特許入門
Various Issues of the Patent Law & Practice in Japan from MasakazuKobayashi13 www.slideshare.net はじめに 昨年末に某大学で行ったセミナーの資料を共有します。 企業等の知財担当者をはじめ、300人近くの方に出席して頂いたそうです。 でも、ウェ…
Inventive Step in Japan from MasakazuKobayashi13 www.slideshare.net はじめに 予告しましたように、進歩性に関するプレゼン資料(進歩性の基本的考え方【私見】)をアップしてみました。 作成した経緯 私は、特許審査官を7年半やって、その後、知財系の…
Patent, utility model and the practice from MasakazuKobayashi13 www.slideshare.net はじめに 久しぶりのブログですね。 この最近は、知財関連のプレゼンを行うことが多くて、スライドをブログで共有したいなぁと思っていたところ、ツールを発見したので…
はじめに 前回の下記記事では、特許入門として、被疑侵害者側の紛争時対応(警告レターをもらってから)についてご説明しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com その続きです。 無効審判・異議申立て、特許無効の抗弁 前回ご説明した(特許発明の構成…
はじめに 今回は、特許入門のタイトルで、被疑侵害者側(被告側)の紛争時対応についてご説明したいと思います。 内容は、おもいっきり特許実務なので、特許実務のタイトルに含めるべきかとも思いました。 しかし、以下の内容はというと、特許分野にいる方に…
はじめに 前回の特許入門では、発明をしてみよう(発明の発掘・創出)と題して、発明がどの ような発想から創出されるのか、についてご説明しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 具体的な発想としては、 ① 「一体⇔別体」アイデア、 ② 兼用アイデア…
はじめに 最近、「特許実務」記事ばかりで、やや実務的、専門的に過ぎたので、久しぶりに、「特許入門」記事を書いてみようと思います。 テーマは、「発明の発掘・創出」です。 発明の発掘・創出 発明といっても、「エジソンなどの凄い人でないと発明なんて…
ウェビナーのタイトル はじめに 9月18日(金曜日)に、いわゆるウェビナー(オンライン・セミナー)の講師を担当しました。下記の特許実務に関するセミナーです。 www.rdsc.co.jp タイトルがてんこ盛りなのは、(私が考えたわけではなく、)セミナーの主…
はじめに 前回は、下記の記事で、司法試験向けの特許法の論文問題2(自作)を紹介しました。 今回は、その解説です。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 論文問題 1.甲は、「A部材、B部材、及び、C部材からなり、Cの断面形状が『真円形(=まんまる…
はじめに 今回は、私が、筑波ロースクールの知的財産法演習で扱った(司法試験を意識した)論文問題の2問目です。 前回までに、論文問題1を検討しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com 論文問題2 1.甲は、「…
はじめに 筑波ロースクールで知的財産法演習(特許法と著作権法)の講師をしているのですが、講義で扱った論文問題1(オリジナル)の問題と答案構成を以前に記事にしました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 今回は、起案例(甲の乙に対する請求のみ)…
はじめに 今回は、前回記事にした論文問題の答案構成を検討したいと思います。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com 論文問題 甲は、「10%以下の物質Aを含むP化合物」の発明について、平成27年3月1日に特許出願し、平成30年3月30日に特許権の設…
はじめに 先週から、 筑波大学ロースクールの知的財産法演習の講師を担当しているのですが、第1回目の講義では、特許法の論文式試験の答案作成に向けて必要な知識やTipsを説明しました。 たとえば、下記の記事のような内容です。 masakazu-kobayashi.hatena…
はじめに 特許入門として、前回の続きとして、今回は、特許権侵害訴訟の要件事実についてご説明したいと思います。 前回は、下記の記事で、特許法における用語・概念、条文について説明しました。 特許、特許権、特許発明の用語の使い分けなどです。 masakaz…
はじめに しばらく特許実務シリーズが続いていたのですが、久しぶりに、特許入門シリーズを再開したいと思います。両者の区別は正直曖昧ですが・・・。 今日から、筑波ロースクールで知的財産法演習の講義(でも、残念ながら、オンライン授業)が始まります…
はじめに 久しぶりに、特許入門に戻ってきました。 従来、「円形断面の鉛筆」しかなかった仮想世界において、机からの転がりを防止できる六角形断面の鉛筆の発明した場合、この発明をどう権利化するか(具体的には、どのようなクレームに書くべきか)という…
独立項と従属項の関係 はじめに 今回のテーマは、従属項(従属クレーム)です。具体的には、従属項の意義について説明したいと思います。 従属項については、以前に、下記の記事でも少し触れたのですが、自分なりに、少し体系的に整理したいと思います。 mas…
はじめに 特許入門2-8では、六角形の鉛筆を例に、「強い特許」(良いクレーム)の書き方をご説明しました。 特許入門9、10では、ドラゴンクエストのスライムの立体形状を例に、発明を言葉で表現することの難しさをご説明しました。 masakazu-kobayashi…
前回の内容 前回の下記記事では、ドラゴンクエストのスライム(の立体形状)について、これを流体中に置かれる「弁」ないし「撹拌機」の立体形状だと仮定し、この立体形状をクレームとして表現することの難しさについて説明しました。 store.jp.square-enix.…
はじめに 特許権を取得するためには、発明を、特許請求の範囲という書面において、日本語等で記載し、他の書類とともに、特許庁に出願する必要があります。 つまり、クレームで、欲しい権利範囲を、日本語で「うまく」表現する必要があるのです。 発明品(実…
前回の「平坦面を有する」クレーム検討について 前回は、 「表面に平坦面を有することを特徴とする筆記用具。」 というクレームについて、 (1)形状の特定としての「平坦面」に、「転がり止めのための」という機能的な形容句をつけてみたり、あるいは、 (…
クレームの構築(前回) 前回、下記の記事では、六角形断面の鉛筆の仮想事例について、クレームの構築を試みました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com <仮想事例> 従来、世の中には、円形断面の鉛筆しかなかった。 しかし、机から転がり落ちるという不…
はじめに これまで、特許入門2~5の4回にわたって、「強い特許とは?」何かを説明しました。 masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com 今回は、これ…
強い特許→立証が容易な特許 はじめに これまで3回にわたってご説明してきました「強い特許とは?」の第4回目(最終回)です。 「強い特許」とは、 (1)広い特許であること (2)つぶれない特許であること (3)回避困難な特許であること (4)立証が…
強い特許→回避困難な特許 「強い特許」とは? 前2回にわたってご説明してきました「強い特許とは?」の第3回目です。 「強い特許」とは、 (1)広い特許であること (2)つぶれない特許であること (3)回避困難な特許であること (4)立証が容易な特…
強い特許→つぶれない特許 「強い特許」とは、「つぶれない特許」である 前回の記事では、 「強い特許」とは、 (1)広い特許であること (2)つぶれない特許であること (3)回避困難な特許であること (4)立証が容易な特許であること という4要件を挙…
強い特許→広い特許 強い特許とは? 私は、 特許実務に関するセミナーをよくやらせて頂いています。 その中で、最初に取り上げる重要なテーマ、 「強い特許とは?」 について説明したいと思います。 なお、「特許」、「特許権」、「特許発明」の用語の使い分…
AB:「どうもー。〇〇〇〇〇〇です。お願いしま~す。」 B:「あー、ありがとうございますぅ~~~、ね、今、『特許出願中のアベノマスクの使い終わった方』を頂きましたけどもね~。」 AB:「ありがとうございます。」 B:「こんなん、なんぼあってもいいです…