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刑事事件-外国人の被疑者・被告人(英語編2)

 

はじめに

 

前回の下記記事では、 外国人の刑事事件において、通訳の方と日程の都合がつかない場合などに、英語を話す外国人の被疑者・被告人とのコミュニケーションのための英単語を記事にしました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 今回は、初回接見(=面会)時などの被疑者段階でよく使う英文を紹介したいと思います。

全く、オリジナルなので、間違っているかもしれませんし、正確ではないかもしれません。もし、酷いようでしたら、こっそりご指摘ください。

 

なお、被疑者・被告人が英語を話すかどうかは行ってみないと分かりませんので、グーグル翻訳で、被疑者・被告人の母国語の「私はあなたの刑事弁護人です。今日は通訳がいませんが、次回は通訳と来ます。」という文章を印刷して持参します

 

被疑者段階での英文

 

・I am Masakazu Kobayashi, attorney at law. 

(私は、弁護士の小林です。)

 

・ I am your defense counsel appointed by a court.

(私は、あなたの国選刑事弁護人です。)

 

・Do you speak Japanese or English?

(日本語か英語をお話しされますか?)

 

・I keep a secret about what you talk to me.

(私には守秘義務があります。)

 

・You are suspected of shoplifting, theft, assault, sexual assault, overstay, fraud, … )

(あなたは、万引き、窃盗、暴行、性的暴行、オーバーステイ、詐欺に問われています。)

 

・Is it true or not? If it is not correct, what is wrong?

(間違いありませんか? 間違っているなら、どこが間違っていますか?)

 

・You are detained for 10 days from yesterday, that is, "until next Friday"

(あなたは、昨日(※勾留請求日)から数えて10日間つまり来週金曜日まで勾留されます。)

 

・Your detention term could be extended for more 10 days by a prosecutor.

(更に、勾留が10日間延長される可能性があります。)

 

・You have the right to remain silent. That means, you don't need to tell policemen or a prosecutor about this case, if you don't want to. 

(あなたには黙秘権があります。つまり、話したくなければ、話さなくて大丈夫です。)

 

・You can refuse a finger seal on your written statement made by a policeman or a prosecutor, if it contains someting wrong.

(警察や検察が作成した調書に誤りがあるならば、あなたは指印を拒否できます。)

 

・At the last day of your detention term, the prosecutor decides whether he/she brings your case to the court or releases you. [or sends you to the Immigration Office.]

(勾留期間の最終日に、検察官は、起訴するか、釈放するか[あなたを入管に送るか]を決めます。)

 

・Do you have any Japanese-speaking person to support you in Japan?

(あなたをサポートしてくれる方は日本にいますか?)

 

・Take care and see you soon.

(また来ます。お体を大事に。)

 

最後に

 

私も昔から(留学した後でさえ)英語は、大の苦手ですので、うまい文章では話せませんが、とりあえずは、

 

大きな声で、はっきりと、

ポイントとなる単語(赤字)を繋げれば、なんとか通じます。

 

英会話の訓練になりますし、何より、外国人の被疑者と直接交流できれば、信頼関係も生まれますので、通訳が都合がつかないからといって接見(=面会)しないのではなく、積極的に接見(=面会)するようにしています。

 

被疑者・被告人の中には、事件が終わってから、友達になった人もいますよ(笑)。

 

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