理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

弁理士

特許実務-製品開発から量産化に向けた業務委託契約(製品開発契約⇒製造委託契約)

委託者の立場から 秘密保持契約(秘密保持条項) 製品開発契約において、委託者が、受託者に、製品仕様等を指示すべく製品仕様等を開示する場合には、①事前に(交渉段階で)秘密保持契約(NDA)を締結するか、②業務委託契約の中で秘密保持条項を設ける必要が…

ビール紀行(ミュンヘン→リガ経由→タリン⇔ヘルシンキ)

はじめに 今回は、ものすごく久しぶりに海外のビール紀行です。 2018年3月の旅行です。もう3年も前なんですね。 私は、当時、ドイツのミュンヘンに住んでいたのですが、このビール紀行では、 (ドイツ)ミュンヘン →(ラトビア)リガ ※ただし、経由地…

特許実務-進歩性の基本的考え方(ケース3)

ケーススタディ3 はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方のうち、ケーススタディ3を記事にしたいと思います。 進歩性の基本的考え方の本文とは別に、演習問題的なケーススタディも並行して記事にしています。 これまでのケーススタディは、下記記事のとお…

特許実務-進歩性の基本的考え方(15)【周知技術、慣用技術、技術常識】(つづき)

はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(15)として、下記前回の周知技術等(周知技術、慣用技術、技術常識)の続きを記事にしたいと思います。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 周知技術等の使われ方 進歩性判断において、周知技術等といっても、色々…

特許実務-進歩性の基本的考え方(14)【周知技術、慣用技術、技術常識】

周知技術等(周知技術 / 慣用技術 / 技術常識) はじめに 久しぶりに、進歩性の基本的考え方の記事です。 今回は、進歩性の文脈における周知技術、慣用技術、技術常識について、ご説明したいと思います。 ちなみに、前回は、技術的思想(技術思想)について…

特許実務-進歩性の基本的考え方(ケース2)

進歩性の基本的考え方-ケーススタディ2 はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方のケーススタディ2です。 前回のケーススタディ1は、下記記事です。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com ケーススタディ2 事案はケース…

特許実務-進歩性の基本的考え方(ケース1)続き

はじめに 今回は、前回の下記記事の続きである進歩性の基本的考え方のケーススタディ1の続きをご説明したいと思います。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com ケーススタディ1(続き) 仮想事例 上記スライドにあるように、仮想事例ではありますが、本件発…

特許実務-進歩性の基本的考え方(ケース1)

ケーススタディ1 はじめに これまで、13回にわたって、進歩性の基本的考え方について記事にしてきました。 論理付けやら、本件発明の課題、効果など、進歩性の文脈で問題となるトピックについて説明してきました。 これからも暫くは続けていく予定なので…

進歩性の基本的考え方(13)【技術的思想ないし技術思想】

技術的思想(技術思想) ※私見(諸説あり) はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(13)として、技術的思想(技術思想)をテーマにしたいと思います。 技術的思想(技術思想)の意義 進歩性判断の文脈でも、裁判例などで、時々「公知文献は、特許発明と…

特許実務-進歩性の基本的考え方(12)【進歩性の判断者の特質】

判断者(審査官、審判官、裁判官)の違い はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(12)として、進歩性の判断者(審査官、審判官、裁判官)の特質について書きたいと思います。 ここ最近、下記3つの記事のとおり、進歩性判断における、①本件発明の効果、②…

特許実務-進歩性の基本的考え方(11)【課題・構成・効果のイメージ】

進歩性判断のイメージ(山登り) はじめに 今回は、進歩性判断の基本的考え方(11)として、進歩性判断のイメージ(山登り)についてご説明したいと思います。 下記の前回、前々回の記事で、本件発明の効果、本件発明の課題についてご説明しました。 masak…

刑事事件-東京23区の警察署(留置施設)

東京23区の警察署(https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/shokai/ichiran/psmap.html) はじめに 今回は、東京23区の警察署(留置施設)について書きたいと思います。 www.keishicho.metro.tokyo.jp 東京23区の警察署 冒頭の地図にあるよう…

特許実務-進歩性の基本的考え方(10)【本件発明の課題】

特許発明の課題の取扱い はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(10)として、 進歩性判断の文脈における本件発明の「課題」の取扱いについてご説明したいと思います。 前回は、下記記事で、進歩性判断の文脈における本件発明の「効果」についてご説明し…

進歩性の基本的考え方(9)

予測できない顕著な効果(イメージ) はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(9)として、予測できない顕著な効果をテーマとして、進歩性について考えてみたいと思います。 進歩性判断における、予測できない顕著な効果 本件発明の効果が、進歩性判断にお…

特許実務-進歩性の基本的考え方(8)

動機付け要素等の把握の注意点 はじめに 今回は、動機付け要素等の把握の注意点をテーマとして、進歩性の基本的考え方についてご説明したいと思います。 動機付け要素等の把握の注意点 進歩性判断(組合せ可否の判断)における動機付け要素等の役割(例えで…

特許実務-進歩性の基本的考え方(7)

進歩性を否定するロジックの強さ はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(7)として、進歩性を否定するロジックの強さをテーマとして、進歩性についてご説明したいと思います。 内容は、ここ3回くらいの進歩性の判断枠組みの復習のような感じです。 判断…

特許実務-進歩性の基本的考え方(6)

はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(6)として、「課題の共通性」とは?(課題の概念レベル)をテーマとして、進歩性について考えてみたいと思います。 前回までの記事は、以下のとおりです。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.h…

特許実務-進歩性の基本的考え方(5)

はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(5)として、動機付け要素(総合考慮による判断)をテーマに、進歩性についてご説明したいと思います。 前回までの記事は以下のとおりです。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com …

特許実務-進歩性の基本的考え方(4)

はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(4)として、進歩性の判断枠組みをテーマとして、進歩性についてご説明したいと思います。 これまでの記事は、進歩性の性質についての内容で、以下のとおりです。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobay…

特許実務-進歩性の基本的考え方(3)

論より証拠(証拠>>>論理) はじめに 前2回の進歩性の基本的考え方(1)、(2)では、進歩性の性質について、ご説明しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com 今回は、進歩…

特許実務-進歩性の基本的考え方(2)

進歩性の性質(続き) はじめに 今回は、進歩性の基本的考え方(2)です。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com 前回の続きで、進歩性の性質についてです。 1.進歩性の判断に真理(絶対的正解)はない。 前回の進歩性の…

特許実務-進歩性の基本的考え方(1)

進歩性の考え方 はじめに 前回予告しましたように、元審査官、弁護士・弁理士の立場から、進歩性の基本的考え方について、記事にすることにしました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com トピックとしては、以下のものを考えています。 進歩性の基本的考え…

特許実務-進歩性の基本的考え方(0)

進歩性の考え方(サンプルスライド2-動機付け要素(総合考慮による判断)) はじめに 以前に、「進歩性について考える」とのタイトルで、(その1)から(その7)まで記事を書きましたが、短期間で終わってしまいました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.…

ブログを始めて半年が過ぎました。

ライン川クルーズ(30代前半、2006年頃) はじめに ブログを始めてから半年が過ぎました。 ちょっと振り返ってみたいと思います。 冒頭の写真は、30代前半のころの私です。ドイツのライン川下りでの一枚です。 その後、ドイツに留学するとは思っても…

特許入門24-紛争時対応(被疑侵害者側)続き

はじめに 前回の下記記事では、特許入門として、被疑侵害者側の紛争時対応(警告レターをもらってから)についてご説明しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com その続きです。 無効審判・異議申立て、特許無効の抗弁 前回ご説明した(特許発明の構成…

特許入門23-紛争時対応(被疑侵害者側)

はじめに 今回は、特許入門のタイトルで、被疑侵害者側(被告側)の紛争時対応についてご説明したいと思います。 内容は、おもいっきり特許実務なので、特許実務のタイトルに含めるべきかとも思いました。 しかし、以下の内容はというと、特許分野にいる方に…

特許入門22-発明をしてみよう(発明の発掘・創出)その2

はじめに 前回の特許入門では、発明をしてみよう(発明の発掘・創出)と題して、発明がどの ような発想から創出されるのか、についてご説明しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 具体的な発想としては、 ① 「一体⇔別体」アイデア、 ② 兼用アイデア…

特許実務-企業と大学との共同研究契約(その2)

はじめに 前回は、企業と大学との共同研究契約について、重要なポイントをご説明しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 少し、書き足りなかったので、補足したいと思います。 研究成果の公表 大学にとっては研究成果を公表することは実績であり、い…

特許実務-企業と大学との共同研究契約

はじめに 今回は、企業と大学との共同研究契約において、よく問題となる点について、記事にしたいと思います。 特許権等の帰属 共同研究の過程において、発明等が創作された場合、特許を受ける権利等は、理論的には、①企業の単独、②大学の単独、あるいは、③…

ビール紹介(DA-1840-EU from クロアチア)&(Vizir Honey Ale from スロベニア)

はじめに 今回のビール紹介は、クロアチア共和国とスロベニア共和国のビールです。 www.google.de www.google.de 私は、ドイツ・ミュンヘンで2年間の留学・研修している間に、これまでビール紀行で紹介しているものも含めて、ヨーロッパ21カ国を訪問しま…