はじめに
今回は、警察署での差入時に(弁護士の)職印の押印が不要となったことについて記事にします。
ツイッター
私、このはてなブログを紹介するために、ブログを始めて暫く経ってから、ツイッターを始めました。
はてなブログを始めた当初、あまりにもアクセスが増えないので、何とか増える方法はないかなぁと思って調べたら、「ツイッターと連携した方が良い。」とあったからです。
確かに、アクセス数、増えました。
しかし、ブログ記事の紹介だけで、ほとんど、つぶやくことはしていなかったのですね。
ほんとに、ときどきだけでした。
しかし、昨日、久しぶりに警察署へ弁護士接見(被疑者との面会)に行って、初回だったので、書類(勾留後の手続きが書かれた書類)を差入れようとしたら、留置係の警察官から、
「先生、職印、いらなくなったんで、(押さなくて)結構ですよ。」
と言われ、「えーっっ」と思わず、声に出してしまいました。
更に、「さすが、河野太郎!」と警察官を前に声に出して言ってしましました。
ということで、余りにも驚いたので、ツイッターをしてみたところ、今までに全く経験したことがない「いいね」や「リツイート」がたくさん来て、驚いています。
今日警察署に弁護士接見に行って、差入れの書類書いてたら、警察官から「職印いりません。」って言われた。河野太郎おそるべし。
— 理系弁護士・弁理士 小林正和 (@Rikeibengoshi) 2021年1月15日
職印要らず
弁護士でない方はあまりご存じないかもしれませんが、裁判所へ出す書面(準備書面)などには、各弁護士の職印を押します。
刑事弁護との関係では、裁判所へ出す弁論要旨、控訴趣意書、上告趣意書や証拠請求をする書面にも、必ず職印を押します。
そして、警察署では、被疑者に差入れをする際に、職印が必要でした。
職印を忘れてしまうと困るので、鞄にはいつも入れるようにしています。
ところが、もう必要なくなったのです!
私が経験したのは、東京23区のある警察署ですが、ツイッターのコメントで、「自分も経験した!」という弁護士さんがいらっしゃったので、多分間違いないだろうと思います。
警視庁だけってこともあるのでしょうか。他県はどうなのでしょうか?
最後に
目に見える形で、何か(今回で言えば行政における手続き)が変わると、政治が動いていることがわかり、印象が良いですね。
一般論としては、政治家は、(良いことであっても)何かをすればするほど嫌われていきますが(宿命ですね。今回で言えば、河野太郎さんは印鑑業界から相当嫌われたでしょう。)、やるべきと思うことをやって、それが現実に変化となっているのは大変素敵なことだと思います。
私自身は弁護士ですので、契約(書)との関係でも、押印不要の大きな波が来ていますので、私にとっては、差入時の職印不要だけでなく、大きな(良い)影響を受けそうです。
二段の推定(笑)とかいう時代が来るのでしょうね。
そういえば、定期的に、外国人(依頼者、代理人)から、日本の契約書や文書における押印の意義(法的効果等)を聞かれることがあり、めんどくさいなぁと思っていたので、正直なところ、あらゆるところで、押印は完全廃止にしてもらいたいです。