理系弁護士、特許×ビール×宇宙×刑事

理系弁護士・弁理士。特許、知財、宇宙、ビール、刑事事件がテーマです。

刑事事件-特殊詐欺(還付金詐欺など)の厳罰

 

 はじめに

 

 以前から、下記記事などで、特殊詐欺(還付金詐欺オレオレ詐欺振り込め詐欺など、主にお年寄りを騙す事件)については、前科・前歴がなく、はじめて逮捕された場合でも、いきなり実刑になってしまったりしますよ、というお話を続けてきました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 意外に知られておらず、弁護士でも、初犯だから、執行猶予は付くよ、と思っている人も多いからです。

 

 また、特殊詐欺は、SNSなどの闇バイトで気軽に始めてしまう人が多く、しかも、その大半は若者だったりします。

 

 私が担当する特殊詐欺に関与してしまった被疑者・被告人も、平成生まれの方が普通になってきました。

 

 特殊詐欺は、それとは知らず、SNSで募集している気軽なバイト感覚で始めてしまい、いったん始めてしまうと(組織の上位者から脅されるなどして)なかなか抜けることができず、逮捕されるのは末端者であるその若者、という最悪のパターンです。

 若くして、実刑となってしまうと、社会に出たとき立ち直るのが難しくなりますし、そもそも、現実的には、刑務所内でも若いがゆえに目を付けられ、誘われるなどして、出所後も再び犯罪に手を染め、あるいは、犯罪集団に属してしまう人も多いと聞きます。

 

Youtubeの動画

 

 このような現状があまり知られていないと思っていたのですが、偶然、Youtubeで下の動画を発見したので、貼っておこうと思います。

 

www.youtube.com

 

 タイトルは、

 

 闇バイト”受け子”で逮捕…初犯でも「懲役2年8カ月の実刑判決」 親の個人情報も取られ「抜けられない若者」

 

 関西テレビとあるので、関西地方しか流れなかった番組かもしれませんが、一般の方に知って頂くという点では、良い番組です。

 

 私、テレビをほとんど見ないので、どれくらい世間に周知されているのか、あまり知りません。でも、色々な方と話をしていると、あまり知られていないような気がしています。

 

最後に

 

 私がこれまで担当した事件でも、示談ができない場合は残念ながら実刑になってしまいました。末端者でだいたい2年半~3年半くらいの実刑になります。

 

 執行猶予を何とか得ようとして、示談(賠償)をしようとしても、被害金額が数千万円と大き過ぎて、とても個人で賠償できるレベルではないことが多いです。

 たとえば、(実際は何人が関わったかすら末端者には分かりませんが)10人で詐欺をしたからといって、10分の1の賠償で済む(許される)わけではありません。

 

 また、特殊詐欺の場合は、多数の被害者の件に関わっているので、再逮捕追起訴の連続で、ずっと身柄を拘束され続けられてしまうこともあります。

 

 捜査機関としては、何とか上位者を検挙すべく、時間をかけて頑張ろうとするのです。

 

 4回、5回と追起訴され、(犯罪の成立を争わない場合でも)通常1、2か月で終わる裁判が1年近くになることも多いです。

 

 余談ですが、クレジットカード詐欺(不正に取得した他人のクレジットカード番号をスマホに登録し、買い物をするなどして換金する犯罪)については、以前その末端者(買い物役)の事件を担当したのですが、初犯で執行猶予が付きました。

 

 確かに、特殊詐欺と比べると、被害金額もそれほど大きくなかったのですが、同じ集団による詐欺の事件でも、特殊詐欺は特に量刑が重くなるように実務は動いているようです。

 

 今は、コロナのせいで、若い人のアルバイトが少なくなってしまい、お金に困ってしまっている人も多いと聞きます。

 

 でも、特殊詐欺だけはやめてください(もちろん、他の犯罪もですが)。

 SNSで1日〇万円というのは、そんなうまい話はありません。しつこいですが、是非、気を付けましょう。

 確実に人生を棒に振ります。

 

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ビール紹介(エビス プレミアムブラック)

黒ビール いろいろ

 

はじめに

 

 東京も、5月末まで、緊急事態宣言が延長されることになったようです。

 酒類提供禁止も、継続されるのでしょうか。

 

 コロナのせいで、外で飲む機会が少なくなり(今は、全くなくなり)、必然的に、家(というより事務所)で飲むことが増えました。

 

 今日は、エビスビールのうち、黒ビール、つまり、プレミアムブラックを紹介しようと思っているのですが、冒頭の写真のように、コロナ禍で、黒ビールについてのも、たくさん飲んでしまっています。

 

 私は、ドイツ・ミュンヘンに留学したので、ビールの中では、ヴァイスビアヴァイツェンが一番好きですが、実は、黒ビールも大好きです。

 

 ヴァイスビアの中には、シュヴァルツ・ヴァイツェンヴァイツェンの黒白ビールの黒というのは、何か、自己矛盾ですが・・・)がありますが、ここでいう黒ビールには、スタウトとかポーターです。

 

 典型的には、ギネスですね。アイルランドのビール紀行は下記記事などでご紹介しました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

エビスビール

 

 エビスビールは、黒に限らず、数ある大手ビールメーカーのビールの中で、1、2を争う美味しさだと思います。

 最近は、エールホワイトなど、様々な種類のエビスビールが登場してますね。
 

 サッポロビールのエビスビールは、黒ラベルとは違い、副原料を使っておらず、麦芽・ホップのみです。プレミアムブラックもそうですね

 

エビス プレミアムブラック

 

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エビス プレミアムブラック

 

エビス プレミアムブラック

 

 黒ビールは、あまり飲んだことのない方もいらっしゃるかもしれませんが、見た目と違って、水のようにすっきりと飲めます

 

 アルコール度数は、5%ですが、水のようにすっきりしているため、アルコールはそれほど感じません。

 

 そして、見た目ほどの苦味もありません。

 

 むしろ香ばしさが絶妙です。

 

 ゆえに、普通のビールと違い、つまみがいりません。実際は食べますが。

 

 そして、日本のビール全般に言えますが、このプレミアムブラックも含め、黒ビールは泡立ちがすごく良いです。

 

 黒ビールの場合は、泡だけ食べていても良い感じです。

 

   少し余談ですが、上の写真の富士山グラスを、三角フラスコのように振ると(あるいは、円を描くように回すと、)泡が発生し、再び泡を楽しめます。

 

 正直なところ、日本の黒ビールはレベルが高いので、遠くから輸入され、時間の経ったギネスをわざわざ飲む必要がないくらいだと思います。

 

最後に

 

 今日は、エビスの黒ビール(エビス プレミアムブラック)を紹介しました。

 

 冒頭の写真のように、ブログをサボっている間にも、たくさんの種類の黒ビールを飲んだのですが、レビューを残していなかったので、また、同じものを飲んだら、レビューしたいと思います。

 

 

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数値限定発明・パラメータ発明(その1)

はじめに

 

 ブログを再開しましたが、知財関係の記事としては、数値限定発明・パラメータ発明について、連載記事を始めてみたいと思います。

 

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数値限定発明・パラメータ発明について

 

  これまでは、「進歩性」という、おどろおどろしいテーマで記事を書いていました。しかし、本文は15記事で、ケーススタディは3記事で止まってしまっていましたね。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

 進歩性についても、気が向いたら、また続きを書こうと思います。

 

 あと、もしかしたら、(ちょっと分かりずらいと言われる)サポート要件についても、同時並行で記事にするかもしれません。

 

ご注意

 

 記事の内容に基づいた結果について、私は、一切の責任を持ちません。

 しかし、明らかに間違っていたら、ご指摘ください。こっそり訂正します。

 

 数値限定発明やパラメータ発明をめぐる紛争に巻き込まれてしまったら、最寄の「実績のある」特許弁護士・弁理士にご相談ください。

 なお、私は、某著名弁護士と同様、1件1億円で受任します(嘘)。タイムチャージは、20万円です(これも嘘)。

 

 記事の内容は、事務所の意見を代表するものではありません。無名な弁護士・弁理士の、全くもって個人的な経験に基づく見解に過ぎません。ご了承ください。

 

 あと、私は昔は審査官だったのですが、機械分野の審査官でした(エンジンなどの動力機械)。

 

 ご存じの方も多いかと思いますが、機械の審査官と化学の審査官では、(考え方が違い過ぎて)会話が嚙み合わない場合が結構あります。

 

 特許弁護士になって、化学・薬学分野の特許発明も扱うようになり、やや中立になっただろうとは思っていますが、特に、化学の方から見たら、「ちょっと違うなぁ」というお考えもあるかもしれません。そのときは、是非ご指摘ください。

 

 今だに、昔の感覚で、「数値限定なんて、ぜんぶ、設計事項だろ!」と心の奥底で思ってしまう自分がいます(笑)。

  今は、「数値限定は、進歩性の有無を決することの多い発明特定事項である。」と念ずるようにしています。実際の裁判では、そうですしね。

 

目次

 

 以下のメニューで、数値限定発明やパラメータ発明のトピックについて書きたいと思います。

 

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目次①

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目次②

数値限定発明

 

 まずは、数値限定発明からです。

 

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1 数値限定発明

 

数値限定発明の定義

 

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数値限定発明の定義

 

数値限定発明とは?

 

 数値限定発明の定義は、どこからともなく、上のスライドにある定義がよく登場します。

 

 発明を特定するための事項を、数値範囲により数量的に表現した発明。

 

 特に、注意すべき点はありません。

 

数値とは?

 

 数値が何を示すか様々です。

 

 ここに挙げたように、組成、寸法、温度、強度、硬さ、圧力、粘土、pHなど、いくらでもあります。

 

 あと、同じ、「硬さ」を示すものとしても、ビッカース硬さやら、何やら、いろいろありますので、キリがありません。

 

 「一般には、当該技術分野で一般的に用いられるもの」という限定を付けましたが、何というか、当該技術分野では、みたこともない「○△値」みたいなものは、数値限定発明というよりも、あらたに規定したパラメータのようなものですので、パラメータと区別するべく、限定しました。

 

具体例

 

 数値限定発明の規定は、たとえば、感じです。

 

 「・・・平均粒子径0.1μm以上0.8μm以下である・・・」

 

 余談ですが、この(数値限定の対象である)「平均粒子径」というのが曲者だったりします。これからの記事で、頻繁に登場するでしょう。 

 

数値限定によるメリット

 

 数値限定を、発明特定事項として用いるメリットとしては、

 

 ① 構造等で発明を特定することが難しい場合でも、その技術的事項を、

  数値限定により特定できる場合がある

 

  物質の組成なんかはそうでしょうね。

 

  逆に、従来は、構造により特定されており、数値による特定が難しかったものの、

 近時の測定技術・解析技術の向上により、新たに物理的・化学的側面が見いだされた

 場合には、数値限定発明が発掘され得ます(これは、次回の前バラし)。

 

 もう一つのメリットですが、

 

 ② 数値には、言葉のような曖昧さがないので、理想的には侵害立証が容易である

  (が、現実には・・・)

 

  と一応書いてみました。

 

  理屈(理想)としてはそうなのですが、実際には、数値の範囲がどこまでかやら、

 もっとやっかいな数値の示す対象が何かなどを巡って、紛争で争われます。

 

  数値限定は、むしろ、紛争の種かもしれません(笑)。

  これから、嫌というほど登場します(笑)。

 

最後に

 

 今回の記事は、ほぼ中身のないものになってしまいましたが、次回(数値限定発明の発掘)からは、本格的な内容に入りたいと思っています。

 

 

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刑事事件-ご相談・お問合せ

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日比谷公園

 

はじめに

 

 しばらくブログを休んでいたのですが、その間も、ブログへのアクセスは多く、どういうことだろうと思っていました。

 

 実は、私の記事が検索エンジンGoogleやYahoo)で結構引っかかっているのですね。そのほとんどが、刑事事件に関する記事ですが・・・。

 

 そして、記事を見た個人やマスコミの方からの問い合わせも、まぁまぁあります。

 マスコミの方からのお問い合わせについては、下記の記事で、一度紹介しました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

  

個人からのお問合せ

 

 個人の方から、私の事務所の電話番号を探して、お電話を頂くことがあります。

 その内容は、

 

 「ちょっとした気の緩みで、〇〇をしてしまった。犯罪になってしまうのか。

  その場合、逮捕や家宅捜索(捜索差押え)までされてしまうのか。」

 

で、心配になって、お電話を頂くケースが多いです。

 

 法律相談になってしまうのですが、(時間があれば)お話を伺った上で、

 

 「あなたの行為は、〇〇罪に該当します(あるいは、しません)。」

 

 「犯罪にあたるとしても、かならず、身柄拘束(逮捕やその後の勾留)が

  なされるわけではありません。」

 

 「あなたのしてしまった行為の重大さや頻度などからすれば、

  身柄拘束(逮捕・勾留)や家宅捜索(捜索差押え)がなされる可能性は

  小さい(大きい)と思います。」

 

 「自首すべきかどうかですが、・・・。」

 

 「万が一、警察から任意でも連絡があった場合は、・・・」

 

といった感じで一応回答します。

 

 なお、私は、電話法律相談を受け付けているわけではないので、誤解なく。

 

気づいたこと

 

 一般の方は、ちょっとしたことでも、結構心配になって、いてもたってもいられなくなることが多いということに気がつきました。

 特に、刑事の場合は、身柄拘束されるかも、あるいは、家族にばれてしまうかも、という深刻な事態の可能性がありますからね。

 

 以前、知り合いから、

 

 「スーツケースを引いて歩いている際に、比較的お年寄りと思われる方に、

  ぶつけてしまい、そのお年寄りが倒れてしまった。

  お年寄りに、『大丈夫ですか?』と答えたら、『大丈夫です。』と言われ、

  先を急いでいたので、そのまま去ったが、後になって心配になってきた。

  もし、そのお年寄りが立てなくなっていたり、お年寄りが警察へ駆け込んだり

  したら、逮捕され、刑事裁判になってしまうのか?」

 

と、かなり深刻な様子で聞かれました。

 

 最近頂いた電話でも、

 

 「スマホで、女性の服を着ていない写真をいくつかダウンロードしてしまった。

  未成年のものかもしれない。怖くなって、全部消して、アプリも

  消去してしまった。スマホも捨てた方がよいとネットに書いてあったが、

  そもそも犯罪になるのか、証拠隠滅にならないか。」

 

といったご相談を頂きました。

 

 そう、しばらく、ブログをお休みしていましたが、圧倒的なアクセスの多い記事は、

以下の記事なんですね。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

弁護士の役割

 

 弁護士の仕事は、たとば、刑事事件で言えば、

 

① やってしまった行為の犯罪該当性、

② その場合の身柄拘束や捜索差押えの可能性、

③ 自首すべきかどうか、

④ 逮捕されてしまった場合の流れ・対応

⑤ 更に、公判(裁判)となってしまった場合の流れ・対応

 

などですが、法的なアドバイスというよりも、むしろ、今後可能性の高い状況を説明した上で、相談者の気持ちを安心させることが重要だと感じました

 

実際、

 

 「すぐに一緒に自首しましょう。」

 

という案件はほとんど無く、ほとんどの件は、

 

 「特に、大丈夫です。警察から任意で聞かれる可能性が絶対無いとはいいませんが、

  身柄拘束にまで至ることはほとんどありません。」

 

という回答をすることが多いです。

 

 なお、「自首ビジネス」の話は、上の記事でもしました。

 

 相談者には、今後、あり得る状況を場合分けして全てお伝えして、(逮捕などの可能性が少ない場合、)相談者をいかに安心させるかが重要だと分かりました。

 

 なんか、法律家というよりは、カウンセリングの役割の方が大きいのではないかと感じるほどです。しかし、それも、また、重要なことですよね。

 刑事事件をやっていると、特にそう思います。

 

最後に

 

 私のブログは、個人的な生きた記録を残すのがメインで、これで積極的に仕事を受けようとは全く思っていませんので、その点はご了承ください。

 

   あっ、ちなみに、私は、知財弁護士ですので、特許権侵害訴訟が専門です(笑)。

   事件の難易に関わらず、1件あたりトータル1億円でお請けします(冗談)。

 タイムチャージの場合は、1時間20万円(税込み)です(これも冗談)。

 

 冗談はさておき、このブログで何度も言っていることの繰り返しになりますが、是非、なんでも気軽に相談できる弁護士を、「身近で」見つけてください

 

 余談ですが、私も、知り合いから柔道整復師の先生を紹介して頂いて、腰が良くなりました。

 

 一般の方が困惑するのは、刑事関係とか、家事(相続、離婚)や労働問題・(お子様がいる場合は)学校問題などが多いと思うので、できれば、それらが得意な先生が良いですね。

 ちなみに、私は、所属する弁護士会の新規登録者のための研修の講師を担当しており、一応そのような関係の講義もしています。

 しかし、別に得意でもなんでもありません。離婚事件などは、(一応やってはいますが、)むしろ、お金貰ってもやりたくないくらいです・・・。ただし、ビル・ゲイツさんクラスなら、やります!

 

 また脱線してしまったので、話を戻しますが、弁護士による無料法律相談や、有料であったとしても、30分5500円とかで、法律相談は結構やっていますので、是非、相性の良い、感じのよい、かつ、優秀な弁護士を見つけてください

 

 人生、そう滅多に訴訟に巻き込まれることはないかもしれませんが、ちょっとしたことでも(〇〇をダウンロードしてしまったなど)、弁護士の意見を聞けば安心できるという状況も多いかもしれません

 

 全く余談ですが、「紀州ドン・ファン」の事件は、可能なら是非担当してみたいですね。いろんな論点や争い方ができそうで、大変に興味深い事件です。

 

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ビール紀行(ドイツ、ミュンヘン-オクトーバーフェスト2017)

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オクトーバーフェストの様子(ホフブロイの馬車の前)

 

はじめに

 

 ブログ記事を書くのを復活して、さて、久しぶりの記事の内容は何にしようかと思っていたら、今年も、ドイツ・ミュンヘンオクトーバーフェストが、コロナのせいで、中止になったというニュースを見ました。

 去年も 中止でしたので、2年連続の中止です。

 

 そこで、私が、ミュンヘンに住んでいた2017年のオクトーバーフェストの様子を紹介したいと思います。

 

パレード

 

 オクトーバーフェストの際には、街中でパレードがあるので、会場に行く前に、まずはパレードを見に行きました。

 

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オクトーバーフェストのパレードの様子

 

 民族衣装を着た人たちが練り歩き、樽の馬車を引く馬たちもカッコよいですね。30分くらい続く、長いパレードでした。

 

オクトーバーフェストの入場門

 

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オクトーバーフェストの入場門

 

 「WILLKOMMEN ZUM OKTOBERFEST」は、「オクトーバーフェストへようこそ」(Welcom to Octoberfest)ですね。

 

 オクトーバーフェスト(10月のお祭り)ですが、9月半ばには始まります。

 この日は、9月17日でしたでしょうか。

 

 ちょうど、ヨーロッパでテロが頻発している頃でしたので、持ち物検査が導入されていました。黄色いジャケットを着た人たちが鞄を中身などをチェックします。

 

 大きな荷物を持ち込むことはできない(外で預ける必要がある)ようになっていました。昨年までは、このような荷物検査はなかったのですが、テロのせいですね。

 

テント内

 

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オクトーバーフェストのテント内

 

 オクトーバーフェストテント内の様子です。

 コロナの今、信じられないような(良い)光景ですね。

 

 歌が始まると、お客さんたちは、机や椅子の上に立ったり、ジョッキを高らかに持ち上げて歌います。

 

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オクトーバーフェストのテント内

 

 別のテント内の様子です。夢のような世界ですね。

 

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オクトーバーフェストのテント内

 

 自分で撮った写真ですが、何か夢を見ているようです。

 老若男女問わず、でかいジョッキでビール飲んでますね・・・。衣装も素敵です。

 

観覧車からの風景

 

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観覧車からの風景

 

 オクトーバーフェストの会場を、観覧車の上から見ると、こんな感じです。

 

 オクトーバーフェストというと、ビールが飲めないと楽しめないというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

 

 オクトーバーフェストは、言わば、ビール・テントと(移動)遊園地が一緒になったようなお祭りです。

 子どもを連れて、遊園地に行く感覚で、楽しめます。乗り物もたくさんありますし。

 

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オクトーバーフェストのお店

 

最後に

 

 この頃は、「また、死ぬまでに、オクトーバーフェストに来たいなぁ。」と漠然と思っていましたが、これほど、遠い存在になってしまうとは思ってもみませんでした。

 

 「できることは、できる時にやっておいた方がよい。」

 

 死を目前にした人は、みんな、そう思って(やらなかったことを)後悔するらしいですが、コロナ危機を見ると、まったくそのとおりだと思いますね。

 

 私は、ドイツにいる間は、将来決して後悔しないようにヨーロッパ中を旅しました。

 

 でも、やっぱり、(オクトーバーフェストには行けなくても、)もう一度、ミュンヘンで、天気の良い日の午前中に、レストランの外のテーブルで、トラムが走るのを見ながら、そして、綺麗な自然を見ながら、大きなジョッキでビールが飲みたい・・・

 

 

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再開

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 ひさしぶりの再開

 

をしようと思います。

気が付いたら、ブログを中断してしまってから2か月が経過してしまっていました。

 

なぜ、中断してしまったか?

 

実は、昨年5月にブログを始めてから、1日も欠かさずに記事を書いてきたのですが、今年の2月末に中断してしまいました。

 

中断してしまったのは、・・・

 

身近でコロナが出てしまったことと、

仕事が異常に忙しかったからです。

 

後者については、中断前の最後の記事に書きました。

 

masakazu-kobayashi.hatenablog.com

 

コロナの方は、幸いにも、私自身は、PCR検査は陰性でしたし(3月時点)、仕事も、少しだけ落ち着いてきました。

 

企業の知財部での契約審査業務(業務委託)も、残り2か月。

何とか、無事終了できそうな気がしています。

 

実は、ブログは書いていなかったのですが、ツイッターはやってました。

ツイッターは、気軽でいいですね。ツイッターも、続けようと思います。

 

留学から日本に戻って、私の人生だだ下がりではありますし、 世の中もコロナでひどい状態ですが、めげずにがんばるしかないなさそうですね。

 

ここから10年もしんどそうな予感がします。

しかし、悩みは人それぞれ違えど、みんな苦労してますよね。

 

酒類提供禁止という、史上稀に見る愚策を見ながら・・・。

 

私も、がんばるしかなさそうです。

 

 

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2箇所で働くことの天国

 

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Hell - Up To Date (1893)

 

はじめに

 

 今回は、ブログのテーマである特許、ビール、宇宙、刑事事件のいずれにも属しないテーマについて、書きたいと思います。

 

 タイトルにあるように、2箇所で働くことの天国についてです。

 なお、念のため、この記事で特定の団体や個人を非難しようとする意図は全くありません。

 

事務所での仕事

 

 私は、弁護士・弁理士で、特許法律事務所で働いています。10年を過ぎました。

 去年(令和2年)7月から、クライアントにあたる某大企業の知財で、月に10日間(勤務時間は「原則として残業なし」の9時-6時くらい)、一知財部員として働いています。

 事務所と同社と私の業務委託契約です。

 

 だいたい、1日毎に事務所と会社で交互に働いています。

 

 月曜:会社、火曜:事務所、水曜:会社、木曜:事務所、金曜:会社

 

 あるいは、

 

 月曜:事務所、火曜:会社、水曜:事務所、木曜:会社、金曜:事務所

 

といった感じです。 

 

 このような勤務形態になったのは、事務所からその企業で働くように指示があったからです。弁護士といってもサラリーマンと一緒ですね。

 その企業から、人手が足りず誰かヘルプが欲しいと依頼があったからだと聞いています。

 

 私は、自分の知財の経験としては大変有益だと思い、快諾しました。

 

 というのは、私の事務所での仕事は、充足性や無効論を中心とした特許権に関する訴訟・係争事案の検討や訴訟の書面や警告状等の起案が大半です。 

 

 一方で、事務所では、契約書を作成・レビューしたり、チェックしたりするという仕事は、実はそれほどありませんでした。私の場合、理系で、特許庁審査官出身というバックグラウンドもあって、自ずと特許紛争の案件を多く扱うことになり、他の弁護士と比べても、相対的に契約案件や商標等の知財案件が少ないのです。

 

私は仕事は少ないが契約案件も得意である(と言いたい)

 

  私、ドイツ留学の際のLL.Mコースでの契約関係の講義では、以下のグラフのとおり、成績は単独で1番だったんですけどね・・・(プチ自慢)。

 

 なので、実は、LL.M.修了の翌年に、このPatent Licensingの科目のチューターを担当して、給料もらいました。

 

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私のLL.M.でのPatent Licensingの成績(何と1位!)

 

 余談ですが、ドイツの大学の謎の18段階評価は少しに気になっていました。当時はよく知らなかったのですが(7点以上が合格ということだけ知ってました。)、今回調べてみました。

 私が行った大学院ではありませんが、下記のベルリン自由大学のサイトに18段階評価の意味が書いてありました。

 

www.jura.fu-berlin.de

  

 18-16: very good

    15-13: good

    12-10: fully satisfactory

      9-  7: satisfactory

      6-  4: sufficient

      3-  1: defficient

            0: not sufficient

 

 私だけvery good分類に入れてもらっていますね(笑)。日本で言えば、A+といったところでしょうか。

 

 ちなみに、very goodはドイツ語だとsehr gutゼア・グート)です。だいたい、レストランでビール飲んだときか、(あまり美味しくない料理を食べたときでも)、ドイツ人から感想を聞かれらときに言うお決まりの表現です。

 すごく良い場合は、wunderbarブンダーバー)を使います。英語で言えば、wonderfulつまり、素晴らしいという意味です。

 

 ドイツでレストランや観光地に行った際に、感想を聞かれたら、

 まぁまぁ良ければ、ゼア・グートと言い、

 凄く良かったら、ブンダーバーと言っておけば大丈夫です。

 

知財部での仕事

 

 ちょっと話が逸れましたが、まぁ、愚痴の記事だからまぁいいでしょう。

 

 今回、企業の知財部では、主に、契約審査をすることになったため、共同研究開発契約、業務委託契約、MTA、NDA0などで、知財が関係する契約条項等の修正や確認など、事務所ではこれまであまり扱ってこなかった仕事がメインです。英語案件も多いです。

 

 私の経験としては、紛争案件だけでなく、契約案件も多数扱えるということで、大変有難い、申し分のない環境です

 

 しかも大企業ですので、契約案件は本当に様々で、法務部の方と共同で契約審査をするのですが、知財条項以外の条項の修正などから学ぶことも本当に多いです。

 

 また、これまで知らなかった法律や規約、規制に触れることができ、大変有意義です。

 

 私、大学院を卒業してからは、

 

 ① 特許庁(特許審査官)

 ② 法律事務所(弁護士・弁理士

 ③ ドイツの特許事務所、法律事務所、

 ④ 企業の知財

 

での勤務ということになり、おまけに、⑤大学でも非常勤講師で知財を教えていますので、知財業界にいる人間としては、これほど恵まれたキャリアはありません。

 

2箇所で働くことの大変さ

 

 しかし、・・・。

 去年7月から、事務所と知財部の2箇所で働き始めて半年以上経ちましたが、はっきり言って凄く大変です。正直、今の状況から逃げ出くなるくらいです

 このような事態は、正直、事前にはあまり予想していなかったので、現在の状況を記録しておきたいと思い、記事にしたのです。

 

1.仕事環境が違い過ぎる。

 

 事務所では、打合せの時間を除いて、期限までに間に合えば、基本的には自由なペースで仕事ができますパーティションで仕切られた環境で仕事をするのも落ち着きますし、(休憩したくなったら休憩するなど)自由に振舞えます。

 午後5時30分(事務方の勤務時間)以降であれば、ビールを飲みながらだって仕事できます。まぁ、実際に飲み始めるとしてもだいたい9時過ぎくらいからですが。

 

 一方で、企業では、(こちらが社会人としては通常なのですが、)朝、勤務開始時間までに遅れずに到着し、きっちりと座って黙って仕事をし、お昼休みも決まった時間で、勤務時間の終了を告げる鐘とともに勤務を終えます。ネットサーフィンもしません。

 業務委託契約の関係で、原則として残業はしないことになっているので、 案件の処理が非常にタイトです。

 

 2つの違う環境が、1日ごとに交互にやってくるので、(企業勤務の方が)心身とも全く慣れません。

 

 また、仕事環境として、メール、スケジュール管理、データの管理のシステムが、2箇所で全く異なります

 

 知財部で、当初は、慣れないメールの使い方等であたふたしてしまったり、まるで新人みたいです。もちろん、いろいろと助けてはもらえますが、人の助けを借りることは、その人の時間を奪うということを意味しますので、結局、自分の精神的苦痛として返ってきてしまいます。

 最近は、やっと慣れてはきましたが。

 

2.両方で落ちこぼれる

 

 私は、各職場に、2日に1回しか来ないという環境です。正直なところは、知財部での勤務終了後、ほぼ毎日、事務所に戻っています。

 それぞれの職場では、主担当の仕事があるのですが、他の方と共同で進めていく仕事が多いです。事務所では案件ごとにチームになりますし、企業では、事業部・法務部・知財部が契約案件を進めていきます。

 

 実際に、何が起こるかというと、私は一日おきにしかいませんので、私がいない間に、各案件について話がどんどん進んでしまい、両方の案件の進行についていけなくなるという事態が発生することになります。これは、恐ろしく苦痛です。

 

 たとえば、朝、知財部に行って、メールをみると、緊急の案件だと1案件あたり10件以上のメールが飛び交っていたりします。それをキャッチアップするのに午前中を費やしてしまうこともあります。

 なお、外からでも会社のメールは見れるのですが、きっちり事務所での仕事や家でのプライベートと分けるため、敢えて見ないようにしています。

 

 知財部では、(私が2日に1回しか来ないので、)緊急の案件は、本当は配点しないようにお願いしたいところなのですが、現実には私がヘルプで働くほど人手不足だそうなので、そうもいかないようです。キャッチアップできずに、不十分な理解のまま打ち合わせにのぞむと、みんなについていけなくなります。

 私、会社の事業内容もまだよく理解していませんし・・・。

 

 「今週金曜日までに契約締結したい。」

 

という案件で、私は、その週は、2回しか勤務しなかったりすると、間に合いません。結果的に、(私に代わって)他の方に案件を進めてもらったりして、申し訳ない感じになります。

 

 事務所の事件も、準備書面の内容など、メールで方針がどんどん決まっていき、私は取り残されます。事件の状況把握についていけなくなるのです。

 知財部勤務の日は、いつも午後6時過ぎに事務所に戻るのですが、事務所のメールの件数が100件近くになっていると、「あーーーー。」と思いながら、下からチェックしていきます。

 知財部勤務の日に、本当に大事な事務所のメールは、秘書さんの個人メールに転送してもらい、お昼に読んだりしています。お昼に電話で対応したりします。

 

 結果的に、2箇所で落ちこぼれ状態になり、キャッチアップするのに時間がかかてしまい、見落としがあるとミスにつながってしまいます。まだ、致命的なミスはしていませんが・・・。

 

3.仕事が減らない

 

 事務所での新規案件は減っているはずですが、それでも既存のクライアントから直接メールで依頼がくることがあり、他の方にやって頂くわけにもいかず、対応していますので、それほど事務所の仕事が減っていません。

 

 しかも、私が事務所にいないときにクライアントから電話がかかってきてしまい、迷惑をかけてしまっており、これも申し訳なく、精神的苦痛です。

 

 結果的に、仕事に追われ、土日も勤務し、休みがない状況です

 

 2箇所での交互勤務は、トータルで100%の仕事量ではなく、感覚的には、(昨年比で)170~180%の仕事量になってしまっており、精神的ストレスは(昨年比で)3倍くらいです。

 

 あと、コロナの影響で、民事裁判も刑事裁判が4~6月あたり、止まっていたのですが、7月あたりから復活して、2箇所勤務に加えて、期日対応も結構な負担です。

 

 ちなみに、企業での勤務は、全て出社勤務で、在宅勤務日がありません

 事務所の方は、週に1、2回は在宅勤務が認められているはずですが、事務所勤務日に、対面での打合せや期日を集中させているので、在宅勤務がほぼ不可能な状態です。

 

4.移動が多い

 

 企業での勤務後に、事務所に戻って仕事したりしているので、「家→会社→事務所→家」など移動時間が多いです。

 コロナに暴露される時間も多くなり、精神的苦痛が伴います。

 

5.企業でのルール

 

 企業での決裁やルールに慣れません。人に話かけるのも仕事の邪魔をしてしまいそうで躊躇します。でも、慣れないので、分からないことが多く、抱え込んでしまう場合もあります。最近やっと慣れましたが。

 

最後に

 

 6月末の業務委託終了まで何とか頑張りたいと思います。

 

 (私も含め)世の中の皆様は、今、マスクをし、旅行にも行けず、飲み屋も堂々と行けず、非常な閉塞感を味わっていらっしゃると思います。

 

 私の場合、コロナに加えて、2箇所での出勤による勤務により、ほぼ在宅勤務ができず、事務所の仕事をこなすのに土日も休むことができず、でも私がいない間に案件が勝手に進行したりして、コロナ以上の閉塞感やストレスに苛まれています。

  

 あるアメリカの調査で、人生において最も不幸な年齢は47~8歳だそうです。

 

www.nikkei.com

 

  私は3月で46歳になりますが、果たして私は乗り切れるのか・・・。その後、さらなる不幸が待っているのか・・・。

 

 「いいところ」に収まって楽な人生を歩みたいですが、そう簡単には行かないですよね・・・。

 

 業務委託終了したら、また、刑事事件をしてみたい・・・。

 

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