今回のビール紀行は、スロバキアの首都であるブラチスラバです。
ブラチスラバは首都ではあるものの、日本から観光に行くことは少ない非常にマイナーな都市かもしれません。
実は、ウィーンからは日帰り(半日)で遊びに行くことができます。
でめお、ウィーンは観光スポットが山ほどあるので、敢えてブラチスラバに行く人は、ほとんどいないかもしれません。
ウィーン中央駅では、ブラチスラバ駅までの往復チケットとブラチスラバ市内のトラムなどに乗り放題のブラチスラバーというチケットを売っています。
これを買うと、現地で切符を買うなどの煩わしさが一切なくなるので大変楽です。
さて、ウィーン中央駅から、ブラチスラバまでは、電車で1時間ちょっとです。非常に近いですよね。
しかも、スロバキアの通貨はユーロなので、両替の心配もありません。
ですが、ブラチスラバは、正直なところ、それほど有名な観光スポットはなく、わざわざ、ウィーン観光の時間を削ってまで行くほどの都市ではないもしれません。
さて、ブラチスラバ駅を降りると、冒頭の写真のように、でかでかと「Welcome to Slovakia」と書いてありました。やや暗い感じでしたが、治安の心配を感じるほどではありませんでした。
ブラチスラバ駅からはトラムに乗って、旧市街まではすぐです。
旧市街の手前でトラムを降りて、最初の目的地であるスロバック・パブにやってきました。
店内は明るく、パブというよりは、普通のレストランという感じで、店員さんに英語も通じますし、メニューに英語表記もあります。
小さな子連れのお母さんも食事をしていて、不安な感じは全くありませんでした。
とりあえず、ドリンク・メニューの一番上にあるスロバキアのビールを頼んでみました。
チェコでも見かける、丸みを帯びた可愛らしいグラスにビールが注がれています。昔は、チェコスロバキアという一つの国でしたものね。
チェコ(ピルゼンとプラハ)のビール紀行は、また、近いうちに記事にしたいと思います。
上の写真のメニューを見てください。500mlで、わずか2.1ユーロ(250円くらい。1ユーロ≒120円)なので、相当に安いですね。
ドイツでは、スーパーのビールは500mlで1ユーロくらいで安いですが、レストランでは5ユーロ前後はしますので、それと比べると相当に安いです。
たくさん飲んでも、問題ありません。
はじめてのスロバキア訪問で、折角なので、(なぜか子どもころから非常に憧れる)パンをくりぬいてシチューを入れた料理と、ブリンゾベー・ハルシュキを注文しました。
ブリンゾベー・ハルシュキは、定番のスロバキア料理だそうです。すり下ろしたジャガイモと、小麦粉を茹でて作ったダンプリングと、牛乳で溶いた羊乳のチーズソースを絡めて作った料理だそうです。焼いたベーコンが上にのっています。
羊のチーズなので、ちょっと癖があり、好き嫌いがあるかもしれません。私は、大丈夫でしたが、味が単調なので最後の方は飽きました。
この2品は明らかに注文ミスです。パンの大きさはビールのグラスと比較して頂くと分かるように、大きなかぼちゃのサイズです。この2品を全部お腹に入れるのには、相当苦労しました。ビールで流し込むしかなさそうです。
そこで、食が進むよう、普通のラガー・ビールも追加で注文。
これで、もう、(まだ観光していないのに、)歩けないくらいお腹が一杯になりました。
さて、観光ですが、大したものはないので、ネットで調べて一番素敵な外観だった青の教会まで歩きました。天気が悪いのが残念です。
そして、残念ながら、教会の中には入れませんでしたが、中を覗くことはできました。
その後は、旧市街をブラブラし、ブラチスラバ城を往復し、戻ってきました。
んー、特に目新しいものはありません。
さきほどのパブでの食事で、お腹が一杯でしたので、スーパーに入って、飲んでいない種類のスロバキアのビールをお土産として購入しました。
一緒に、 kofolaというチェコのコーラを購入しました。チェコやスロバキアでは、コカ・コーラやペプシコーラのライバルなのだそうです。特に、目新しい味でもありませんでしたが。
ブラチスラバには半日いましたが、特に、治安に不安を感じることもありませんでした。すれ違いざまに、一度、「お金をくれ」と言われたくらい。しかし、(天気もあるのでしょうが、)全体として暗い感じで、必ずしも裕福な国とはいえない印象でした。
ブラチスラバは、わざわざ行くほどの価値はありませんが、今回は、スロバキアのビールを3種類飲み、スロバキア料理もお腹一杯堪能しましたので、満足でした。