理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

自己紹介(理系弁護士)

 

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ザルツブルグのカフェ・モーツアルトにて

 

 東京で弁護士・弁理士をしている小林正和です。

 

 人生半ばに入り、2020年のコロナ危機も経験し、いろいろと思うところもあって、ブログを始めることにしました。

 ブログを書く目的は、自分がこれまでどう生きてきて、これからどう生きていくのかを記録しておくこと。私も、(コロナに限らず、いろんな事情で)突然死んでしまうかもしれませんので、自分の記録を残しておきたいと思いました。

 

 ですので、内容としては、あまり人の役に立つ記事はないかもしれません。

 

 しかし、私のような仕事にご興味があったり、特許知財)関係の仕事をされていたり、ビール宇宙が異常に好きだったり、不運にも刑事事件に関与することになった方(加害者、被害者、関係者)にとっては、もしかしたら、何かお役に立つこともあるかもしれません。

 

 どうぞよろしくお願いします。

 

 以下、簡単な自己紹介。

 

 <趣味>

 タイトルのとおりですが、一番はビールです。どちらかというと、おとなしく飲むのが好きです。

 宇宙も好きですが、主には、スタートレックStarTrek)です。

 特許も、長年やっているので、仕事ですが、まぁまぁ好きです。

 刑事事件は、実は、結構好きです。帰国後は、諸事情で受任件数を減らしています。

 

 <職歴・経歴>

 ・三重県松阪市あかつき幼稚園(現在は廃園)

 ・三重県松阪市立第二小学校

 ・私立三重中学校(平成2年卒)

 ・私立三重高等学校(平成5年卒)

 ・東京大学 工学部 航空宇宙工学科 卒業

 ・東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 修了 

 ・特許庁審査官を7年半。その間、夜間の筑波ロースクール修了。弁理士試験合格。

 ・司法試験合格後、退職し、司法修習を経て、2009年から弁護士

  その後、弁理士も登録。

 ・2年間ドイツ・ミュンヘンに留学。マックスプランク研究所付設のLL.M.を修了し、

  その後、ミュンヘンにある法律事務所・特許事務所で研修して、帰国。

 ・2019年からは、母校の筑波ロースクールで、知財法演習の非常勤講師も担当。

 ・1年間(月10日間)、某企業の知財部で知財部員として勤務(業務委託)。

 

 <主な仕事>

 自分のバックグラウンドや興味やご紹介の関係で、以下の4種類の仕事が多いです。

 

 ・知財事件(特に、特許紛争)やその他の技術が関連する紛争・契約等

 ・学校・企業の不祥事、コンプライアンス、ハラスメント事案の三者委員

 ・知財(特に)特許関係の講義やセミナーの講師

 ・刑事事件 ※既に10年で200件くらいやりましたが、現在は諸事情により

  取扱件数を減らしました。

 

 ごく普通の企業法務や民事事件(家事含む)も結構扱っています。

 

 詳細は、http://www.nakapat.gr.jp/ja/professionals/masakazu-kobayashimr/

 

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刑事事件 - 警察署の近くのビール醸造所やビアバー

1.はじめに

 

 前回、私は、東京23区の留置施設のある警察署のほとんどを(接見で)訪れたことがあると書きました。


masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 今回は、その警察署の近くで、私の好きなクラフトビールが飲めるお店の紹介です。

 

 なお、接見後に仕事がある場合は事務所に戻りますので、もちろん飲みませんが、何もないときにはちょっとふらっと寄ってしまいます。

 

2.築地警察署→八蛮

 

 銀座でビールを醸造しているといえば、ここですね。

 ドイツのヴァイツェン(小麦の白ビール)、エール(白、黒)、最近はIPAも醸造したりしています。

 飲み放題もあり、私が一番好きなビール醸造所併設居酒屋です。

 ビール飲めなくても、料理だけでも訪れる価値のある居酒屋です。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

3.新宿警察署→ビール工房新宿

 

 新宿警察署から徒歩3分ほどのところ(新宿野村ビル地下2階)にあるビール醸造所併設のレストランです。

 ビール工房さんは、新宿だけでなく、後で紹介する中野など、数か所にありますね。それぞれオリジナルのビールを醸造しています。

 飲み放題をやっているのが特徴で、60分飲み放題にすれば、お得かつ、全種類(10種類程度)は飲めてしまいます。おつまみも本格的なものが多いです。

 

tabelog.com

 

4.野方警察署→ビール工房中野

 

 野方警察署から徒歩8分ほどのところにあるビール醸造所併設のレストランです。新宿と同様、ビール工房さんです。

 

www.beerkobo.com

 

    飲み放題をやっているのが特徴で、60分飲み放題にすれば、全種類(10種類程度)は飲めてしまいます。おつまみも本格的なものが多いです。

 ここは、結構分かりずらい場所にありますが、人気店でいつも人でにぎわっています。

 

5.城東警察署→ガハハビール

 

 城東警察署からバスで10分ほど。東陽町駅近くの普通の団地内に、なぜかビール醸造所からのビールを提供するガハハビールがあります。

 ここは、海鮮系のおつまみも豊富でおいしい。

 

gahahabeer.co.jp

 

6.万世橋警察署→常陸のブルーイング・ラボ

 

 こちらは、万世橋駅から歩いて5分ほど(万世橋近く)のところにある、木内酒造、常陸野ネストビールの直営店のレストランがあります。

 紹介するまでもない著名なクラフトビールですね。軽いおつまみもあります。

 

hitachino.cc

 

7.本所警察署→いろいろ!

 

 本所警察署(錦糸町)の近くには実にたくさんのクラフトビールが飲めるところがあります。

 

(1)ベイズ四つ目麦酒醸造

 

 本所警察署から5分ほどのところにあります。

 最近できたビール醸造所併設のお店です。ビール各種と軽いおつまみが飲めます。綺麗で雰囲気もよく、おしゃれです。

 

batheyotsumebrewery.jp

 

(2)Miyata Beer

 

 本所警察署から2分ほどのところにあります。こちらもビール(エールビールなど)を醸造しています。ただし、金、土、日の週末だけでテイクアウトなので、ご注意ください。 

 

(3)麦酒家みつよし

 

 本所警察署から2分ほどのところにあります。

 こちらは、ビールの醸造所ではないのですが、実に様々なクラフトビールを置いてあるビアバーです。テイクアウトも中で飲むこともできます。おつまみの餃子も美味しいです。

 クラフトビールに詳しくなりたいときは、こちらを訪問するのがよいかもしれません。

 

(4)亀戸ビア

  

 少し歩きますが、本所警察署から15分ほどのところにある亀戸ビアさんは、イギリス出身の方がやっているビール醸造所です。定番を含めて、常時6種類ほどのタップビールが飲めます。

 

www.kameidobeer.com

 

 こちらも金、土、日だけの週末だけなので注意が必要です。

 なお、こちらは、向島警察署からも徒歩圏です(20分ほど)。

 

8.小岩警察署→山田屋酒店、STAND PUB NARU

 

 いわゆる角打ちです。

 ビールはタップで6種類、ウィスキー、日本酒、ワイン、その他のアルコールも豊富です。おつまみやデザートもあります。しかも安い!

 軽くやるのに、寄りたいところです。

 

9.まとめ

 

 思いつくまま並べてみましたが、また、警察署近くのクラフトビールが飲める店を発見したら追記したいと思います。

 

 

刑事事件 - 勾留施設のある警察署(東京23区)

1.はじめに

 

 X(旧ツイッター)で、「東京23区の勾留施設のある警察署はほとんど行ったことがある」と呟いたら、思ったより反響が大きかったので、ちょっと記事にしたいと思います。

 

 

2.警察署の場所

 

 23区の警察署の所在なのですが、一番見やすいwagaya Japanさんのホームページの「【練馬区 治安情報】東京都23区の治安について」から、地図を引用させて頂きました。

 

https://wagaya-japan.com/blog/wp-content/uploads/2018/11/%E6%9D%B1%E4%BA%AC23%E5%8C%BA-%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E7%AE%A1%E8%BD%84%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%88%86%E3%81%91.png

  引用先 : 【練馬区 治安情報】東京都23区の治安について|wagayaジャーナル

 

 人口も多いので、警察署もかなり多いです。

 ただし、地方と違い、電車とバスで問題なく行けますので、車の運転が不要な点は良いところです。

 

 警察署ではないので、ここには記載されていませんが、女性の留置施設が、警視庁本部西が丘分室にあります。

 男性は、23区の警察署のどこでも留置されるのですが、女性は、警視庁本部湾岸分室(湾岸警察署)、原宿分室(原宿警察署)、西が丘分室の3か所のみです。

 

 私は、刑事弁護を専門とする公設法律事務所で弁護修習(弁護士になるための1年ほどの研修)をさせて頂いたご縁で、弁護士登録してからも、知財を専門としつつも、刑事事件(主に国選)を継続的に担当しています。登録してもう15年が経ちますが、ほとんどの警察署を接見(被疑者・被告人との面会)で訪れました。

 

 私の事務所は、東京駅・有楽町あたりですので、築地警察署、万世橋警察署あたりは近いのですが、一方で、東京空港警察署小松川警察署、石神井警察署、竹の塚警察署はかなり遠いです。

 

 国選では、待機日(担当日)に事件が配点がされますが(私の場合、東京の本庁である23区)、被疑者の情報(男性か女性か、年齢、国籍、被疑事実[どんな犯罪か])よりも、被疑者が勾留されている警察署の場所が一番気になります

 

 正直、築地警察署などの近い警察署だと、「よかったぁ~」と思う一方、小松川警察署など、遠い警察署だと、「あっちゃ~」となります。国選事件は原則として断れません。

 

 勾留期間というのは勾留請求から10日間(延長されると+10日で、20日間)となってしまうことが多く、その間に、平均で3回~5回くらい接見に行くことになります。勾留施設の警察署が遠いと、行くのも帰るのも大変なんですね。

 

 

3.警察署近くの飲食店

 

 一方で、私が刑事事件を定期的にやっているのは、お出かけが好きというのがあります。田舎から出て来て、東京はどこまで行っても街が広がっています。それぞれ、駅周辺にはいろいろな飲食店もあったりして散歩にはうってつけです。

 

 そこで、ちょっと警察署近くの飲食店(主に、私の好きなビールが飲めるところ)を紹介したいと思います。

 

 ただし、接見後に、その日のうちにすぐにすべき作業(関係者への連絡等)の場合は、飲食ができない場合も多く、事務所に戻ることも多いのですが、一方で、接見後に何もない場合には、近くで遅めの夕食(飲み)をします。

 

 次回は、警察署とその近くの(私が好きな)ビールが飲めるお店を紹介したいと思います。

 

 最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

 

 

弁護士・弁理士 小林正和

 

 

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刑事事件 - 新たな特殊詐欺の事案(誰もが突然被疑者になってしまうかもしれない事案)

1.はじめに

 

 今回は、実際に私が取り扱った特殊詐欺の被疑事件を紹介します。

 

 この事件は、誰もが、知らないうちに、被疑者になってしまい、逮捕・勾留されてしまう可能性のある大変恐ろしい事案でした。

 

 この事件をご紹介することは、弁護人である私の社会的使命であると考えましたので、ご紹介する次第です。

 

 もちろん、被疑者となってしまった女性及びご家族から許可を頂いた上で、個人情報は除き、かつ、事件の特定を防ぐために事実関係を若干変更して、ご紹介します。

 

 

 

2.今回「被疑者」となってしまった方

 

 ごく普通に生活していた40代後半の女性。

 以前は仕事をしていたが求職中でした。

 結婚されており、夫あり。

 前科・前歴なし。

 

3.逮捕・勾留に至った経緯

(1)大手の求職サイトで、ある会社のアルバイトに応募

 

 女性は、前職を辞めた後、アルバイトを探していました。

 アルバイト探しに当たっては、(誰もが名前を聞いたことのある)ある大手の求職サイトで探していました。

 過去の仕事経験を生かすという意味で、ご年配の方の終活支援サービス等を提供している会社を中心に探していました。

 

 彼女は、まさか、大手の求職サイトに掲載されている会社が、特殊詐欺の集団の隠れ蓑になっているとは思いもよらなかったようです。

 この会社が、まさに、終活支援サービス等を提供している会社であったため、この女性は、アルバイトに申し込み、採用されるに至りました。

 

 特殊詐欺の事案については、私は、これまで何件も関わってきましたが、ほとんどは、比較的若い方(20代~30代)がSNS(LINEやインスタ)を通じて集められ、受け子・出し子になってしまう事例です。

 

 今回のように、大手の求職サイトからアルバイトに就職したものの、知らないうちに特殊詐欺に加担させられることになったというのは、私にとっては初めての事案でした。

 特殊詐欺のリクルートは日々巧妙になっているようです。

 

 大手求人サイト内ののその会社の募集項目だけではなく、彼女は、その会社自体のホームページも確認しました。

 

 この会社のホームページは、文字化けや変なフォントなどあやしい点はないうえ、本社や顧問先の法律事務所(実在する名前)も掲載されており、私が見た限りでも、通常の会社のホームページと比べて、おかしな点は見当たりませんでした。むしろ、ちゃんとした会社のような印象を与えるものでした。

 

 彼女は、慎重な性格であったため、夫や友人に、自分が応募しようとしていたこの会社のホームページを見せるなどして相談しており、夫などからも「問題ないのではないか」というアドバイスを受け、応募しました。

 

 もっとも、募集要項には、①荷物の配達サービスであり、②時間が不規則で、長時間待つこともあり、時間に余裕がある方、ということが書いてありました。

 

 私自身は特殊詐欺の手口をたくさんの同種の事件を通じて詳しく知っていたため、この募集要項を見た際には、「ちょっと怪しいかなぁ。特殊詐欺ではないかなぁ。」と正直思いました。

 

 ただし、最近は、バイク便のような仕事や、タイミーのように隙間時間を使ったアルバイトの募集など、多種多様な働き方がありますし、(特殊詐欺の具体的な手法を知らない)一般の方にとっては、上記の募集要項を直ちに怪しいと思う方は、あまりいないのではないかと思いました。

 

(2)採用と、仕事の内容

 

 採用においては、LINEなどでのやりとりで、個人情報を提供し、ただちに採用が決まています。

 従来の仕事であれば、採用担当者が直接会って面接をして、・・・というのが通常ですが、最近では簡単なやりとりで採用されることも多く、この点でも彼女は怪しいとは思いませでした。やむを得ないと思います。

 

 また、通常の特殊詐欺ではTelegramSignalといった、匿名性の高いアプリをインストールするよう指示されます。しかし、今回の事例ではそのようなアプリのインストールの指示はありませんでした。ただし、昔はよく使われたものの、最近はあまり使われてなくなり、今はもう終了した某アプリをインストールするよう指示を受けたようです。私は少し怪しいなと思いましたが、当時の彼女はそう思わなかったのも致し方ありません。

 

 仕事の内容ですが、

 

 ・ある駅で、長時間待たされた上、今日は何も仕事(荷物の受け渡しなどの仕事)がなかった。

 ・ある駅にいて長時間待った後、急に、LINEで連絡があり、他の駅へ移動させられたり、特定の場所に行くよう指示されたこと、

 ・知らない方(被害者)から、荷物(中身は不明)を受け取り、別の場所(メールボックス)へ持っていくこと、当該メールボックスから封筒に入ったアルバイト代を受け取る

 

など、私の観点からすると、怪しい点はいくつかありました。

 

 しかし、彼女の場合は、最初(採用活動)の時点で、①しっかりした会社のHPを見ていたこと、また、②先に述べた募集要項と齟齬があるわけではないことなどから、疑うまでには至りませんでした。当時の彼女の置かれた状況からすれば、やむを得ないと思います。

 

 彼女は、被害者から荷物を受け取った際に、LINEで指示をしていた者(特殊詐欺の指示者)に、荷物の中身を確認した方がよいか等を問い合わせたところ、すごい剣幕で余計なことするな、という趣旨の応答がありました。

 彼女は、被害者とほとんどやりとりをすることなく、荷物を受け取り、所定の場所まで運びました。

 

 そのような事情があって、彼女は、これ以上この仕事は続けられないと思い、その日のうちに、仕事をやめました。

 

 しかし、この被害者から受け取った荷物の中身が多額の現金(札束)であったため、特殊詐欺の一部の客観的行為を担ってしまう結果となり、これが警察に発覚して、逮捕されました。

 

 

4.弁護

 

 特殊詐欺の客観的行為の一部を分担してしまいましたが、彼女は、詐欺であることを認識していなかったので、詐欺の故意がなく、無罪であると争うことになりました。

 詐欺の被疑事実を否認する、ということになりました。

 

 ここで、弁護人としては、ある先生は完全黙秘(いわゆるカンモク)を薦める場合もあります。

 私は、事案(被疑者の性格)によってはカンモクを薦める場合もありますが、彼女は非常にしっかりしており、やった行為、やっていない行為、詐欺だと知らなかったことを私が弁護人になる前(逮捕直後)からしっかりと説明できていることを確認しました。

 そのため、私としては、カンモクではなく、

 

(1)取調べでの受け答え(①事実として間違いないこと、②(逆に)事実ではないこと、③(事実を)覚えていないこと、をしっかり分けて話すようにすること、)

(2)調書作成の際に、間違っていることは訂正してもらい、訂正されなければ決して指印をしないこと

 

等のアドバイスをしました。

 迷いましたが、ご主人にも警察で任意の取調べには応じて頂くようアドバイスしました(もちろん、取調べにあたって注意すべき点はしっかりとご説明しました。)。

 

 捜査官(警察官や検察官)の取調べに対する具体的な対応の仕方は、弁護人としての企業秘密なのでここでは省略しますが、彼女もご主人も、その点はしっかりと守って対応してくれました。結果的にカンモクではなく、捜査に積極的に協力したことはよい方向につながりました。

 ただ、事案によりますので、場合によっては、最初からカンモクを通す、家族にも任意の取調べは拒否してもらうという選択肢もあり得ます。

 

 

5.処分結果(無事に、不起訴・釈放)

 

 私としては、彼女が本当に特殊詐欺だと知らなったことを、検察官に対する意見書で主張しました。この会社のホームページや(消えてしまいましたが、他の求職サイトで同会社の同様の募集要項があったため、その)募集要項を資料として添付し、彼女のような一般の方が、このような状況で、自らの仕事が特殊詐欺の一環であったと思わなかったことを客観的に示しました。

 

 彼女の取調べでの頑張りのおかげで、また、家族のご協力もあって、無事、釈放・不起訴となりました。

 

 ただし、被疑者として逮捕後、釈放されるまで、非人間的な扱いを受けることになってしまいました。

 

 もし、裁判になって争うことになったら、それこそ1年近くかかってしまいます。

 彼女が否認していること(特殊詐欺は、これが認められれば、量刑としては最初から実刑であること)からすれば、保釈も認められなかった可能性さえあります。

 

 また、彼女が取調べで自白させられてしまっていれば、裁判となり、おそらくは、前科・前歴なしでも、いきなり2年半~4年くらいの実刑判決となっていたでしょう。

 

 今回は、何とか彼女が釈放され、ご本人はもちろん、ご主人も私も心から安堵しました。

 

 翌日、ご主人から以下のメッセージを頂きました。

 

 「おはようございます。昨日の夕方彼女と会うことができ、ゆっくり話すことができました。

 このたびは大変お世話になりました。

 まだ波立ってはおりますが、これから平穏な日々を取り戻していきたいと考えております。

 ・・・

 小林先生のご健勝とご活躍を陰ながら祈っております。

 重ね重ねありがとうございました。

 (ご主人)(ご本人)連名」

 

6.最後に

 

 権威ある著名な求職サイトでアルバイトに応募し、家族や友人に相談した上で、始めたにも関わらず、実際には特殊詐欺の受け子にさせられてしまった事案です。

 彼女は、被疑者(犯罪者)ではなく、むしろ、被害者ともいえる存在です。

 悪いのはもちろん、特殊詐欺を企んでいる上層部です。ただ、警察はなかなかこの上の人たちを辿って捕まえることができず、末端の受け子、出し子を捕まえ重い実刑にしています。

 

 皆様の中にも、アルバイトを始めるために、求職サイトを見て応募しようと思っている方も多いはずです。

 

 今回の大手の求人サイトを使った特殊詐欺のリクルートは、ふとしたことから、逮捕されてしまう恐ろしい事案です。

 

 特殊詐欺の被害は何百億に上っており、末端者についても、故意が通常よりも安易に認められ、必罰的に非常に重い懲役となる事案が多いような気がします。

 

 皆様におかれては、くれぐれもお気を付けください。

 

 もし、同じようにアルバイトを始めてみたら何かおかしいと思ったら、直ちに仕事(作業)をやめて、すぐに弁護士に相談してください。

 

 怪しいなと思いながらも続けてしまうと、詐欺の故意あり、と評価され、刑務所に行くことになってしまいます。

 

 警視庁の下記のサイトもご確認ください。

正規の求⼈サイトに掲載されている有害求人情報に注意!!|警察庁Webサイト

 

 弁護人としては、一般の人が特殊詐欺の加害者として巻き込まれ、人生を台無しにしてしまう事例を1件でも減らしたいと思っています。

 

 最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

 

 

弁護士・弁理士 小林正和

 

 

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刑事事件(被疑者段階)における弁護士費用-着手金、成功報酬など

1.はじめに

 

 下記の前回のブログ記事では、逮捕されたときの流れ(特に、ご家族の対応を中心に)をご説明しました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 軽微な事案(酔っぱらって、お店の看板壊しちゃった[器物損壊罪]程度)であれば、逮捕されても、勾留されずに、2、3日で釈放されることもあります。

 それなら、無断欠勤となってしまった場合でも、何とか誤魔化せるかもしれません。

 

 しかし、そのような見通しも含め、やはり、弁護士に依頼する必要が出てくることが多いと思います。

 

 そうすると、一番気になるのが弁護士費用ですよね。一般の方の感覚からは高いと思いますし。

 今回は、被疑者段階(逮捕→勾留され→起訴されるまで)の弁護士費用について説明します。

 

2.着手金と成功報酬と…

(1)当番弁護制度

 

 まずは、当番弁護士制度というのがあります。ご本人が逮捕された場合、警察を通じて、当番弁護士を呼んでもらいたいと言うと、(弁護士会の名簿でその当日に待機している)我々弁護士が出動します。無料です(※弁護士は日当で1万円くらいの報酬が弁護士会から支払われます。帰りちょっと飲んじゃうと、一瞬でなくなる金額ですね)。

 

 その2018年の弁護人用のマニュアルをみると、「着手金及び報酬金の金額は、依頼者と協議し、適切妥当な範囲で決定してください。」とあります。まぁ、そうですよね。弁護士と依頼者(本人や家族等)との契約ですので。

 

 その前置きを前提に、被疑者段階では、この金額を上回る場合には、所属会への報告が必要とされています。なお、この金額にしなければならないというものではありません。

 

 「被疑者段階の弁護活動の着手金は20万円+消費税

  公判請求されなかった場合(不起訴、略式起訴)の報酬金は30万円+消費税

 

 これを前提にすると、最初に、着手金を22万円支払い、無事不起訴となったり、略式起訴(罰金)となった場合には、成功報酬として33万円支払うので、合計で、55万円となります。

 

 ただし、諸費用(交通費、コピー代等)は別途請求される場合もあります。

 

 ですので、これがミニマムの着手金・成功報酬かもしれません。もっと安くやる弁護士もいるかもしれませんが、インターネットを少し調べた限りでは、これより安いのは1つの事務所だけでした。

 

 1点だけ注意ですが、裁判(公判)になってしまうと、成功報酬は支払わなくてよいのですが、裁判(被告人段階)での着手金が別途かかりますので、(他の弁護士に頼むのだとしても)結局、同じくらいの金額がかかってしまいます。

 更に言えば、裁判で無罪になったり、執行猶予が付いたりすれば、被告人段階での成功報酬もかかります。

 結局どっちにしても、ミニマムで55万円はかかりそうです。

 

(2)九条先生の場合

 

 九条弁護士(「九条の大罪」という人気漫画の主人公)はどんな事件でも30万円(+消費税?)で依頼を受けると書いてあったと記憶しています。その他の費用はわかりません。確か、あまり、お金には興味のない感じのキャラクタですよね。

 

(3)さまざまな法律事務所の調査

 

 インターネットで主要な法律事務所の費用を調べてみました(そんなにしっかりは調査してません。AI活用するなどして調べました。)。着手金は、およそ、25万円~55万円+消費税でした。

 

 ただし、「~」(から)です。ここが大事。

 

 成功報酬は、その金額より高く設定されていましたし、成功の程度で幅がありましたら、たとえば、「0~100万円」の幅で設定されている事務所がありました。

 

 そうすると、刑事事件(たとえば、家族が逮捕されて、)弁護士に依頼すると、起訴(裁判になるまでの段階で)最低でも50万円(成功報酬を含む)、多いと100万円を超える場合もありそうです。

 

 ここで、ちょっと注意しないといけないのは(私も様々な法律事務所の費用体系を見て知りました。)、結構、様々な項目立てをしてあり、追加の費用が発生することです。

 

 被害者がいる事件の場合大麻取締法違反だといませんが、傷害だといますね。)、示談が成立した場合接見禁止が解除された場合(勾留に際し、接見禁止がつくと、弁護士を除く他者と接見や手紙のやりとりができなくなる)、日当(近所でも数万円という設定がされている事務所がありました。)などなどです。

 

 ですので、実際の事件だと、どんどん付加されて、軽く100万円を超えてしまうかもしれません。私、正直、知りませんでした…。

 

3.なぜ高くなるか?

 

 これはあくまで私見です。

 皆様が、「刑事事件 費用」で検索すると、上位に大きな事務所がヒットすると思います。(弁護士も商売ですし、私もそれを反対するわけではありませんが)広告費用をかけていると思います。これは、刑事事件に限らず、離婚事件でも、他の一般事件でも同様です。やはり、それを回収するため、費用が高額に設定される場合があります。

 事務所の家賃・人件費も高いですね。これは、ほぼ全ての弁護士にあてはまるかもしれません。

 

 私の場合、専門が知的財産法(特許法など)で、特に、事務所のHPでも、刑事事件を扱っているとは書いていませんし、宣伝もしていません。料金も書いないかもしれません。

 

 だいたい、公益活動としての国選事件(資力のない被疑者の場合で、費用はかからず、弁護士がもらえる報酬はトータルで5~10万円くらい。これまで述べた金額とは桁違いに低いですね(笑))をやっているので、刑事事件1件で100万円の報酬となると思うと、正直ちょっとその落差にびっくりします。

 

 もっとも、昔(10年前くらいに、偶然)、私選で、当番弁護のマニュアルに準拠して、着手金20万円+報酬30万円でやってしまいましたが、おそろしく時間と手間がかかったので、やってられないと思った記憶がありますので、やはり適正な金額設定が重要です。

 

 着手金は、事案に応じて、20~50万円(+消費税)が基本でしょうか。

 金額が20万円から上がる要素としては、①被害者の数(示談の必要があるため)②否認事件(接見の回数が増えるため)あたりでしょうか。

 一旦着手金をもらってから、増額になる場合はあまり考えられませんが(他の事務所では結構細かく増額設定されていますね)、強いて言えば、再逮捕の場合でしょうか。特殊詐欺系ではよくあります。勾留がどんどん伸びるので、やむを得ないかもしれません。

 難しい事件や外国の方の事件など、極めて特殊な場合は、もっと金額が上がらざるを得ません。なお、通訳必要だと、通訳人へお支払いする通訳料も別途かかりますね。

 

4.弁護士費用に関するエピソード

 

 ある国選事件(被疑者段階)を担当しました(前述したように、弁護士が貰える報酬はトータルで、5~10万円。だいたい、1回の接見で2万円くらいの感じです。)。

 

 国選事件として任務を遂行していたのですが、被疑者本人ではなく、その知り合いが、逮捕段階で既に私選の弁護士の先生に依頼したらしく、その場合、国選は通常、解任となります(国選は国の費用でやっていますので、自分で支払う私選が原則ですので当然ですね。)。

 

 解任されたので、私としてはその事件は終了ですので、少し日が経って忘れかけたころ、その被疑者のご家族から連絡がありました。

 

ご家族: 「被疑者本人の知り合いが、私選の弁護士を別に雇ってしまったせいで、

      大変申し訳ありません。」

 

私: 「いいえ問題ありません。国選は原則として資力のない方のためのものですし、

    本来は、私選が原則です。

    私も、3回接見にいった分の費用(※6万程度ですが)は、法テラスから

    頂けますし。」

 

ご家族: 「私選の先生が、ぜんぜん動いてくれません。

      面会にも行ってくれないし、私が電話しても、5分も経たず

      電話を切ってしまいます。」

 

私: 「そうなんですか。まぁ、その先生はお忙しいのでしょうね

    (※私が暇なわけではない)。その先生にちゃんとやってくれるよう

    お願いしたらどうですか?」

 

ご家族:「しかも、知人が着手金を100万円で立て替えたらしく、

     知人が私に請求してきました。」

 

私:「えっ、この事件で、着手金100万円ですか(※被害者もいないし、

   せいぜい、30万円くらいだろうに…。やはり、自分の感覚が

   安すぎるのか…)…」

 

家族:「先生、もう一度、国選弁護人になってもらえませんか?」

 

私:「それは残念ながら、制度上できません。もう一度私が担当するとすると

   その先生に降りてもらい、私との私選になってしまいます。

   しかも、今の先生へ支払った着手金は返してもらえないと思われます...」

 

家族:「全額返せないと言ってました。」

 

私:「そうですか…」

 

家族:「先生はお幾らですか。」

 

私:「そもそも、国選事件で一度担当しているので、同じ事件を私選で受けると、

   弁護士倫理上問題が生じ得ますので、金額によらず、依頼を受けるのは

   難しそうです…。」

  (※なお、国選弁護人が私選に切り替えるよう働きかけると、弁護士倫理上問題が

   あります。もっとも、弁護士の働きかけではなく、本人や家族からの依頼で

   あれば、倫理上問題ないと思われますが、念のため、受けるのを控える場合が

   多そうです。本当に私が助けてあげたいと思えば、弁護士会に問題ないか

   念のため確認して受任するかもしれません。)

 

こんな感じでした。このような経験は、国選やっていると、何回も経験します。

 

5.高い弁護士は、良い弁護士か

 

 上のエピソードからも、そうとは限らないことがわかります。

 私選弁護人と国選弁護人で、前者が後者より優秀とは限りません。

 費用が高く設定されている弁護士が、そうではない弁護士より優れているとも限りません。これは、刑事事件に限りません。

 

 うちの事務所は、他より安いですが、日本一の知財系の事務所です(宣伝)。

 

 脱線しましたが、滅茶苦茶優秀ですが、国選事件だけ公益活動としてやっている先生も結構見かけます(HPで刑事を扱っていると書いていない先生も多いです。)。

 

6.おわりに

 

 今回は、弁護士費用(被害者段階)についてご説明しました。

 

 結局は、家族が逮捕されるなどの緊急事態に備え、そのような不測の事態より以前から、信頼できる弁護士の知り合いを作っておくことが最重要です。

 

 今からでも友人や知人の紹介で弁護士と知り合いになっておくのもよいですし、周りに弁護士がいなくても、街の法律相談などをきっかけに、ちゃんと話を聞いて適切なアドバイスをしてくれる良い弁護士を見つけたら、名刺をもらって、一言、「先生は、刑事事件もやるのですか?」と聞いておくのがよいかもしれません。やらなくても、その先生から刑事事件ができる良い先生を紹介してもらえるかもしれません。

 

 そして、名刺を財布に入れるか、冷蔵庫に貼るなどして、ずっと取っておいてください。

 

 結局、(刑事事件を扱える)良い先生を事前に(複数)確保しておくのが一番確実です

 

 そうでないと、家族が逮捕され、テンパって慌てて、HPで調べた一つ目の法律事務所に行き、そこで決めてしまいます。そのような状況では、複数の事務所を回って、先生の人となりを見て、料金を比べてはできません。

 それで、当たりの弁護士なら良いですが、そうでないと、弁護活動もいまいちで、費用も高くて、…。

 

 次回は、被疑者段階での色んな問題点を書いていこうと思います。

 

 身柄拘束されていると、本人はもちろん、ご家族も色んな問題が生じ、大変な状態になりますので、その辺を紹介したいと思います。

 

 

弁護士・弁理士 小林正和 (中村合同特許法律事務所)

  

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突然の逮捕! 弁護士がアドバイスする、家族のためにすぐに行うべきこと

1.はじめに

(1)逮捕は突然やってくる!

 逮捕は、予期せぬ瞬間に突然訪れます。特に、警察官は、逮捕のために早朝自宅に来ることが多く、学校や職場に行こうとしていたところ、そのまま連れて行かれてしまうということになります。

 そうすると、その日以降の日常生活や学業・仕事に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)家族が逮捕されたときの動揺と混乱

 家族が逮捕されたときの動揺や混乱は、誰もが日常経験することのない特殊な状況です。

 家族の突然の逮捕は、本人はもちろん、家族全体をパニックに陥れ、いったいどうすればよいのか、わからない状態にしてしまいます。

 私も、逮捕された方の家族から緊急連絡を頂くことがありますが、家族の方が相当に動揺していることが感じられます。

 しかし、まずは、冷静さを保ってください。家族の命が取られたわけではありません。

 一方で、すぐに、具体的にアクションをすることが必要です

 おそらく、そのような状況では、大半の方がインターネットで法律事務所の記事を読み漁っているのではないでしょうか。あるいは、色々な知人に電話して相談しているかもしれません。

 この記事をご覧になっている方は、もうそのアクションクションを始めていると言えます。

 そうでない方も、ご自身や家族の万が一に備え、是非、読んでください。

 

(3)この記事の目的と概要

 この記事の目的は、家族が逮捕されたとき、迅速に対応すべき事柄を順に説明することです。

 

2.逮捕された家族は、いったいどの警察署にいるか?

 

 逮捕されると、通常は、警察署の留置施設に留め置かれます。たとえば、早朝、警察が家を訪れ、家族を逮捕していったのであれば、その警察官に聞いて教えてもらえば、どの警察署かは分かります。

 

 一方で、別居している家族が、①逮捕されたことは知ったものの、どの警察署にいるか分からないという場合があります(たとえば、逮捕された方と一緒にいた友人から逮捕された旨を聞いたなど)。あるいは、②その家族としばらく連絡取れずに行方不明であるという場合に、何らかの犯罪の嫌疑で逮捕されている可能性もあります。

 

 地方であれば、それほど留置施設のある警察署の数はそれほど多くないと思いますので、家族が、どの警察署で逮捕されているかは、比較的把握し易いかもしれません。

 

 しかし、たとえば、東京ですと、逮捕された者が留め置かれる警察署は数多くあり、必ずしも、住居地の近くとも限りません。事件の現場で現行犯逮捕され、管轄の警察署に連れていかれたかもしれないからです。

 もっとも、東京23区で、女性の場合には、東京で在監される可能性のある警察署は、東京湾岸警察署、②原宿警察署、③西が丘分室の3か所に限られます(経験上おそらく)。

 

 可能性のある警察署に連絡し、本人の家族であること等を告げ、在監の有無を確認することもできます。しかし、教えてくれないこともあるようです。

 

 その際には、逮捕されたご家族の所在を確認すべく、すぐに弁護士に相談してください

 

 一方で、逮捕された本人が、家族と連絡を取りたいと警察に申し出る場合もあります。警察は、同居の家族であれば、本人の要望により、警察から家族に連絡してくれることもありますので、そのうち連絡がくるかもしれません

 もっとも、その家族と別居していたり、あるいは、(知人に過ぎず)親族関係でなかったりすると、警察が連絡をくれないことも多いです。

 

3.面会について

 

 警察署にもよりますが、一般的には、平日の朝から夕方5時くらいまで(役所の通常の勤務時間帯に)面会ができることになっています。

 

 しかし、逮捕直後から勾留されるまでは、事実上面会ができない場合が多いです。

 

 というのは、逮捕の翌日ないし翌々日は検察庁へ送致(送検)され、その日は警察署から検察庁へ1日中出かけており、警察署に帰ってくるのは、夜になるのが一般的で、その日は事実上面会はできません。

 また、その翌日も、勾留するか否かを決める勾留質問で裁判所に行っており、事実上面会はできないことが多いです。

 

 ですので、弁護士に依頼し、家族の代わりに面会をし、逮捕された家族を、法的にも精神的にも、サポートすべきということになります。弁護士は、(私がここで書いているような内容を説明し、今後の見通しを述べ、)ご家族の不安と取り除くという意味でのサポートもします。

 

 なお、逮捕に加え、勾留という言葉を使いました。

 

 ここで、勾留について説明します。

 逮捕から72時間以内に、①検察官が勾留請求をするか(さらに10日間、被疑者の身柄を留めおくかするか否か)を判断します。そして、検察官が勾留請求すると、②裁判官は勾留をするか否か決定します。検察官の勾留請求を却下すれば、その日に釈放されます。しかし、裁判官が勾留決定されると、通常、勾留請求日から数えて10日間は留め置かれることが多いです。更に、10日勾留が延長されることもあります。

 

 刑事事件の弁護人として重要なのは、①検察官・裁判官に働きかけてこの勾留(決定)を阻止すること②仮に勾留決定された場合でも準抗告で争い、被疑者ができる限り早期に釈放されるために活動することです。

 

 しかし、逮捕されてから勾留まで2~3日の勝負です。如何に早く弁護士に依頼するかが重要かが分かります。

 

 そうでないと、通常、10日勾留されてしまうと(逮捕から含めると12日)、通常は職を失ってしまったりしますよね。

 

 もちろん、その間、(夜に)本人と面会してサポートし、更に、(家族から頼まれた、あるいは、本人から頼まれた)お金や衣類などを差入れします。なお、お金は、警察署の中で日用品を買う場合などに使用します。

 

4.終わりに

 

 以上のように、家族が逮捕されたときの流れや弁護士に依頼することの重要性やメリットは十分にお分かり頂けたのではないかと思います。

 

 弁護士(弁護人)は、家族の不安を取り除き、家族と協働して、逮捕された方のサポートをしていくのです。

 

 逮捕されてから勾留決定がなされ得るまでの2~3日が勝負です

 

 しかし、ご家族としては焦ってしまうと、兎に角、弁護士に依頼しないとと思うかもしれませんが、弁護士費用がどれくらいになるのか気になりますよね。一般の方の感覚だと結構な高額になる場合がありますしね。

 それは、まだ、次回記事にしたいと思います。

 

弁護士・弁理士 小林正和 (中村合同特許法律事務所)

  

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自分史(中学入学後の初めての定期試験)

はじめに

 

 ものすごく久しぶりにブログ書きます。

 最近は、訴訟(仕事)などで忙しく、ブログから遠ざかっていました。

 ふと、過去(中学1年生)の記憶を思い出し、ちょっと残しておこうと思ったので書くことにしました。

 

 下記のようなブログは、「人生」タグで、色々書こうと思いましたが、なかなか記事は増やせませんね。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

中学入学後の初めての定期試験

 

担任との最初の面接

 

 前提として、私は、私立の6年生の中学に入学しました。といっても、田舎の出身で、(電車に乗らなくても行ける)地元に1つしかない私立中学です。

 

 当時の偏差値は確か50くらい(最近聞いた、Sapix偏差値だと多分38~40くらいかと思います)の私立中学です。

 

 自分は6年生から1年間、地元の中規模の受験塾に行って、当時の平均偏差値は60くらいでした(東京のSapix偏差値だと多分50くらい)。

 

 電車に乗れば、少し偏差値の高い私立中学(県では一番で、偏差値は60くらい。Sapix偏差値だと50くらい)があり、その学校にも何とか合格できそうでしたが、田舎の私にとっては、中学に電車に乗って通うなんて面倒なことは論外でしたし、何より、そこは男子校で坊主でした(笑)。今は坊主にする必要はないようです。

 

 前置きはそれくらいにして、無事、地元の私立中学に合格できました。

 

 <以下、40年近く前の記憶なので正確ではないかもしれませんが、強い思い出なので、比較的記憶として鮮明に残っています。>

 

 最初に、担任(多分30代くらいの男性)との個人面談がありました。その際に、「どうして公立じゃなく、私立の中学に来たのか。」と聞かれました。

 

 私は「近かったから。」と答えました。

 

 当時は、人と話をするのが苦手で、あまりペラペラとしゃべれませんでした。ましてや、中学に入学して、30代くらいの男性の担任で、少し怖そうで恐縮していました。

 

 本当は、「自分が家から通える一番近い私立中学ですし、勉強をしっかりしたいと思って、公立ではなく私立に入学した。」という趣旨で答えたつもりでしたが、言葉足らずで、単に「近かったから。」と答えてしまったのです。

 

 その担任は、物凄く不愉快そうな顔をし、「おまえ、そんなんでは、私立でついていけへんぞ。そんな甘い気持ちで、うちの学校に来たのか。ついてけないぞ。近い学校なら、家にもっと近い公立中学があるだろ。」という趣旨のことを言われました。

 

 今思えば、ちゃんと自分の答えの意図をちゃんと伝えるべく、言い返せばよかったのでしょうが、人と話すのが苦手で、ペラペラもしゃべれなかったので、何も言わず、黙って下を向いていました。

 

 担任の先生も、何の悪気があったわけでもなく、私立だと勉強大変だろうから、しっかりやれよと、発破をかけただけだったと思います。

 

 しかし、当時の私は、物凄い怒りにうち震えていました。なんでそんなこと言われなければならないんだと思いました。今にして思えば、言い返せなかった自分の内気な性格に対しても、腹が立っていたのかもしれません。

 

最初の定期試験

 

 私の中学の最初の定期試験の準備(勉強)は、その激しい怒りが動機であり、原動力でもありました。

 

 今思っても、人生の中で、怒りを原動力として試験勉強をした記憶はありません。おそらく、最初で最後でした。

 

 皆様予想通りかと思いますが、定期試験の成績は、クラスで断トツの1位でした。分布表が配られましたが、私がエラーデータのような位置の高得点でした。

 怒りから勉強したとはいえ、成績が良かったのは素直に嬉しかったです。

 

その後の三者面談

 

 担任と母親と私で三者面談がありました。確か、私の家で、母が、自家製のしそのジュースを出していました。よく憶えています。

 

 担任は、(親の前ということもあり、)終始にこやかで、「小林くんは、勉強もしっかりして、成績もよくて、素晴らしいですね。」といった感じでした。

 

 私は、その対照的な態度(落差)も、当時は納得できませんでした。ピクリとも笑顔にならなかったです。

 

 ただ、「なら、前言撤回しろ、前言撤回しろ、前言撤回しろ、…」と心の中で繰り返していました。そのときは、ほとんど発言しなかったと思います。

 

最後に

 

 自分が内気で、性格も良くなかったことを自白するようなものですが、今だに忘れられない思い出なので、残そうと思いました。

 

 最近、妙な「怒り」を感じるようになって、年をとったのか、今置かれている状況のせいか、とも思いますが、「怒り」を感じるようになって、このエピソードを思い出しました。

 

 でも、このアクシデントのおかげで、その後も、勉強できるキャラを維持しなければ的な感じで、惰性で勉強を頑張り続け、何とか今に至るので、結果的によかったと思いますし、感謝もしています。

 

 しかし、当時の「怒り」は今も忘れない記憶です。

 何の役にも立たない記事内容ですいません。

 

 

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