しゴム

 

(2)従来、2つの機能を別々のものが担っていたが、1つもので(2つの機能)兼用する。 例)カメラ付き携帯(従来、携帯とカメラは別物でしたが、一体化され、

      コンパクト・カメラのシェアが奪われましたよね。

 

(3)コンパクト化・小型化する

   例)日々、様々なものが小型化しています。

     (2)の兼用アイデアは、小型化に繋がりますね。

 

(4)従来、「単体」孤立であったものを、「複数」連携・連動にする

  例)最近のみんなでやるゲームもそうですし、IoTもそうでしょうか。

 

(5)従来、スタンド・アローンだったものに、(GPSなど)通信機能を付ける

  例)カーナビから、カーナビ・アプリへ。

 

(6)時代ごとの要請(テーマ)に、それぞれの技術分野で対応する

  例)大地震のときは安全技術、今年でいえば遠隔とか接触とかですね。

    最近も、「手で触らなくても〇〇できる」といったアイデア

    生まれていますね。まさに「必要は発明の母」です。

 

(7)そのものの既存の概念を覆すことを考える

  例)従来、板状だったスマホを、折り畳めるようにしたものとか、

    空飛ぶ自動車とか(従来は道路を走っていた)。

    空飛ぶ自動車は、(2)の兼用アイデアでもありますね。

 

既存の技術を、他の技術分野へ適用する、他の技術分野から導入する。

 

 断面六角形鉛筆の発明から、(六角形のゴム付きの)マイクへの適用例は、以前に記事にしました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 前述した(1)一体⇔別体のアイデアも使っていますね。

 

最後に

 

 ぱっと思いついたものを挙げましたが、まだまだあるかもしれません。

 

 ① 「一体⇔別体イデア

 ② 兼用イデア

 ③ 小型化イデア

 ④ 「単→複」(連携・連動)アイデア

 ⑤ 通信機能イデア

 ⑥ 時代の要請イデア

 ⑦ 既存の概念を覆すイデア

 

 皆様も、(技術者に限らず、)自分が携わっている分野で、上記のアイデアで、何か発明をしてみましょう!

 

 特許出願される際は、言ってくださいね(笑)。

 

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ビール紹介(欧和:OWA)from ベルギー

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欧和ビール

 

はじめに

 

 今回は、「欧和」(OWA)というビールを紹介したいと思います。

 

欧和

 

 いつものように、成城石井のビール・コーナーを巡回していたら、ラベルに「欧和」(OWA)と書かれたビールを偶然発見しました。しかも、1本だけしかありません。 

 

 「おっ、どこの地ビールかな?」

 

と思って手にとると、「欧和」という漢字表記にも関わらず、ベルギーからの輸入ビールでした。

 

 成城石井のコメントが張り付けてありました。

 どうも、今井さんという日本人の方が、ベルギーで醸造されているそうです。

 

 これは、興味が沸いてきますよね。さっそく購入しました。 

 

 後からネットで調べたのですが、今井さんという方は、理系で、私と同じくらいの歳の方で、キリンビールに勤められ、スコットランドの大学の醸造学部で学び、ドイツバイエルンやベルギーの醸造所で働き、2006年にこの欧和ビールを完成させ、2007年に独立されたそうです。

 

www.belgianbeer.co.jp

 

 「欧州」と「日本」(和)ということで、「欧和」という名前にしたのでしょうか。

 

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欧和ビール(原材料等)

 

特徴・感想

 

 アンバー色で、濁っていました。

 

 泡立ちは、もの凄く良かったです。

 

 欧和は、ベルギーで醸造されたビールですが、色々と副原料の入ったベルギー・ビールとは違いました。

 ドイツと同様、麦芽とホップのみの純粋なビールで、麦芽のうまみが強く感じられました。 正統派のビールです。

 

 ほのかな甘みがある一方、それほど強くない苦味も感じられ、ちょうどよいバランスで、これは結構たくさん飲めてしまいそうです。

 

 アルコール5.5%ですが、アルコールは比較的感じました。ですので、330mlと缶ビール程度の量でしたが、「飲んだ」という満足感がありました。

 

 ネットで調べると、「黒欧和」というのもあるようですね。飲んでみたいです。

 

最後に

 

 偶然とは言え、大変良い出会いでした。 

 

 まだ、日本で、常時購入できるようではなさそうですが、「黒欧和」も気になるので、また見つけたら購入して飲んでみたいと思います。

 

 自分と同じくらいの歳の方が、ベルギー(ヨーロッパ)でビール醸造を頑張っていると思うと、羨ましくもあり、自分も頑張らないとと気が引き締まる思いでした。

 

 が、このビールを飲むと、気が緩みました

 

  

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刑事事件-警察官による「やらせ」(犯罪の作出)について

はじめに

 

  今回は、下記の記事について取り上げたいと思います。

 

news.yahoo.co.jp

 

事案

 

 記事によれば、ある巡査部長が、交番勤務だったときに、知人男性に覚醒剤が付着したビニール袋を準備させ、岡崎市内で職務質問を受けるように依頼した上、自ら職務質問し、覚醒剤取締法違反の疑いで検挙したとするウソの報告書を作成した疑いと、自宅に覚醒剤の付いたビニール袋を所持した疑いだそうです。

 いわゆる「やらせ」でしょうか。

 本人は、否定しているようです。

 

 この記事によれば、その動機としては、実績・成績を上げるという出世目的の可能性が考えられると解説されています。

 

 以前に、私も、警察官の実績・成績・出世に、事件の検挙率が関係するということは聞いたことがありました。

 

警察官といえども普通の人なので

 

 警察官は、その職業に就くこと自体、尊敬すべき素晴らしい方々が多いと思います。

 自分の命の危険を顧みずに、犯人に相対するわけですからね。私には到底できません。

 

 一方で、本件は別として、一般的に、警察官も人間なので、犯罪をしてしまう人もいますし、本件が真実かどうかはともかく、出世のために、犯罪を作出してしまう人もいるかもしれません。

 

 別に警察官に限ったことではありません。

 弁護士だって、(一般には立派な職業とされ、)自由と正義のために戦う、とか言っても、お客さんから預かったお金を横領して、逮捕されたりする人いますしね。

 

 職業や社会的身分に限らず、自ら不当な利益を得る等の動機で、犯罪に手を染めてしまう人はいるものです。

 

警察官はおよそ犯罪行為をしない?

 

 前述のとおり、警察官も、弁護士も、裁判官や検察官だって、およそ犯罪をしないということは断言できないわけです

 人ですから。

 

 ここで、私が、以前に控訴審で担当したある公務執行妨害事件について、少しご紹介したいと思います(特定されないように、少し、事案を変更しています。)。

 

 簡単に言うと、非常にガタイのよい被告人が、酔っぱらって、警察官に暴行をはたらいたとされる事件です。

 

 被告人の主張は、酔っていたことは認めるものの、複数の警察官に取り囲まれた際、後ろにいた警察官にヘッドロックのような感じで首を絞められ、苦しくて、反射的に足が出てしまい、前にいた警察官を蹴ってしまった、だから暴行の故意(意図的に蹴ったわけではない)、公務執行妨害罪は成立しない、というものです。

 

 警察官側は、これを否定。

 

 私は、弁護人ですから、被告人の主張を前提に、複数の警察官の証言を読んで、被告人のおっしゃっていることが真実だという主張を組み立てます。

 

 ガタイの良い酔っぱらった被告人を静止すべく、その過程において、(ヘッドロックなど)行き過ぎた行為をしてしまうことは決してないとは言えません。

 

 控訴審では、一審判決の妥当性を検証して、一審判決の判断が誤っている等を具体的に主張します。

 

 しかし、一審判決を読んで愕然としました。

 

 「・・・任意捜査中に事実関係者の首を後ろから絞める

  こと自体,警察官の行為としておよそ考えられず

 

 弁護士になって、一番衝撃的な判決内容でした。もし、私、一審の弁護人だったら、判決を読み上げている途中で、立ち上がって、裁判官に「おいおい!」って止めてしまいそうです

 実際には、しないでしょうが・・・。でも、判決前に仮に(仮にですよ)ビールを1杯飲んでたら、多分してしまいます(笑)。それくらい衝撃です。

 

 後ろにいた警察官が被告人にヘッドロックしたか否かは、被告人が前に居た警察官を蹴ったか否かの前提となる、この事件の重要な争点です。

 

 それにも関わらず、第一審は、

 

 「警察官は、およそ違法行為をしない!」

 

旨の判断です。突っ込みとしては、「世間知らずか!」、「小学生か!」「それを言っちゃぁ、おしまいだよ。」といったところでしょうか。

 

 その点以外にも、首を絞めたとされる当の警察官の証人尋問を認めなかったことや、判決文に誤記が散見されるなど、めちゃくちゃな一審判決だったので、控訴趣意書(控訴審での弁護人の主張)で、一審の不当性についてボロクソ書きました。

 

 結局、控訴棄却で一審の判断は覆りませんでしたが、それでも、

 

 「・・・,最初から警察官に違法行為があるとは考えられないと断ずるかのような

  原判決の説示は不適切である。しかし、・・・原判決の説示が不適切であるからと

  いって,判決に影響を及ぼす誤りがあるとまではいえない。」

 

と言ってくれました。

 言い方は「不適切」と丁寧ですが、私と内心は同じだったと思います。同じ裁判官だから、私以上に怒っていたかもしれません。

 いずれにしても、珍しく明示的に一審の上記判示を否定してくれました。ホッしましたよ。

 でも、結論には影響しないとして、負けましたが。

 

 まぁ、一審は、実は、「地裁判決」ではありません。法曹にはこれの意味がわかると思いますが、これ以上はあまり言わないようにしておきます。

 

最後に

 

 最初に取り上げた記事を題材に、私が担当した控訴審事件について、その前提となる余りにも不当な一審判決を紹介しました。

 

 あんまり、他者の批判は書きたくはないのですが、余りに度を過ぎると、私も人間なので、カッとしてしまいます。ご紹介した事件は、随分前の事件ですけどね。

 

 念のため、警察官は素晴らしい方ばかりです。弁護士も、警察官ほどではありませんが、素晴らしい方ばかりです。

 

 もちろん、多くの裁判官は、たとえ自分が負かされた事件でも、説得的な素晴らしい判示をする方が多いです。

 

 多分、検察官も「仕事熱心な」良い人が多いのだろうと思います。

 

 しかし、どの職業の方も、全員が全員、良い人なわけではありません。

 

 私も、「それでも、弁護士か?」と言われないように、精進(✖消尽)したいと思います。

 

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特許実務-部品・部材の供給を受ける場合の問題点

はじめに

 

  「部品・部材の供給」関係の問題点は、本当にたくさんあります。

  以前にも、この問題に関連する事例を取り上げました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 もう1つ取り上げたいと思います。

 

事例

 

 ・X社は、Y社に、X部材を供給している。

 ・Y社は、X部材を用いて、Y製品を製造している/Y方法を使用している。

 ・実は、X社は、Y製品を充足する物の発明/Y方法と同じ方法の発明につき、

  特許権保有している。

 

 X社は、Y社に、(Y製品の製造・販売等、Y方法の使用に対し、)特許権を行使できるか?

 

検討

 

事前に取り決めをする

 

 この場合、X社とY社で、ちゃんと契約をしておけば、本来何も問題が生じません。

 

 Y社としては、(X部材を用いて)Y製品を製造する/Y方法を実施することが前提で、X部材の供給を受けるのであれば、当然ケアしておく必要があるからです。

 

 取り決めをしておかないと、Y社としては、Xの特許発明を実施するのが大前提だと思っていても、X社としては、(Y社がX部材をどのように使うかまでは把握していない場合も多く、)実施許諾を容認したつもりはないかもしれません。

 

 いずれにしても、まず、Y社としては、X社との間で部品供給契約を締結するに際し、

 

 ① X社の特許権に関して、明示的に実施許諾を受ける

   (ライセンス料はX部材の値段にのっけたり、あるいは、別途支払う)か、

 ② 供給契約に、「X社が、Y社に対し、X部材を使用する場合には、

   X社の特許権(バックグラウンド特許)を行使しない」、

 

と取り決めができれば、特に問題は生じません。

 

事前の取り決めがない場合

 

 本来的に、事前に契約でちゃんと取り決めておけば、後の紛争はかなり防げるのですが、現実には、ちゃんとした取り決めがない事例もでてきてしまいます。

 

 特許保証規定がない場合のお話は、以前にしました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 今回の場合は、

 

 ① X: 特許権保有

 ② Y: Y実施(Y製品の製造・販売等/Y方法の使用等)

 ③ Y製品/Y方法は、X特許権の特許発明(物/方法の発明)の技術的範囲

   に属する

 

ということで、特許権侵害が成立してしまいます。

 

 取り決めがある場合には、Y社としては、実施許諾の抗弁(実施許諾を受けているので、侵害にならない)を主張することができ、侵害にはあたらないことになります。

 

 一方、取り決めがない場合、Y社としては困ってしまいます。

 しかし、何か、Y社の反論(抗弁)ができないかを考えてみます。

 

事前の取り決めがない場合

 

(1)消尽論

 

 まず、消尽論はどうでしょうか。

 

 X特許権が、X部材のそのものの発明に関するものであれば、その販売により、消尽すると言えそうです。

 

 しかし、X部材を使用したY製品を製造した場合や、X部材を使用したY方法との関係でも、X特許権が消尽したというのは、消尽論の前提となる二重の利得とはいえず、難しそうです。

 

 ただ、X部材が、「のみ品」(特許法101条1号)のような場合であれば(たとえば、「のみ品」を組み込んだ完成品が、ほとんど、「のみ品」だけの価値と評価されるような特定の場合であれば、X社が「のみ品」と「完成品」で、二重の利得が生じてしまうから権利行使は許されるべきないとして、)消尽を認めるという理屈もあり得るかもしれませんが。

 

(2)黙示の合意/許諾

 

 事前の取り決めがある場合に説明した、①明示的なライセンス契約や、②部品供給契約における権利不行使条項(バックグラウンド特許(権)を行使しない旨の条項)がないものの、X社とY社との間で、なお、黙示の実施許諾があったんだという主張です。

 

 Y社:「いやいや、お宅(X社)からお宅の部材(X部材)を購入したのは、

     お宅(X社)とのこれまでのやりとりからわかるように、X社の特許発明を

     実施することが大前提じゃないですか!」

 

というような場合です。

 

 これは、特許発明の内容や、X社からY社へのX部材の供給契約の実質的な内容(どのような前提でなされたか)等の様々な事情で決まるのでしょうね。

 

 余談ですが、弁護士の最後の理屈(あがき)として、後述する信義則違反/権利濫用論があります。特許法の分野でも、当事者の合理的意思解釈を前提とした、黙示の許諾論というのは、意外に登場する(登場させざるを得ない)場合があります。

 

 以前に検討した、優先権主張の問題でも、黙示の合意は登場しました。正確には、やむなく登場させました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 最近、EPOの異議申立て(Opposition)で、優先権の承継がちゃんとなされていないという主張は、大変さかんなようですね。

 たとえば、仮出願など第1国出願が2013年以前の米国で(発明者が出願人)、これを基礎としてPCT出願をし(発明者が所属する会社が出願人)、EPで特許になったような場合です。

 承継に関する準拠法との関係でも大変面白いです。ヨーロッパでも、優先権の承継の判断が大変厳しい国があったりします。

 少し、余談でした。

 

(3)信義則違反/権利濫用

 

 X社とY社との間の契約で、たとえば、X社が自らの特許権行使を明示的に留保していたような場合(「X社は、Y社に対し、本契約により、Xが保有する特許権に関し、何らの実施権を許諾するものではないことを確認する。」)は、明示的に、ライセンス許諾を排除している以上、「黙示の合意/許諾」論は、使えないかもしれません。

 

 しかし、「(2)黙示の合意/許諾」で述べたような事情の下で、X社がY社に、X特許権を行使するのは余りにも不当だろう、ということであれば、なお、信義則違反民法1条2項)ないし権利濫用の抗弁民法1条3項)が成り立つ場合もあるかもしれません。

 

 翻って、消尽論というのは、特に、(均等論のように、)特許法の規定があるわけではなく、判例理論ですが、それを認める根拠(二重の利得の防止)とかの関係で、今回の事例のような場合では、あまり、消尽論の適用を拡げ過ぎない方がよさそうです。

 

 まぁ、そうすると、結局、(結論の妥当性を見た上での)信義則違反やら権利濫用論になるのかもしれません。まぁ、弁護士としては、総合考慮型の規範的要件を議論するの大好きなので、あまり、理論的ではなくても、大いに結構です。

 

最後に

 

 上記のお話、間違ってたらごめんなさい。そして、ご指摘ください。

 

 しかし、あんまり、細かな話ばかりすると、ブログとしては万人受けせず、いまいちかもしれません。

 

 しかし、私がブログを始めたのは、「当時、自分がどのように考えていたか」、大袈裟にいえば、「当時、自分がどう生きていたか」を残すという目的がありますので、まぁ、いいですよね。

 

 

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