理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

知財

自己紹介(理系弁護士)

ザルツブルグのカフェ・モーツアルトにて 東京で弁護士・弁理士をしている小林正和です。 人生半ばに入り、2020年のコロナ危機も経験し、いろいろと思うところもあって、ブログを始めることにしました。 ブログを書く目的は、自分がこれまでどう生きてきて、…

知的財産と刑事事件(弁理士向けe-learning配信開始!)

はじめに 「知的財産と刑事事件」というタイトルで、弁理士向けe-learningの講義を担当しまして、本日(令和5年2月22日)に配信が開始されました。 残念ながら、弁理士先生しか見られないのですが、弁理士におかれましては、是非ご覧ください。 内容 内…

自分史(企業の知財部での勤務)

企業の知財部での勤務を終えて はじめに 私は、特許法律事務所に勤務している弁護士・弁理士です。 大変幸運なことに、もう既に40歳を過ぎていますが、ある大企業の知財部で、2019年7月から2020年8月まで1年間(といっても、月に10回の業務委…

2箇所で働くことの天国

Hell - Up To Date (1893) はじめに 今回は、ブログのテーマである特許、ビール、宇宙、刑事事件のいずれにも属しないテーマについて、書きたいと思います。 タイトルにあるように、2箇所で働くことの天国についてです。 なお、念のため、この記事で特定の…

特許実務-企業と大学との共同研究契約

はじめに 今回は、企業と大学との共同研究契約において、よく問題となる点について、記事にしたいと思います。 特許権等の帰属 共同研究の過程において、発明等が創作された場合、特許を受ける権利等は、理論的には、①企業の単独、②大学の単独、あるいは、③…

リツイートが刑事事件(犯罪)になり得る?

はじめに プロバイダ責任法に基づく発信者情報開示の事案ですが、争点として、リツイートにより、元画像の上下がトリミングされ、氏名表示部分が表示されない状態で画像を表示したことに関して、著作者人格権の一つである氏名表示権を侵害し得るという最高裁…

日本スペースロー研究会(JSLA)のホームページ完成!

日本スペースロー研究会のホームページ完成! 久しぶりの宇宙の話題です。 この度、日本スペースロー研究会(JSLA)のウェブサイトが遂に完成しました。 japan-space-law-association.org なかなかカッコ良い感じですね。カッコ良いことは何より大事なことで…

特許入門3(強い特許とは?-第2回)

強い特許→つぶれない特許 「強い特許」とは、「つぶれない特許」である 前回の記事では、 「強い特許」とは、 (1)広い特許であること (2)つぶれない特許であること (3)回避困難な特許であること (4)立証が容易な特許であること という4要件を挙…

特許入門2(強い特許とは?-第1回)

強い特許→広い特許 強い特許とは? 私は、 特許実務に関するセミナーをよくやらせて頂いています。 その中で、最初に取り上げる重要なテーマ、 「強い特許とは?」 について説明したいと思います。 なお、「特許」、「特許権」、「特許発明」の用語の使い分…

その弁護士は、本当の特許弁護士か?

その弁護士は本当に特許弁護士か? 特許の紛争案件は、一般的な紛争(賃貸借をめぐる紛争や、借金問題や、相続問題など)と違い、独特の法律と独特の実務があるので、普通の弁護士はなかなか扱いません。特許の紛争を扱える弁護士を、ちょっと格好つけて「特…

特許入門1(特許法とは?)

AB:「どうもー。〇〇〇〇〇〇です。お願いしま~す。」 B:「あー、ありがとうございますぅ~~~、ね、今、『特許出願中のアベノマスクの使い終わった方』を頂きましたけどもね~。」 AB:「ありがとうございます。」 B:「こんなん、なんぼあってもいいです…

理系から知財の世界へ、そして弁護士へ

なぜ、理系から弁護士になったか? 学生時代までは生粋の理系でした。算数・理科は大好き、国語・社会は大嫌いでした。 教科書などを除いて、本もほぼ読んだこともありませんでした。それでも頑張れば弁護士になれるのです。 三重から上京し、東京生活が非常…