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特許実務-進歩性の基本的考え方(0)

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進歩性の考え方(サンプルスライド2-動機付け要素(総合考慮による判断))

 

はじめに

 

 以前に、「進歩性について考える」とのタイトルで、(その1)から(その7)まで記事を書きましたが、短期間で終わってしまいました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com masakazu-kobayashi.hatenablog.com 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

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  今回、仕事で、特許実務者(特許出願の対応や特許クリアランスをされている企業の方)向けに、進歩性についてお話をする機会を得ました

 

 その準備を兼ねて、進歩性についての様々なトピックを記事にしていきたいと思います。

 まだ構想段階ではありますが、以下のトピックにしようと考えています。

 

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進歩性の考え方(表紙)

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進歩性の考え方(目次1)

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進歩性の考え方(目次2)

 

 雑誌とかに判例解説や論文を投稿するときは、(最低でも誤りがあってはならないという消極的な理由で、)相当に調べたり、他の方の論文を読み込んだりするのですが、今回の進歩性について真面目に本や論文を読みだすとキリがないですし、残念ながら時間もないので、とりあえず、

 

  自分の頭の中にあるもの + 審査基準 + 著名な裁判例

  (+必要に応じていくつかの論文)

 

という程度に留めたいと思います。

(そうでないと、仕事が忙し過ぎて破綻してしまいますので。)

 

 将来的に、他の方の論文や見解を踏まえてより良いものにできればとも思いますが、そこまで時間があるかどうか・・・。

 

進歩性の考え方の内容(予定)

 

 私のメリットは、審査官を経験し、特許侵害訴訟や無効審判を経験し、3つのステージでの進歩性の判断についての経験があることでしょうか。

 

 さて、そうはいっても、いくつか進歩性について、弁理士先生、弁護士先生が書かれた本や論文をざっと読みました。

 しかし、どうも裁判例などの解説に終始したものが多く、あまり体系的に論じたものは少なそうです。体系的に書かれているとしても、やっぱり、

 

 進歩性の判断枠組みの紹介各動機付けに関する判断の例(裁判例)の紹介・解説

 

という感じで、もう少し、根本的な概念(進歩性とは?技術思想とは?周知技術とは?)を解説し、また、進歩性の判断枠組みにも、もう少し踏み込みたいと思いました。

 

 既に、前出の記事「進歩性について考える」でも取り上げた、誰でも理解しやすい例で進歩性の判断について考えるケーススタディも入れたいと思いました。

 

 ちょっと欲張りではありますが、時間の許す限り、とりあえずの一つのプレゼン資料として完成し、出席者や皆様のご批判を頂いて加除修正をできればと思っています。

 

プレゼンのサンプル

 

 たとえば、そもそも「進歩性って何だろうねぇ?」というところから始めたいと思います。

 たとえば、下記のスライドは、進歩性の性質の2枚目のプレゼン資料ですが、こんな感じで。

 

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進歩性の考え方(サンプルスライド1-進歩性の性質(続き))

 

 あと、折角なので、ビジュアルに訴えたいと以下のようなスライドも容易しました。

 

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進歩性の考え方(サンプルスライド2-動機付け要素(総合考慮による判断))

 

 やっぱり、イメージで頭に入れるのは大切ですしね

 というか、進歩性を含めた概念は、私の中では何となくのイメージで頭にしみついており(これが間違っていると致命的ですね(笑)。今回修正の必要が出てくるかもしれません。)、正確な用語法ができていないところがあるかもしれませんが、その点はし審査基準等を参照しながら、修正したいと思います。

 

まとめ

 

 実際のプレゼンが控えているので、途中で投げ出すことはないとは思いますが、当初予定しているトピックを全て取り上げられるか、よいケーススタディを作成できるかやや不安ではあります。

 

 今年はどうせ忘年会や新年会もないでしょうから、年末年始に比較的時間がとれればなぁと期待しています。

 

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