特許実務 - 特許実務において頻出する悩ましい問題について(セミナー資料)
はじめに
昨年末に某大学で行ったセミナーの資料を共有します。
企業等の知財担当者をはじめ、300人近くの方に出席して頂いたそうです。
でも、ウェブ開催なので、その実感がなく(参加者の顔も見れず)、緊張感が全くありませんでした・・・。
AIPPI判例研究会(これは、コロナ前なのでリアルでした。)での発表以来の大人数でした。
内容
事前にご担当者様から「テーマは自由です!」と言われ、逆に困ったので、標記のテーマで、オムニバス(ダイジェスト)にしました。
① 理想的なクレーム、
② 侵害立証の問題
③ 審査・審判・訴訟における判断者の違い
④ 進歩性の判断と発明の課題
⑤ 侵害主体や間接侵害・特許保証の問題
⑥ 数値限定発明、パラメータ発明
と、あまりにも内容を欲張り過ぎました(笑)。
セミナーの時間は90分でしたが、ギリギリでした。
それぞれのテーマについては、各数時間かけるべき内容ですよね(進歩性は10回コースでもよいくらいですね。)。
④の進歩性については、以前に、これだけのテーマのスライドを共有させて頂きました。
masakazu-kobayashi.hatenablog.com
セミナー終了後は、(その場での質問は時間的に2、3つしかできなかったため、)メールでの質問が沢山・・・。
また、企業内セミナーもやらせて頂いています。
セミナー終了後のご質問に答えるのは大変なのですが、各企業の知財担当者が日ごろ疑問に思っていることや、知財業務の問題点などが分かるので、実は、ご質問を受けつつ、私にとって貴重な情報を提供して頂いている感じです。
でも、「具体的な」相談については、有料でお願いところですが・・・。
あと、セミナーやっても、ほぼ収入にはならないので(このセミナーは無料で、報酬は国立大学からなので・・・、1回お酒を飲める程度)、やっぱり事件を扱わないと弁護士としては生きていないのです。
「口」(セミナーや口頭での回答)だけではなく、「手」(書面の起案)を動かさないと、弁護士としては生きていけないのです。
最後に
⑤(侵害主体や間接侵害・特許保証の問題)と⑥(数値限定発明、パラメータ発明)についても、これらの単独テーマのセミナー資料がありますので、いずれ共有したいと思います。