はじめに
今回のビール紀行は、ドイツのカールスルーエとフランスのストラスブールです。
カールスルーエは、ドイツの南西、フランスとの国境近くにあります。
ストラスブールは、フランスの東部、ドイツとの国境近くにあります。
両都市は、国境を挟んで比較的近いので、ミュンヘンから、同時に旅行しました。
カールスルーエ
カールスルーエまでは、ミュンヘンからだと電車で3時間半ほどかかります。ちなみに、フランクフルトからだと電車で1時間強~1時間半くらいです。
冒頭の写真は、カールスルーエ宮殿です。シンプルで美しい宮殿ですね。
下の写真の像は、カール・フリードリヒ (バーデン大公)の像だそうで、カールスルーエ宮殿の前にあります。
色合いが絶妙に空の色にマッチして、絵になりますね。
カールスルーエという都市は、もしかしたら、皆様にはあまり馴染みのない都市かもしれません。
ドイツと言えば、ベルリン、フランクフルト、ミュンヘン、ハンブルグ、ドレスデンあたりの都市は有名ですが、カールスルーエはあまり聞かないのでないでしょうか。
さて、私がどうしてカールスーエに来たのか。もちろん、ドイツの各地のビールを飲むというのが主たる目的です。
でも、実は、カールスルーエは、ドイツの連邦憲法裁判所とドイツ連邦最高裁判所がある都市なのです。
日本の弁護士として、ドイツ留学中に、これらの裁判所を見ておいた方が記念になるかなぁと思った次第です(が、実際には近くのストラスブールに旅行したかったので、ついでに寄った感じですが)。
まず、下の写真が、ドイツ連邦憲法裁判所です。
カールスルーエ宮殿のすぐ隣にあるのですが、それほど大した建物ではありません。しかし、宮殿よりも厳重な警備で、ガードマンがしっかり立っていました。
特に、「ドイツ連邦最高裁判所!」とかいった表示が見当たらなかったのですが、少し近くの標識をみると(下の写真)、「Bundesverfassungsgericht」と書いてあり、やはり、この建物が連邦憲法裁判所であることがわかります。
ちなみに、Bundesは連邦、Verfassungは憲法、Gerichtは裁判所の意味です。
ドイツは、連邦共和国です。
Bundes(ブンデス)というのは、サッカーのBundesliega(ブンデスリーガ)でおなじみですね。ブンデスリーガは、直訳すると、(ドイツ)連邦リーグ、ということでしょう。
また、ドイツ語は、(それぞれの単語を「s」を入れたり、入れなかったりして、)繋げる傾向があるので、英語よりも単語が長くなります。
そして、少し歩くと、今度は、ドイツ連邦最高裁判所があります。
残念ながら、最高裁判所の建物の写真は撮れなかったのですが、入り口の看板(下の写真)を撮りました。
Bundesgerichtshofは、BundesとGerichtとHofからなり、それぞれ、連邦、裁判所、庭の意味です。
ちなみに、Hofは、Bahnhof(駅)にも含まれますが、Bahnhofも、実は、Bahn(電車)とHof(庭)の単語を合体させたものです。
実は、ドイツから日本へ帰国してすぐに(2019年)、某連邦最高裁判所の裁判長であるProf. Dr. Peter Meier-Beck(マイヤーベック)さんが大阪での国際会議に出席されるために来日されたとき、東京・大阪の往復(東京から大阪、大阪から羽田まで)と国際会議でのアテンドをしました。
2人だけだったので、ちょい、緊張しましたが、非常に気さくな方でした。日本が大好きな方で、結構日本各地を訪問されているようです。新幹線の前で、自分の写真を撮ってくれと言われたのを覚えています。
最後の羽田空港への見送りまで、粗相なく、事なきを得ました。
カールスルーエに来たら、最高裁を案内するよ、と言われましたので、いずれ再訪したいのですが、んー、コロナのこの状況だと行けませんよね。
カールスルーエのビール
すいません。なかなかビールが登場しませんでした。
レストランでビールを飲む余裕がなかったので、スーパーで、地元ビールを買い、ホテルで飲みました。いずれもピルスナーです。
ピルスナーについては、以前、発祥の地であるピルゼンを記事にしました。
masakazu-kobayashi.hatenablog.com
銘柄は、Hoepfnerと Hatz-Monigerです。
Hoepfner醸造所は、1798年設立のカールスルーエで最も古い醸造所だそうです。
それから、Hatz-Moniger醸造所も、カールスルーエの醸造所です。
ストラスブール
カールスルーエからストラスブールへ向かいました。フランスのTGVに乗れば、乗り換えなしでも行けるのですが、私の場合は、ストラスブールに一番近いドイツの街であるケール(Kehl)にいったん向かい、そこから、何とトラムで、国境を越えて、フランスのストラスブールへ入りました。
トラムで国境が越えられるというのは、あまり例がないと思います。
最寄りのトラムの駅から、ストラスブールの旧市街地に向かう途中、メリーゴーランドがありました。常設でしょうか仮設でしょうか。
作り込んであって、少し古めかしい感じもあって、街に溶け込んだ美しいメリーゴーランドでした(乗りませんでしたが。)。
少し歩くと、旧市街地にやってきました。
街並みは、ドイツに近い感じですね。
ちなみに、ドイツからフランスに入ったとたん、食べ物が格段に美味しくなります。不思議ですね。
下の写真は、ストラスブール大聖堂です。荘厳な建物ですね。
帰り
ストラスブールからカールスルーエに戻り、カールスルーエから(ドイツ)シュトゥットガルトまでは、数十分間だけではありますが、記念に、フランスのTGVに乗りました。
小学校から最速の電車として憧れていたTGVに40歳を過ぎてやっと乗ることができました。中は、すごく狭く、あまり快適ではありませんでしたが。
そして、シュトゥットガルトからミュンヘンまでは、ドイツでおなじみの白い新幹線ICE(インターシティーエクスプレス)に乗って帰りました。
今回のビール紀行は、あまりビールは登場しませんでしたが、ドイツ・フランスをまたがった充実した旅行でした。