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ビール紀行(ドイツ・バンベルグ)

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バンベルグの旧市庁舎

ドイツ・バンベルグ

 

バンベルグは、ミュンヘンから電車で約2時間(ニュルンベルクよりも少し行ったところ)で、バンベルグの旧市街地がすべてユネスコ世界文化遺産に指定されています。

 

バンベルグは、小さなヴェネチアと呼ばれている大変美しい町です。そういえば、ヴェネチアのように船に乗れるところがありました。旧市街地は、奇跡的に、第二次世界大戦の戦禍を免れたのだそうです。

 

旧市街地は、1日あれば、徒歩でまわることのできる素敵な観光都市です。

 

冒頭の写真は、バンベルグの象徴的な風景、旧市庁舎です。この下が川になっており、なんか、川に浮かんだ感じの建物です。

 

プロのカメラマンでなくても、ヨーロッパの都市のように景色がよいと、普通にプロのカメラマンのような素敵な写真が取れてしまいますね。

 

バンベルグのビール(ラオホ・ビア)

 

さて、バンベルグに来た目的は、他でもなくビールです。

バンベルグは、知る人ぞ知るラオホ・ビア(Rauchbier)で有名な街で、その代表が、下記のシュレンケルラ醸造のラオホ・ビールです。

 

www.schlenkerla.de

  

「ラオホ」というのは、「煙」という意味で、燻したようなスモーキーな風味が特徴です。

 

Rauchというのは、「煙」のことで、「煙草を吸う」という動詞は、ドイツ語でrauchenです。

ドイツの駅とかには、Rauchfreiと書いてありますが、英語で言えばsmoke freeで、「禁煙」という意味です。 ちなみに、freiは(英語のfreeで)「空いている」という意味もあり、電車で席が空いているか確認するときに、"Ist das frei?" [イス・ダスト・フライ?](ここ空いてますか?)と聞くときに使います。

 

私、2年ミュンヘンに居たので、ドイツ語は結構分かります。

 

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ラオホ・ビール(Rauchbier)

 

とりあえず、写真の2種類のラオホ・ビールに挑戦しました。見た目と違い、それほど苦くなく、飲みやすいです。でも、燻製されたビールということで、味・風味は普通のビールとは全く違い、独特です。

 

このラオホ・ビール、実は、ドイツ人でも苦手という人が結構いました。

 

一度、留学先の各国出身の学生何人かで集まってパーティをしたときに、皆でラオホ・ビールを開けて飲んだのですが、他国の皆さんには、実は、軒並み不評でした。

 

でも、日本人学生には割と好評でした。多分、日本人は燻製の味や風味に慣れていて馴染みがあるからでしょうか

 

私の率直な感想は、一口飲んだときには、「確かに燻製の味・風味のようなものがするが、苦みもあまりなく、ちょっと薄くて物足りない感じだなぁ。」という印象でしたが、飲み進めていくうちに、「結構いけるかも。」という感じで、結果的にはまた飲みたいと思いました。

 

バンベルグのスーパーでは、普通のドイツ・ビールと同様、さきほど飲んだシュレンケルラ醸造のラオホ・ビールを500mlビンで1ユーロ(=約120円)くらいで売っていましたので、自分のお土産として買いました。

 

 

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バンベルグのビール

 

シュレンケルラのビールが日本で買えるか、ちょっとググってみましたが、ネットでは、このビール、500mlビンを600円~700円で売っていますね。高い!

 

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シュレンケルラ醸造所(Schlenkerla)

 

シュレンケルラ醸造所のレストランを出ると、入り口付近に、観光客があふれていました。

このレストランは、食事をするために待っている人たちではありません。実は、レストランの中に入らなくても、窓口のようなところで、ビールを買って立ち飲みができるのです。ですので、レストランの前で、グラス片手にビールだけ飲んでいる人がたくさんいるわけです。

 

日本のラオホ・ビア

 

ドイツでもバンベルグの他では見かけなかった珍しいラオホ・ビールですが、帰国後、日本でも製造しているところはないかと調べたところ、ありました。

 

www.fujizakura-beer.jp

 

富士桜高原麦酒では、定番ビールの中に「ラオホ」があり、「世界コンペ2冠ビール!」と謳っていますので、きっと美味しいのでしょう。

 

beer.warabi.or.jp

 

あと、田沢湖ビールのラインナップにもラオホ・ビールありました。

以前に、秋田に行ったときに、秋田駅で飲んだ田沢湖ビールは、以下の記事です。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

このときは、ラオホ・ビールは見当たりませんでしたが、実は醸造していたのですね。

でも、限定醸造のようですので、次回を待ちたいと思います。 

 

ちゃんと調べたら、日本の他の醸造所でも、醸造しているところがあるかもしれません。

 

ネットで、シュレンケルラ醸造所のビールを買って飲んでもよいのですが、おそらく鮮度が落ちてしまっているでしょうから、日本で醸造されたラオホ・ビールの方がいいかもしれませんね。

 

今度、機会があれば、日本のラオホ・ビールを是非飲んでみたいと思います。