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刑事事件-東京新聞で紹介されました!(持続化給付金の不正受給の自首支援)

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東京新聞2020年11月6日(日刊)23面(高い報酬には疑問も)より(記事の一部)

 

はじめに

 

 以前投稿した下記記事に関して、冒頭のとおり、東京新聞で本日記事にして頂きました

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

自首支援の弁護士報酬

 

 私は、ご存じのとおり、結構、刑事事件を受任している関係から、他の弁護士の刑事事件の報酬(の高額さ)の苦情を、直接伺うことが非常に多いです。

 

 この持続化給付金の不正自給者の自首支援も、いわば、刑事事件(になるか、ならないかの)の入り口のところのお話で、それほど弁護士としての稼働時間が必要ないにも関わらず、記事に書いたように、短期で結構な高額請求をしている弁護士がいるようです。

 

 弁護士報酬は、下記の記事で触れたように、かつては、基準のようなものがありましたが、今は自由化されています(各弁護士がそれぞれ自由に設定できる)ので、なかなか判断が難しいです。

 

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

  

 コーラが1,000円で売っていれば、「おかしい!高すぎ!」と分かるのですが、弁護士報酬の相場は、一般の方には、分かりません。

 私も、ときどき、よく分からなくなることがあります(笑)。

 

 「おれは刑事の専門家で、経験もある(たとえば、元検察官であるなど)」などと言えば、すごく高額な報酬設定をしていても、「そんなもんか。」と思ってしまうかもしれませんね。

 

 あんまり、無茶苦茶な報酬額だと、弁護士会による懲戒請求の対象になるかもしれませんが・・・。

 

 持続化給付金の不正受給に限らず、刑事事件関連は、①自分が逮捕されそうだったり、②家族が既に逮捕された状況なので、依頼してくる方は冷静な判断ができない精神状態にあることも多く、しかも、上述のように、一般の方には弁護士報酬の相場は検討も付かないことが多いので、たとえば、「100万円」と言われても、そんなものか、こんな状況でお金のことを言っても仕方ないと思い、払ってしまうことが多いようです。

 

 (知りませんが、)占いとか、美容整形とか、ある種のコンサルのように、値段があってないような世界ですし、前述のように、依頼者は切羽詰まった精神状態ですしね。

 

高額かつ不当な弁護士報酬を避けるためには

 

 何より、

 

 気軽に相談できる弁護士を確保すること

 

です。

 知り合いや、知り合いの知り合いに弁護士さんはいないでしょうか?

 実際会ってみて、話をして、良さそうなら親しくしましょう。

 刑事事件を担当しない先生でも構いません。その先生は、刑事事件を合理的な報酬できちんと受任してくれる別の先生を知っているはずです。

 刑事事件に限りません。離婚事件や相続なども同様です。

 

 人間生きていると、弁護士に何かを頼まなければならないような事態になることは、あります。

 私の場合は、思い返せば、45年間で、5回ほどありました。

 そのうち、2回は弁護士になる前でどうしていいか分からず途方にくれました(何とか対処できましたが)。

 残りの3回は、結構深刻なものでしたが、幸いにも弁護士になってからでしたので、自分自身や、知り合いの弁護士に協力を頂いて対処できました。

 

 何かのきっかけで、法律相談に行ったり(30分5500円とかです。専門性の必要な相談は、より高額かもしれません。)、良い弁護士を確保しておきましょう。

 

ググって上位にヒットする法律事務所・弁護士が良いとは限らない

 

 ググって、上位に出る弁護士が優秀で良心的な弁護士とは限りません。

 ググって、上位に出るのは、そうなるように費用を負担しているからです(広告と同じです。)。敢えて悪い言い方をするならば、「広告費用を回収しなくては!」と思っている弁護士もいるかもしれません。

 

 知り合いであったり、親しい弁護士であれば、大事な人間関係が前提となるので、合理的な額を請求するはずです。

 逆に、一見さんの客であれば、(特に、刑事事件であれば、どうせ、1回きりのお客さんだろう。)ということで、高額請求される(ぼったくられる)かもしれません。

 

最後に

 

 ちょっと色々言い過ぎましたが、新聞で名前が出たことが嬉しくて、浮かれているだけです(笑)。

 

 今回言いたかったことは、「日ごろから、自分の周辺に、良い弁護士はいないか、探す意識でいてください。」ということだけです。

 

 たとえいない場合でも、ちょっとしたトラブル(たとえば、敷金の返還など)の際に、(ちょっとした費用負担で済む)法律相談を利用して、良さそうな弁護士を探すというのもありかもしれません。

 

 広告が上位ヒットの弁護士・事務所が良いとは限らないので注意しましょう。

 

 私も、ブログで良い弁護士を演じてはおりますが、実際には、相当な悪徳弁護士で、持続化給付金の自首支援の際は、記事にあるように、1回の自首の付き添いで100万円です(笑)。

 

 冗談に過ぎました。

 

 弁護士の仕事って出会いなので、お互い良い弁護士良いお客さん(必ずしもお金を払ってくれるという意味ではありません(笑)。仕事を一緒にやりやすい方という意味です。)を探しましょう。

 

 

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