理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

宇宙醸造(宇宙×ビール×特許)

 

はじめに

 

 私のブログのタイトルは、「理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事」なわけですが、「宇宙」の話題が全然出てきていませんでした・・・。

 

 以前の下記記事は、数か月前のものになってしまっています。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 ブログを始めた当初(5月)は、宇宙法の勉強を進めて、それを定期的に小さくまとまった記事として紹介していこうと思っていたのですが・・・。

 

 7月から事務所と企業知財部の2箇所で働くという非常に過酷な状況下にあり、知財関連の執筆やプレゼン(や刑事事件)の準備も多く、宇宙法の勉強や紹介が全く進みません。

 

 そこで、今回は、ビールの宇宙醸造という話題で、ビールの力を借りつつ(ビールとコラボする形で、)また、特許のネタも混ぜて、宇宙の話題を紹介したいと思います。

 

 なお、宇宙法は、全く関係ありません。

 

ビールの宇宙醸造

 

 宇宙空間でビールを自動醸造する装置の開発に取り組んでいる企業の紹介記事です。
 

www.itmedia.co.jp

 
 
 宇宙空間で何かをするには、様々な制約がありますよね。
 人が生活するためだけであっても、ISSのような大規模な設備が必要なわけですしね。
 
 ビールの宇宙醸造の何か大変かというと、(小型人工衛星に搭載することを想定しているようですが、)記事にあるように、
 
 ① ビールの醸造過程で炭酸ガスが発生するにも関わらず、閉鎖式の装置でなければならないこと
 
 ② 低重力下ないし無重力のため、積極的に対流させる(攪拌する)必要があること
 
 ③ 打ち上げコストを考えるとかなりの小型化が必須であること
 
 ④ しかも、人が横に居ないので、全自動化でなければならないこと
 
だそうです。大変な制約ですね。
 
 それにもかかわらず、この企業は、10cm四方の超小型人工衛星に収まるサイズ(手のひらサイズ)で、第一世代の製作を進めているそうです。
 
 宇宙で(少なくとも、宇宙の)ビールを飲みたいという思いを実現しようとする努力は、素晴らしいですね。
 
 さて、このような開発過程では、前述のように様々な工夫が必要ですから、それに伴い、様々な発明が生まれるでしょうね。
 
 最近、下記の2記事でも、発明の発掘・創出がいかに行われるかを紹介しました。
 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

  本件のビールの宇宙醸造技術もまさに、地上でなされている醸造技術を、宇宙空間に適用する場面での様々な工夫が必要となります。

 

 ①小型化、②兼用、③自動化(遠隔技術の一つかもしれません)が必要いうことで、発明がどんどん創作されそうな宝庫のような条件・環境下ですね。

 

 開発、是非、頑張って欲しいです。

 

最後に

 
 宇宙分野は、宇宙×エンタメとか、宇宙×医薬とか、宇宙×フードテックとか、無限のコラボの可能性がありますが、宇宙×ビールも大いに期待したいです。
 
 宇宙のような過酷な環境下で、地上と同じものを作ろうとしたときに技術が飛躍的に進歩し、これが地上の技術にも還元され、地上も宇宙も、素晴らしい未来が訪れるのでしょう。
 
 そのうち、ビール醸造機をグラウラーのように、リュックに入れて持ち歩ける時代がくるはずです。
 
 私の生き残り(ビジネス)のためにも、宇宙に関連した特許出願も、紛争も、たくさん増えて欲しいです。
 
 そして、将来、私がたとえ宇宙には行けなかったとしても、宇宙で醸造したビールを(地上で)飲んでから死にたいですね。はい。